先日、異例の人事異動の記事を書いたのですが、このブログにしては多くの方に読んでいただき、ツイートもたくさんいただきました。心が助かりました。ありがとうございます。

育児や家事をしているため、ほかの人より残業をしない。だから、あなたは人事異動させる。乱暴に言えばこんな感じだったのです。
長時間労働=評価される人、これはどうかなって思いますが、悲しいかなわが社はまだまだそのキライがあります。長時間労働をしてそれだけの価値を生み出せるならそうしますが、いい仕事をするのに必ずしも時間が必要なわけではありませんしね。
言われたときはそれほど何も思わなかったのですが、時間が経つにつれていろんな感情が生まれ、ちょっと不安定なときもありました。あの記事も書いてからアップまで2週間を要しています。その時の感情の赴くままに書いたので、冷静になるため、下書きでおいておいたのです。
否定される。これは一番きついこと
人間って自尊感情があります。私にはもうすぐ2歳になる息子がいるのですが、子育て関連の本をよく読みます。その中で、多いフレーズが「褒めましょう。認めてあげましょう。自尊感情を育てましょう。」というものです。
先日の記事も書きました。
人は他人から認められることで、大きな喜びや生きがい、愛を感じるものです。
うちの子には褒めまくりの褒めまくり、愛しまくりで言葉やスキンシップをしているおかげか、パパもママも大好きのようです。トイレに行くときも、「僕から離れないでー」って怒るくらい(笑)。
人事異動のことを言われたとき、次の日が土曜日だったので考える時間が多かったんですね。仕事をしているよりも、当然自由な時間があるわけで。
そうすると、なんだかすごく自分が否定されている気持ちが芽生えていたんです。
たかが人事異動でね。
家族もがんばっている
最後は明るくいきますので、ちょいとお付き合いを。普段はこんなネガティブではありません。
仕事をしているときは、6時30分には家を出て、21時くらいに家に帰る。そこからお弁当やら食事の用意をするわけなんですが、家族の協力も必要なんですよね。そして、うちの子は保育園初年度なので、5月くらいからは頻繁に風邪をひいて熱を出して保育園を休んだりしていました。
でも、夏くらいからは全然熱を出さずに保育園も皆勤なんです。そう、家族全員でがんばってたんですよ。それすらも否定された気持ちになっちゃって、今度はむかむかしてきました。
もし自分が上司で、部下が育児で大変そうだったら?
落ち込んだり、むかむかしたり、今回の人事異動を告げられたことでいろんな感情が生まれました。落ち込んだのも久しぶりです。何年ぶりだろ。
ちょっと冷静になって、もし自分が上司だったら?育児をする部下を持ったら?
そんなことを考えていました。上司を否定するのは簡単です。会社を否定するのは簡単です。でも、いざ自分が逆の立場になったとき、どうできるんだろうか。それを考えるきっかけにもなりました。
上司が知っておくべきこと
うちの上司は、私に息子がいることは知っているが、何歳か?保育園に行っているのか?パートナーは働いているか?そんなことは全然知りません。
部下が大切にしていること、家族のことなどは知っておくことだと思いました。
それだけで対応も変わるし、かける言葉も変わったりするかもしれません。何気ない一言でやる気が出たりするものです。最初の話に戻りますが、人には承認欲求があります。自分を知ってもらう、これも一つこの承認欲求を満たすものだと考えています。
無駄な仕事をしない
自分が上司になったとき、仕事のスリム化というのは意識すべきことだと思っています。今の仕事を見ても、結構無駄なことって多いんですよね。でも、上司は今までの仕事を変えたくないし(むしろ、今までのほうが心地よい。なんとなくわかるが)、それが正しいと思っている。
会議の時間、資料の確認、打ち合わせの時間、だらだらとしていませんか。無駄になっていませんか。午後7時から打ち合わせとか言われると、げんなりする部下はいますよ。
育児の時間はかけがえのないもの
キレイゴトかもしれません。ただ、乳幼児、就学前、小学生くらいまでの子どもとの時間って人生のなかでも一番大事な時間じゃないかなって思います。仕事では役職がついたり、責任のある仕事を任されたりする時期と重なるので、育児と仕事の両立は難しいところかもしれません。
でも、だからといってどちらかを犠牲にするなんてことはできません。してはいけないと思うんです。
ここで私の好きはの本から引用させていただきます。
子どもと最高の思い出をつくる
30代で、子どもを授かる人は多いでしょうが、その幸せをかみしめる間もなく、忙しい毎日を送っているのではないでしょうか。(中略)
子どもと一緒にいて、心から楽しいのは、最初の10年です。ちょうど、人生でもっとも忙しい30代と重なる人も多いでしょう。
「人生でいちばん後悔していることは?」という問いの答えで多いのは、「子どもとの時間をもっと持てばよかった」というものです。あなたに子どもがいるとしたら、ぜひこの言葉は受けとめてもらいたいと思います。
子どもに必要なのは、お金でも、おもちゃでもなく、注目です。公園などで、子どもがいちばん親にいう言葉は「お母さん(お父さん)、こっち見て!」です。子どもは、とにかく、「見てもらいたい」のです。ちなみに、それに対して両親が子どもにいう、もっとも多い言葉の3つは、「静かにしなさい!」「危ない!」「そっちに行っちゃダメ!」です。ここにコミュニケーションのズレがあります。将来の親子関係を暗示していると思いませんか?
子どもがいる人は、思い出をいっぱいつくってください。(略)「一緒にいる」だけで、もう十分なのです。あとは、にこやかに微笑みかけて、「愛しているよ」とだけ伝えてあげてください。
あなたのお子さんが、将来、お父さん、お母さんが一緒にいてくれたこと、そして「愛している」といつもいってくれたことさえ覚えていたら、自信を持って何にでも挑戦していける人になるでしょう。
子どもと過ごす時間は、後で取り戻すことはできません。
仕事と違って挽回はききません。仕事は忙しい。先輩から言われたのは「子どもとの時間は作れ」です。多くの方が後悔していることなのかもしれません。
今回の人事異動は、いい方向に動く、そう自分では思っています。こういうときはポジティブシンキング。
そして、この経験は絶対に活かさないと。自分が上司になって同じようなことをしていたら、嫌な思いをさせるだけです。
今、この本を読んでいますが、働くとは何か。それを考えさせてもらいました。いつの年になっても働くことについては悩みやいろんな感情がぶつかり合います。それをうまく飼いならして、いい仕事もいい家庭も築いていきたい。
先ほどの引用先の本はこちらです。何度も読み過ぎてボロボロになりました。
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