知ってた?退職金の税金って勤続年数によって変わるらしい。

By: Rob Lee

退職金があるとしたら、もらえるのは20年以上先の話なので(定年まで働くとして)、今まで気にしたことがなかったのですが、この前、日経新聞を読んでいたら「退職金の税金」のことが書かれていたので、備忘録的に。

定年の年齢までの間に転職などにより退職することもありますよね。我が家は夫婦二人とも転職していますので、退職金に対する税金の計算が変わってきたりします。

と書きましたが、20代で転職しているので実際は変わらなさそうです。30代後半、40代に入ってからの転職した場合は退職金の税金が上がる可能性はあるみたいですよ。

By: Rob Lee

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退職金にも税金がかかる

まず、退職金にも税金がかかります。所得税、住民税ともにかかります。退職金に対する税金は給与収入などとは別に税金を計算します。

税の優遇が手厚い

退職金は長年働いたことに対する報償のような役割を果たすので、税金について優遇されています。つまり、あんまり税金をとられないような仕組みになっているんですね。

退職金から所得税・住民税を差し引いたのが、手取り額になるわけですが、所得税の計算の際に税金が安くなるようになっています。

また、働いた期間が長いほど有利になっています。

退職金の税金の計算方法

税金を計算するうえで、退職所得というのを計算することになるわけですが、

  • 20年目までは40万円
  • 21年目以降は70万円

が、所得から差し引くことができます。年数は切り上げるので、37年5か月働いた場合は、38年として計算。

この場合は、

  • 20年×40万円=800万円
  • 18年×70万円=1,260万円
  • 所得控除の合計2,060万円

つまり、勤続38年の場合、2,060万円以下(退職所得控除)だったら税金はかからないってことですね。

例えば、38年働いて3,000万円の退職金だと、退職所得控除は、

  • 3,000万円-2,060万円=940万円

940万円が退職所得となり、ここからさらに1/2をするため、470万円が退職所得となります。

この470万円が課税所得対象となるので、税率にあてはめます。

課税所得金額(A) 税率(B) 控除額(C)
 195万円以下 5%
 195万円 ~ 330万円 10% 97,500円
 330万円 ~ 695万円 20% 427,500円
 695万円 ~ 900万円 23% 636,000円
 900万円 ~ 1800万円 33% 1,536,000円
 1800万円 ~ 4000万円 40% 2,796,000円
 4000万円 ~ 45% 4,796,000円

470万円×20%-427,500円=51.25万円が源泉徴収額ですね。

住民税は、470万円×10%で47万円。

勤続38年退職金3,000万円の場合、約100万円が税金で持って行かれる金額となります。(復興所得税は省略しました)

事例の場合は、3,000万円の退職金に対して手取り額は2,900万円ほどとなりますね。

退職金の受け取りは、年金か一時金でも税金が違う

退職金を年金として受け取る場合もあるようですね。この場合は、雑所得となりほかの収入と合算して計算されます。退職金を一時金(一括)でもらう場合と異なりますね。

年金で受け取る場合は、


  • 65歳未満までは年70万円まで
  • 65歳以上は年120万円まで

は、税金がかからないように優遇の仕組みがあります。

ただ、年金としてもらう場合は、毎年の所得として計算されるため、健康保険料や介護保険料など所得を反映して計算される社会保険料が上がることがありますので注意が必要ですね。

40代での転職は退職金手取り額にも影響!?

40代で転職する場合は、退職金の税金優遇も変わってきます。

20年目までは年間40万円を所得から差し引いてくれますが、21年目以降は年間70万円と所得控除が手厚くなります。これを受けることができない場合もでてきそうです。

国税庁のおすすめページはこちら

公式 国税庁「退職金に対する源泉徴収

税金だけ見ると20年以上働くほうが退職金的には有利!?勤続年数が多いほど支給額も増えますしね(一般的に)。

退職金をあてにしない家計管理

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家計簿アプリの「マネーフォワード」を使うと資産の収支シミュレーションが簡単にできるので、一度使ってみるといいかもしれません。我が家は毎年、ライフプランシミュレーションをカスタマイズしています。

リクナビNEXTに昔、登録をしていたら今でもよくメールが届きます。転職回数が多い相方談によると転職する際の利用できるサイトではリクナビNEXTがいいようですね。

ハローワークもたまに掘り出し物がありますけど、登録が無料なので(企業側が)、あんまりなのも多いとも聞きます。

今は求人倍率も上がってきているので、転職市場も活発してきているのかも!?

以上、退職金の税金についてでした。

退職金まとめ

  • 退職所得の計算に勤続年数20年を境に控除額が変わる(20年目まで年40万円、21年目以降は年70万円所得控除)
  • 勤続年数は端数切り上げ(11年2か月勤続ならば、12年勤続の扱い)

コメント

  1. しらいゆうき より:

    退職金の税金はよく考える必要があります。
    最近、政府が押しすすめる確定拠出年金ですが、これが意外に落とし穴。
    一時所得でこれを受け取る場合に、退職金控除が使えるというのですが、退職金が多くある場合は驚くべきことに確定拠出年金に全額税金が掛かってきます。一生懸命運用して成功しても、そこに課税されてしまうのではガックリ。
    退職金がたくさんもらえる会社ではあまりメリットが無いような形になってしまいます(-_-;)

    • ジン より:

      しらいさん
      えっ!!そうなんですか。確定拠出年金が全額課税・・・。めっちゃ抜け穴ですね。
      退職金がたくさんもらえる会社ではないので、関係ないかもしれませんがどのくらいから課税されてしまうんでしょうね。
      知りませんでした。さすがです。いつも勉強になります。

      • しらいゆうき より:

        すいません、「抜け穴」ではなく「落とし穴」です。(*^_^*)

        仮に38年働いて3,000万円の退職金。
        仮に38年間確定拠出年金を毎月2万円積み立てると、912万が積立金。
        運用して2000万になったとすると、課税対象額は1000万になります。

        これは、まだマシなほうで、確定拠出年金で貯蓄型を選択して、受取額が1200万ぐらいの場合には、課税対処額は600万になって積み立て分にまで課税対象が食い込んできます。

        積立にまで課税されたら、普通の貯金のほうがマシ(*^_^*)

        ただし、この場合には保険の解約として申請すれば、増えた分の288万の半分の144万円だけが課税対象になりますが、この辺を知らなければ大変なことになります。

        なお、年金として受け取る場合には、手数料などがあるので恐ろしく計算が複雑(-_-;)

        社会は頭の悪い人間が損するようにできているみたいです(-_-;)