SMBCコンシューマーファイナンスの調査で、30代、40代の貯金ゼロが23.1%くらいいるという調査が出ていました。
おおかた4人に1人が貯金ゼロというものです。
貯金額の平均は、2018年247万円→2019年195万円と52万円も下がっています。
えっ?戦後最長の景気回復が続いているんじゃないの?
賃金上昇しているんじゃないの?
と思ってしまう結果ですね。
貯金は金額の大小は別として、習慣をつければ必ず貯まるものです。
お金の知識は勉強で習いませんが、仕組みづくりがポイントですね。
4人に1人は貯金ゼロの衝撃
30代、40代と幅が広いですが、4人に1人が貯金ゼロというのは衝撃的な結果です。
昨年よりも6.0ポイントも上昇しています。
これが多いのかなという感じですが、実は別の調査でも同じくらいです。
金融広報中央委員会が毎年実施している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」の2018年調査結果です。
- 20歳代 32.2%
- 30歳代 17.5%
- 40歳代 22.6%
となっていますね。
5人に1世帯程度が貯金ゼロ世帯となっています。
SMBCの調査と近しいものがありますね。
我が家も20代後半、結婚した当初は結婚資金と新婚旅行でお金を使い果たし、貯金ほぼゼロというのを経験しています。
そこからこれではまずいと思い、4年程度で貯金1,000万円以上を貯めることができました。
貯金をするための4つのポイント
ポイントはたったの4つですが、仕組みづくりをしていくことが大切ですね。
- 収入を確保する
- 固定費を抑えて収入の範囲内で生活
- 税金や社会保険料のことも知る
- ライフプランを立てる
収入を確保する
貯金ができるのは「収入ー支出」ですので、安定した収入を作ることが大切です。
夫婦であれば共働きをすることで、収入源が2つになり、安定性が格段に上がります。
また、副業解禁の流れですが、副業など収入源の多角化をすることでより安定度が高くなります。
副業はすぐにできるものでもないし、すぐに結果に結びつくものでもないですが、まずは始めることで得られる経験を次に活かすことができます。
リスクを減らすのであれば、安定高配当株を保有すれば、配当金という不労所得を得ることができますね。
リスク許容度が上がれば、不動産投資や太陽光発電などレバレッジを効かせた投資にもチャレンジできます。
固定費を意識する
支出は固定費と変動費に分かれますが、変動費のように自分ががんばらなければ下がらない費用は息切れしちゃいます。
リバウンドもあります。
このため、たった1度、削ってしまえば、そのあとも意識せずとも続く固定費を抑えるのが楽ちんです。
【固定費を減らす代表項目】
- 住居費
- 保険料
- スマホ代
- 自動車
は代表的なものです。
住居費は手取りの25%以内を目安に物件を選ぶのが大切です。
持ち家がいいか賃貸がいいかは、住んでいる場所や相続も含めた家族の資産背景によるので、一概にどちらがいいかは言えません。
メルクマークになるのは、収入が細る老後に負担できる住居費を考えておくことが大切です。
特別な資産背景がなければ、住宅ローンを活用した持ち家です。
賃貸でいくなら、老後に向けた資産形成を持ち家以上にしておく必要があります。
保険料は何かと過度に入りがちなのが日本人の特性です。
年間12~24万円くらいの保険料を払っている家庭が多いですね。
家計の状況、資産の状況によりますが、月2万円というのは高いですね。
高額医療費制度があるので、がん保険を含む医療保険の必要性はかなり低いです(もちろん、現金を生活費6ヶ月分など確保していることが必要です)。
また、終身保険や学資保険など貯蓄性保険も不利な面が多いので、必要ありません。
必要なのは、家族がいる場合、定期の死亡保険だけです。
そして、月額100円程度で入ることができる個人賠償責任保険、自動車を持っているなら自動車の保険は必須です。
保険ビンボーになれば、貯金する環境を作れません。


車も公共交通網の発達している都市部に住んでいれば、タイムズカーシェアやカレコなどのカーシェアリングを利用すると車代を年間数十万浮かすこともできます。
税金、社会保険を知る
私たちの支出のなかで最も大きいのは、税金と社会保険です。
給料天引きのため、意識がいきにくいですが、節税することで税負担を抑えることもできます。
医療費控除、個人型確定拠出年金ideco、住宅ローン減税、ふるさと納税などの仕組みは知っておくとプラスに働きます。
また、仕事の状況にもよりますが、4月から6月の給料を抑えれば、社会保険料を抑えることもできますね。
ライフプランを考える
どうしても目の前のことに流れてしまうのが人間の性です。
仕方ありません。
そのときには、ライフプランを考えることが大切です。
ライフプラン作って、こんな風に貯蓄がマイナスというのが分かれば、さすがに焦りますよね?
ライフプランは、自身や家族の年齢を踏まえるので、将来のイメージがつきやすくなります。
お金がかかる時期というのは、子どもがいる場合は大学生のときなど事前にわかっていますので、それに向けてどのくらいのペースで貯金が必要か、などを確認するメリットがあります。
貯金は一気には増えない!コツコツと環境を作れば必ず貯まる
貯金はいきなり増えませんが、コツコツと続けることで、雪だるまのように増えていきます。
その法則はとってもシンプルなものです。
おさらいです。
【貯金をするための4つのポイント】
- 収入の範囲内で生活せよ(理想は25%貯金)
- 固定費を抑えて手抜き節約をせよ
- 税金や社会保険料にも敏感になれ
- ライフプランを作って将来を見通そう
シンプルなものですが、シンプルなことを続けていけば、貯金ゼロという絶望的な状況を脱することができます。
昔の本ですが、今読んでも役立つ貯蓄本です。
25%貯金、ボーナス100%貯金を続けて、資産を築かれています。
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