老後資金と教育費で悩む30代は、個人型確定拠出年金(DC)に入るべきか?

家計、資産運用

老後資金を貯めていくのに、節税効果が大きいのが個人型確定拠出年金(DC)です。法改正で、2017年から公務員や主婦(夫)、企業年金のある会社員なども加入することができるようになります。

老後資金を貯めないといけない。そう思いつつも、私たちのように30代で子どもを産んだ家庭では、子どもの教育費と老後資金をダブルで貯めていかないのが悩みどころです。老後資金のことを考えると20代で子どもを産む方が貯める期間は確保することができますね。

個人型確定拠出年金(DC)を簡単にまとめたあと、30代で小さい子どもがいる家庭でも入るべきか、考えをまとめてみたいと思います。

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確定拠出年金とは?

年金は3階建で設計されている

確定拠出年金は、私的年金にひとつで、老後資金のために毎月積立いくものですね。現行の年金制度は、3階建てになっています。この3階建ての3階部分にあたる(自営業者の場合は2階)のが、いわゆる確定拠出年金というものです。

図を見て確認してみましょう。

確定拠出年金 3階建て

引用 基礎から学ぶ基礎年金と確定拠出年金

私たちサラリーマンの場合は、全員が加入する国民年金に加えて、2階部分である厚生年金にも加入しています。

所得控除を最大限活用できる

会社員であれば月額23,000円(年間276,000円)、自営業であれば月額68,000円(年間816,000円)が上限額となります。この掛金全額が、所得税・住民税の対象から控除所れる所得控除になります。

確定拠出年金 所得控除

所得控除とは、課税所得金額から差し引けるものです。このため、課税される所得金額が小さくなれば、その分税金も安くなるワケです。

また、運用益にも課税されないので、大きなメリットがあるわけです。

いくら税金が安くなるかのシミュレーション

確定型拠出年金ナビ」という便利なサイトがありますので、そちらでシミュレーションをいったんしてみました。このサイト、めっちゃ簡単にできるのでぜひお試しあれ。

確定拠出年金(DC)

引用 「確定型拠出年金ナビ

35歳、年収600万円のサラリーマンで60歳まで積み立てを実行した場合ですが、25年間の税金が安くなるのは、なんと2,070,000円っ!!

1年間で82,800円、1か月で6,900円も税金が安くなる計算となります。

すげーな、おい!

自営業者はもっとすごい

サラリーマンの場合は、掛金額の上限も低いのですが、自営業者だと68,000円まで毎月の限度額が必要となりますね。

  • 会社員であれば月額23,000円(年間276,000円)※企業型年金なし
  • 会社員であれば月額20,000円(年間240,000円)※企業型年金あり
  • 自営業であれば月額68,000円(年間816,000円)
  • 公務員であれが月額12,000円(年間144,000円)2017年1月から

自営業者の場合は、こりゃまたビックリ、節税額なはんと

6,120,000円!!

あわわ、こりゃすげーわい。※年収によるので計算してみてくださいね。

年間当たり244,800円、月額24,000円分も安くなることになります。これだけすごかったら、誰しも加入しているんだろうなぁと思っていたら、加入者は26万人(2016年3月末)と加入資格のある人のわずか0.6%とかなり少ないんです。完全にPR不足といったところでしょうか。

繰り返しになりますが、所得控除による節税メリットに加えて、運用による利益も非課税(NISAのように5年という区切りもなし)というメリットもあります。

また、一時金でもらう際には、退職所得控除の対象になるので、例えば、30年加入すれば1,500万円までは税金の対象外となる。

退職所得控除は、

  • 20年目までは、40万円×年数が非課税
  • 21年目以降は、70万円×年数が非課税

主婦(夫)でも利用できる税制度です。

ポイント~確定拠出年金(DC)のメリット~
  • 掛け金額の全額が所得税・住民税の所得控除される
  • 運用益は非課税
  • 受給時は退職所得控除を受けられる

参考  サラリーマンの所得税ってどうやって決まるの?基本的なことは知っておこう。

これだけメリットだらけなので、

使うしかないよね!!

