ビジネスジャーナルというサイトがあるんですが、「住宅ローン、今こそ全期間0%台&超安心のフラット35Sを利用しない手はない!」という記事を読みました。
住宅ローンのフラット35は、借入期間ずっと同じ金利、つまり金利が変わらないという安心設計の住宅ローンです。日銀の追加緩和によって、長期金利が乱高下していますね。変動幅は0.165%と、かなり触れています。
フラット35の金利は、10年物国債など市場に影響されるのので、「日銀緩和を見て、住宅ローンは変動金利がいいかなと思った1つの理由」でも書いたように、変動金利の上昇リスクをシミュレーションし、想定しうる範囲でその上昇リスクを負うことができるのであれば、変動金利が有利という記事を書きました。
今日は、フラット35Sについて、まとめてみます。
目次
フラット35Sは優遇金利を受けられる
フラット35のなかでも、一定の条件を満たした物件だけが受けられるのがフラット35Sですね。
省エネルギー性に優れている物件や耐震性に優れている物件などが対象です。利用者の8割くらいはフラット35Sを利用しているので、めちゃくちゃ厳しい条件ではないようです。
出典 フラット35SHPより
フラット35Sは新築物件だけが対象ですが、10月からは「フラット35新商品登場!リノベ中古はなんと金利0.6%引き!中古希望者はお得!」に書かれているように、中古物件でも対象になるフラット35が登場します。
中古物件をリノベーションすることによって借りることができるフラット35ですね。
新築マンションであれば価格が高騰しているので、中古マンションをリノベするのが人気だそうです。リノべるという会社を最近よく見ますね。
ちなみに、2016年8月のフラット35の金利は過去最低を更新し、なんと0%台の金利というウハウハの数字になっています。私が借りたときは、1%半ばだったのでなんだか悔しいですね。
最新の金利情報は、こちらで更新しています。
2018年4月適用金利 | フラット35 | フラット35S |
---|---|---|
返済期間/融資比率 | 9割以下の場合 ()内は9割超の場合 |
|
15年以上~20年以下 | 1.10%(団信なし) | 0.85%(団信なし) |
〃 | 1.30%(団信込み) | 1.05%(団信込み) |
(返済比率9割超) | (1.54%)(団信なし) | (1.29%)(団信なし) |
〃 | (1.74%)(団信込み) | (1.49%)(団信込み) |
21年以上~35年以下 | 1.15%(団信なし) | 0.90%(団信なし) |
〃 | 1.35%(団信込み) | 1.10%(団信込み) |
(返済比率9割超) | (1.59%)(団信なし) | (1.34%)(団信なし) |
〃 | (1.79%)(団信込み) | (1.54%)(団信込み) |
フラット35Sの安心固定金利
フラット35という商品ですが別に35年借りないといけないわけではありません。20年未満であれば、更に金利が安いですしね。
フラット35Sの最大の魅力は、当初10年(または5年)の間は優遇金利を受けることができること。
現在は、▲0.3%金利を差し引いてくれます。昔は▲1.0%のときもありました。当時借りた方は、金利が劇的に下がっていますので、いま借り換えをするほうが断然お得になりますね。
フラット35からフラット35への借り換えはできる!手数料比較まとめ
固定金利はなんだかんだ言って安心は安心
来月の金利はおそらく少し上がると思います。ただ、それでも超低金利であることは間違いないですね。
変動金利の指標は政策金利なので、そう簡単に変わることはありません。10年固定とかフラット35は市場の金利に左右されますので、しょっちゅう変わっています。
でも、フラット35を一度借りると、金利が変わることはありません。これが一番大きいメリット。住宅ローンはちゃんと返す。資金計画が安定していることが最重要だと思うんです。
そのうえで、変動金利の上昇シミュレーションに耐えられそうであれば変動金利を借りたほうがいいんですが、そうでない場合や不安な場合は、フラット35を借りるべきです。
