日本はなぜ若者にお金を貸さなければならないのか。奨学金2人に1人の事実

子どものお金
blickpixel / Pixabay

先日、NHKだったと思いますが、奨学金を借りる親子の話が放映されていました。

その番組を見ていて、途中で見るのを辞めました。その理由は、あまりにもお金を簡単に借りるという判断している現状、そして、子どもに奨学金を借りてもらわないと進学のためのお金を用意できない現状になんだかやるせない、もどかしい気持ちを覚えたからです。

日本学生支援機構の「学生生活調査」によると、今では2人に1人の学生が奨学金を借りているという。

奨学金を借りると、それは返さなければならないお金です。しかも、10年、15年といった長期にわたって返済する必要があるんです。22歳から返済をはじめて、完済するのは37歳。人生でもっともお金を学ぶ、貯める大事な時期にマイナスのスタートを子どもに背負わせる責任をもっともっと意識しないといけない。

スポンサーリンク

2人に1人が奨学金を借りている

教育費は高すぎる。確かにそう思う。もっと安く、すべての人に教育の機会均等があるべきだとも思う。でも、残念ながら現状はそうではないです。

そして、奨学金を借りている学生が多いことにビックリした。さきほどの学生生活調査(平成26年度)によると、若干借りる人の割合は下がってきているようだが、それでも50%を超えています。

奨学金 割合

こんなにもお金を借りないと進学できないのか。

お金を借りる。それは、返済するお金だということ。それが、将来の足かせになる可能性は十分にあるんです。

借りると判断した時期

奨学金の返還者に関する属性調査結果」によると、奨学金を利用している学生の実に7割以上が高校3年生または高校卒業後に奨学金の申請を決めています。

奨学金 決める時期

前々から予定していたのではなく、やはり高校卒業時にどれだけお金を貯めておけるかが奨学金を借りない選択肢を持てることと言えますね。とある本では、高校卒業時に貯金1,000万円を目標にしようということが書かれていました。

それだけ高い目標をもって、お金を貯めるということをしないといけないんだと思う。

返す必要があるのを知らない人たち

先ほどの調査では、返済義務を知った時期についてもアンケートを取っています。申込手続きを行うときに知っている人が多いことから、奨学金はもらえるお金という誤った認識が多いことがうかがえます。

奨学金 返済

奨学金は借金であるということを、もっと分かりやすく周知しておくべきだと強く思う。もらえるお金なんてほとんどないのが、世の中の常識なんだから。

高い年収でも油断できない

一番びっくりしたのが、奨学金を借りている家庭の年収です。

実に年収600万円以上の家庭に限っても、5割の家庭が奨学金を借りている。年収1,000万円以上あって、借りているのはあまりにもお金の管理がずさんすぎるとさえ思う(ずっと1,000万円以上あるとは限らないが)。

子どものお金 奨学金

家計が苦しいから奨学金を借りる。私はそのような認識を持っていましたが、どうやら違うようです。年収が600万円を超える世帯でも、奨学金を借りる人が多いこと。

そして、年収500万円~700万円の世帯がもっとも奨学金を借りている割合が多く、家庭の12%程度が奨学金を借りているという現状。

毎月1万円の重みを知らない

stevepb / Pixabay

NHKの番組の話に戻します。

そのなかで、「私(母)はあなたたちを進学させる経済力がない」「進学をするならば、毎月1万円~2万円を15年間返し続けなければならない。あなたたちはそのときもう33歳だ。それでも進学したいか。」

毎月それくらいだったら返していけると思う。そんな感じのことを子どもは答えていたと思う。

毎月それくらい。

子どもたちは、1万円の重みをあまりにも知らなすぎる。

それを稼ぐためにどれだけの労働が必要か。毎月負担することがどれだけ大変か。知らないから簡単に”借りる”という選択を取ってしまうのだと思う。

教育は最高の財産です。学ぶことは大事。だからといって、借金が正当化されるべきではないと思うんです。

親ががんばらないといけないこと

親の責任は2つある。

一つは、奨学金を借りないようにきちんと学費を貯めること。

もう一つは、お金の価値観を子どもに教えること。

相対的貧困と言われる人は6人に1人いるこの国では、奨学金を借りなければならない人はたくさんいる。それは理解できる。

ただ、年収が600万円、700万円以上ある家庭できちんと貯金を計画的にすれば、子どもに奨学金を借りさせることは回避できるはず。

奨学金は教育を受ける大切なお金。

それでも、その返済が足かせとなって生活を困窮させる可能性もあるわけですよ。お金を借りない選択肢を親が用意する。

それが大事な大事な子どもの20代、30代を作ると思うんです。教育とお金。悩ましい問題です。答えはありません。

我が家は年収700万円。まさに最も奨学金を借りる割合が高いゾーンです。しっかりと子どものために貯めたい。大学費用のためだけではない。

子どもの20代、30代をマイナスのスタートにさせないためにでもある。

政府が、返済がいらない給付型の奨学金制度の創設を検討しています。ぜひ、実現してもらいたいですね。学ぶ意識の高い子どもたちのためにも。

では。

学資保険のデメリットを知ったうえで、我が家が学資保険を選んだ3つの理由
子どもが生まれたら子どもの教育費はどうしたらいいの? 最近、同じ部署ではベビーラッシュが続いていて、こんな話題も出ています。「学資保険に入ったらいいの?」。私たちの親の時代は学資...