って思ったわけですが・・・

原則、60歳からしか引き出せない

メリットだらけの確定拠出年金(DC)ですが、一個、デメリットがあります。

60歳にならないと使えません。

驚き、お金

そう、老後資金のためのお金を積み立ててもらおうという国の配慮なので、老後になるまでは使えないよって制度です。

つまり、流動性に関するリスクがあるわけ、です。

流動性に関するリスクとは?

つまり、60代までに使いたいときに使えるお金ではないということ。

子どもがいる家庭では、積み立てているお金を教育費に、あるいは、突然の病気などの治療費に使えるお金ではないということです。

別途、老後資金以外にしっかりとお金を貯めておく必要があるってことですね。

これがなかなか判断の難しいところです。所得控除や運用益の節税メリットは莫大ではありますが、使いたいときに使えないとお金は意味がありません。もちろん、使いたいときに使えるお金を用意しておけば、確定拠出年金(DC)は最強の運用方法であることは間違いないですね。

30代で子どもを産んだ場合

我が家のように、30代で子どもを産むとちょうどお金のかかるとき、子どもの年齢が15歳~のときが50代になっています。老後資金を貯める時期と教育費が必要な時期が重なっているんですよね。

老後資金を貯める期間が短いからこそ、確定拠出年金(DC)を使うべきではありますが、教育費などをしっかり貯められるかという不安が考えの中で矛盾を生むんです。当然、教育費を優先させたいですからね。

お金の使い方を考える

家計、驚き

お金は使って初めて生きます。貯めるだけに存在するものではありません。

教育費のほかに、自分の、あるいは、子どもの人生を豊かにするためにも、お金は必要な存在です。『お金の使い方』が問われているように思います

確定拠出年金(DC)の節税メリットや、老後資金のために強制的にお金を貯めることができるのは、とても強い武器となり、良い制度です。

しかし、何年も使えないお金を作ることは、人生のデメリットになりかねません。

メリットだらけの制度は世に存在しませんが、自分のなかでの割り切りやバランスを踏まえて、制度を活用していきたいですね。ということで、いまだ決断できず・・・。

あなたは、老後資金のために利用していくべきと思いますか。それとも、自由に使えないお金を生むことにリスクを感じますか。

確定拠出年金を利用できる金融機関

ちなみに、確定拠出年金(DC)を扱っている金融機関によって、手数料などが全然違います。節税メリットを吹っ飛ばすくらいコストの高いところもあるので注意です。

  • 運営管理手数料
  • 口座維持手数料

が、毎年かかるわけです。結論から言うと、SBI証券とするが銀行が年間2,000円台と一番低いのでどっちかがいいでしょう。また、利用できる投資信託の豊富さを考えるとSBI証券が一歩リードという感じです。

➡ 個人型確定拠出年金(DC)の注意点。ふるさと納税、住宅ローンに影響あり!

【追記】楽天証券が個人型DCを始めることになりました!手数料は更に魅力的で、安いですよ!SBI証券よりも、有利な手数料になっています。

セゾン投信が楽天証券と組んで個人型DCに参入!選択肢が増えて嬉しい
セゾン投信が、楽天証券で、個人型確定拠出年金(個人型DC)の取り扱いを始めることになりましたね。日経新聞の夕刊を読んでいて、記事になっていました。日経テレコンを裏ワザで利用している...

企業型DCとの関係で注意

少し予備知識として持っておく必要があるのが、企業型DCとの関係。

○企業型DCのみ導入している会社 

 ⇒掛け金の上限額を年42万円にする規約があれば個人型DCの併用が可能

○企業型DCと確定給付型企業年金(DB)を併用している会社 

 ⇒企業型DCの掛け金上限を年18.6万円にする規約があれば個人型DCの併用が可能

○企業型DCに個人型DCを上乗せするマッチング拠出の場合

 ⇒DCのみ導入している場合は会社との掛け金合計で月55,000円まで

 ⇒企業年金と併用している場合は合計27,500円まで

注意!いずれの場合も、会社の掛け金以下の金額しか運用できない。会社が3万円なら3万円まで、という具合です。

では。

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