冒頭に紹介した記事は住宅ジャーナリストが書かれた記事から少し引用させてもらうと、
ふだんなら変動金利型より金利がかなり高めなので、そういっても説得力に乏しかったのですが、今ならそんなことはありません。ほとんど金利が変わらないのですから、もう迷っている必要はありません。目をつぶってでも全期間固定金利型、それもフラット35Sを利用してください。
ポイントは、
- 変動金利とフラット35の金利幅が縮小している
ということです。今までは1%以上はフラット35のほうが高かったわけですが、現在は0.5%程度と金利幅は縮小していますから、35年間金利が上がらないほうに賭けるのが適切なのか、そうでないほうに賭けるのが適切なのか、それはあなた自身の資金計画をどうするかにかかってくると思います。
フラット35Sは今は魅力アップ
住宅ローンを借りる、借り換えをする際に一番気になるのが金利です。
フラット35Sがお得な理由をまとめてみると、次の3つかなぁと思います。
フラット35Sが1%を切った
変動金利との金利差が1%を切った
35年間金利上昇を心配する必要なし
と言ったところでしょうか。
フラット35は、各銀行が取り扱っていますが、金利が高いところもあるので注意してください。どこも同じって思っていると、せっかくの固定金利のメリットを相殺してしまいますからね。むしろ、マイナス・・・。
住宅ローン選びは悩むものです。今は、日銀さんががんがん国債を買ってくれているので、金利は異次元の低さです。住宅ローンを借りるには最適の時期といえます。
中古物件で金利0.6%優遇!フラット35リノベ
新商品として、中古物件を新規で購入する際に、金利が0.6%下がるフラット35が登場します。金利が安く、第三者機関によるチェックを受けた物件のみ適用されるフラット35なので、安心感が違いますね!
中古物件に優遇金利!フラット35リノベとは? |
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中古住宅を買って、省エネ性や耐震性などいずれかの基準を満たすリフォームをすることで、フラット35の借入金利が最長で当初10年間が、年0.6%下がるのが「フラット35リノベ」です。 |
詳細記事はこちら➡リノベ中古はなんと金利0.6%引き!中古希望者はお得! |
注意点)2019年3月31日までの期間限定です。 |
公式「フラット35リノベ」 |
フラット35からフラット35借り換えもできる
特に、資金計画が安定するフラット35は、将来の金利上昇におびえることも、敏感になる必要もありません。すごいラクちん。金利が今より下がってメリットが出れば、フラット35からフラット35に借り換えすることもできますしね。
借り換えでは、マイナス金利のあとは、約7割の方が固定金利を選んでいるようですね。
フラット35で金利が最低金利を提供しているのは、イオン銀行や8疾病保障を付けられるフラット35を提供している住信SBIネット銀行などがあります。
住信SBIネット銀行であれば、返済口座を住信SBIネット銀行に指定するだけで、ぐんと融資手数料が下がります。
住信SBIネット銀行をを返済口座に指定:融資額の1.0%
それ以外の他社口座を返済口座に指定:融資額の1.5%
また、保証料も無料ですし、繰上返済手数料も無料です。そして、銀行としても使いやすい住信SBIネット銀行なので、メインバンクとして利用したい銀行と言えます。私は使っています。
普段使っている銀行と住宅ローン返済口座が一緒だと、繰上返済のときなど余計な手間がかからず便利ですね。
業界では初めてフラット35で8疾病保障に加入(融資事務手数料に借入金額×0.5%要)することができるので、万が一の際に安心です。金利上乗せがないので、どれだけのコストを負担すればいいのかも分かりやすいと言えます。
フラット35を取り扱っている銀行では、最低金利を提示している住信SBIネット銀行でまずは、今すぐこの機会に事前審査を受けておきましょう。
それにしても、この低金利でのフラット35はうらやましいというほか言葉が出てきません。今は借り入れるにはいい時期ですね。
では。