シャープは倒産しないのか?液晶事業を手放して何が残るんだろう?

シャープの本社の売却先がニトリとNTT都市開発に決まりましたね。意外な感じですが、シャープは経営再建に向けて何振り構わず、売れるものは売る状態ですね。

今回のような不動産だけでなく、希望退職で3,000人以上も応募があったようですし、人も手放している状態。優秀な人材が抜けた後に、どれだけ再建する力が残っているのか外からは全く分かりません。

財務体質が超弱体化していると言ってもいいと思いますが、シャープと言えば「液晶事業」のイメージが強いですね。その液晶事業さえも売却を検討しているようです。

液晶事業を売却してシャープには何が残るんだろう?

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シャープが主力の「液晶事業」売却を検討

シャープの売上高の3分の1を占める「液晶事業」の売却を検討しているようです。売却先に名前は上がっているのは、

  • 鴻海精密工業(台湾)
  • ジャパンディスプレイ

です。鴻海は超大手の電子機器受託製造事業者ですね。

大型液晶ディスプレイを生産できる堺工場の運営を鴻海にすでに受託していますので、知らない中ではなりません。堺工場は鴻海との合弁会社に移行していますしね。

ジャパンディスプレイ(JDI)はもともとソニー、東芝、日立の3社の中型液晶事業を統合した会社です。

私個人としては、JDIの印象は悪いんですが、その理由はIPO(新規上場)直後にgumiのように決算を下方修正して株価を暴落させたからです。ジャパンディスプレイは保有していなかったので、懐(ふところ)を痛めたわけではないですが、印象悪いです。

主力の液晶事業を分社化

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シャープの構想としては、液晶事業を分社化して外部から5割以上の出資を募り、連結対象から外そうって思惑のようです。8月28日付ではシャープは、そんなん発表してないよ!って文書を公表していますけど、そのあとも各紙報道しているので、検討は間違いないでしょう。

連結から外すことができれば、分社化された液晶事業で赤字になろうがシャープ本体の業績への影響を小さくできるからですね。

売上高の3分の1を占める液晶事業を連結から話して、それ以外で利益を出すことができるのだろうかってのはちょっと疑問。ほかに何かいい事業があるのか。

今回の液晶事業分社化によって、他社からの出資も受けながら、液晶子会社の株式は一定数保有し続けて、影響力を維持したい考えのようです。

シャープの液晶事業

シャープ=液晶事業っていうブランドイメージは出来上がっていると思います。逆に言うとこれはブランドとしての強みはある。

そんなシャープの液晶事業について、歴史を調べてみると朝日新聞がまとめてくれていました。

シャープは1973年、世界で初めて液晶表示の携帯用電卓を実用化。研究開発を重ね、92年に液晶ビデオカメラ、2001年に液晶テレビ「アクオス」の初代機を発売するなど市場を広げ、看板事業となった。

うちもアクオスにお世話になっていますが、2001年から発売しているんですね。歴史が長い。それだけ長い期間売り続けることができているのは、ブランド力がある証拠です。ブランド力がなければ淘汰されますからね。

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シャープの中小型液晶パネルの出荷額世界シェア(2014)は世界第3位です。世界第2位のジャパンディスプレイと一緒になれば、Apple向けパネルの強化など強みは活かせそうですね。独禁法違反になるかもしれないという更なる試練も残されていますが。

シャープはカンパニー制に移行

シャープは、社内を事業ごとに分けるカンパニー制を10月から導入します。先に発表された中期長期計画(2015~2017)でも、書かれていましたね。

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液晶事業である「ディスプレイ デバイス」では、3兆円の売上高のうち1兆円を見込んでいます。これだけの規模の事業を分社化するって言うんだから(繰り返しになりますが正式決定ではない)、思い切ったことを考えていますね、シャープさん。

カンパニー制導入している企業で代表的なのはソニー。ソニーも決していいわけじゃないですからね。

カンパニー制を導入しておけば、他社からの出資を受けやすくなるので、液晶事業の分社化しやすい環境を作るという布石ではないでしょうか。カンパニー制になると独立採算制をとるので、生産から販売までの意思決定も一貫性が生まれそうですね。

シャープの株価推移

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GMOクリック証券より

シャープの株価はこのところ170円前後ですね。リーマンショック前が2,000円くらいあったので、そのころから考えると、10分の1以下。うーん、厳しい。

直近決算でも2,000億円以上の営業赤字を出していますし、もうボロボロな感じです。

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自己資本比率も著しく低下(なんとわずか1.5%です)していますし、稼ぐ事業が見当たらないので、投資対象としては外しておくほうが無難です。

とにかく、キャッシュを生む事業がないのがシャープの弱いところ。かつては、液晶でガンガン儲けていたのでしょうが、景気変動の影響を受けやすい。だから、分社化して出資先まで募ろうかって話まで出てきてしまっている状態。

シャープは倒産間近なのか?

自己資本比率1.5%・・・。この数字を見て、正直びっくりしました。低すぎる。家庭でいうと、1000万円資産のうち自分の資産は15万円・・そんな感じです。

倒産可能性が高いかどうかは、現金の動きを見るのが一番みたいですね。JAL倒産のときやスカイマーク倒産のときでもわかるように、現金がどんどん目減りしている状態になっていると注意が必要のようです。

シャープが前期の決算発表で、最終赤字が2,000億円以上と発表されましたね。新聞でもネットでもシャープ報道が多かったです。 日経新聞は社説にシャープのこと書いていましたからね...

シャープの底力を見せてほしい

私はシャープの電化製品を買ったりすることが多かったので、シャープ自体には何となく思い入れがあります。

創業の地である本社の売却、リストラ、管理職ポストの削減、液晶事業の分社化・・・もうできることはなんでもやるシャープの不退転の決意をもった行動でどんなすごい商品を生み出すのか、期待したいです。

倒産しないために、稼ぐ力を持つこと

シャープを調べて思ったこと。

このところ、株安も強烈なので投資できる先を詮索しています。資産を減らさないことを主眼においているので、過度なリスクは避けますが、シャープのような例を見ると、稼ぐ力のある事業を持つ会社を見つけるのが第一歩のように思えてなりません。

他社を寄せ付けない強い事業。例えば、マニーって会社(株価上がり過ぎて買えない)は、ニッチな分野で高い世界シェアを誇る医療機器メーカー。分かりやすいところでいうと、オリンパスの内視鏡事業など。

最近は、更なる株安に向けて色々と考えているところです。資金は限られているので、慎重に、でも、時には大胆に。

稼ぐことってほんと大事だわ~。

でわ、また。

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