新型出生前診断を受けてきました。
新型出生前診断という言葉は聞いたことがあるかもしれません。医師の説明によると、およそ4年ほど前に日本でも始まった診断方法のようです。
新聞でもたまーに掲載されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
我が家は、35歳を超えており、いわゆる高齢出産になるので、不安もあり、受けることにしたのです。備忘録的に概要やそのときの感想について。
新型出生前診断(NIPT)とは
新型出生前診断とは、胎盤由来にわずかに含まれている胎児DNA断片を調べることで、
胎児が対象疾患(ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミー)である可能性が上昇していないかを高い精度で判定できるものです。
何度も何度も言われましたが、すべての疾患が分かるものではなく、また、この診断を受けて「陰性」であったとしても、対象疾患にならないと確約できるものではないということ。
このトリソミーというのは、ヒトの染色体のことです。初めて知りました。
13番目、18番目、21番目の染色体を調べる検査です。
診断を受ける時期
妊娠10週から14週ごろに行うことができます。
新型出生前診断の対象者
- 分娩予定日に35歳以上である高齢妊娠の方
- ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーのお子さんを妊娠あるいは出産
- 胎児が染色体の変化をもつ可能性の上昇を指摘されている方
が対象になるようです。
我が家は、35歳を超えているので対象でした。
出生前診断の種類
出生前診断の種類は大きく3つあります。
- クアトロテスト(母体血清マーカー検査)
- 新型出生前診断(NIPT)
- 羊水検査(確定診断検査)
このうち、3.羊水検査は1.クアトロテストを受けて、結果がよく分からない場合など更に詳しく調べる場合のようです。
もっとも精度は高いみたいですが、流産する可能性が約0.1~0.3%(1000人中1~3人)程度あります。
出生前診断の費用
病院によって多少違うとは思いますが、私たちが受けた病院では次のようになっていました。
- クアトロテスト(母体血清マーカー検査) 約15,000円
- 新型出生前診断(NIPT) 約200,000円
- 羊水検査(確定診断検査)約140,000円~
プラスアルファで診断料金が6,000円程度(×2回)必要です。
2回は、受診前の説明の際、そして、結果を聞く際の2回です。
新型出生前診断手順
診断を受けるかどうかは、夫婦で行く必要があります。
受ける際には、いま行っている産婦人科の先生に相談し、その先生から新型出生前診断を実施している病院に予約をしてもらいます。
当日は、説明と血液検査で約2時間ほど。
結果は、2~3週間くらいで出ます。
結果を聞く際にも病院に行く必要があります。当たり前ですけどね。陰性であれば、5分くらいで終わりました。
なぜ新型出生前診断を受けたの?
年齢のこと、うえの子のこと、両親は近くにいなく子育ては夫婦以外頼れる人がいないことなど、色々なことを考えると、出産に向けて安心を得たかったというのが思いでしょうか。
出生前診断のなかでは、最も安価なのはクアトロテストです。
染色体異常症の子どもが生まれる確率は、年齢が上がるほど高くなります。
- 20歳で産んだ場合は、ダウン症候群は1667人に1人、全染色体異常症を含めると526人に1人の確率です。
- 30歳であれば、ダウン症候群は952人に1人、全染色体異常症を含めると385人に1人。
- 40歳であれば、ダウン症候群は106人に1人、全染色体異常症を含めると65人に1人。
というように、年齢が上がっていくと確率が上がるわけです。
我が家は36歳なので、ダウン症候群は295人に1人、全染色体異常症を含めると162人に1人という説明でした。
病院での説明によると、クアトロテストは、費用の負担も小さいのですが、年齢が高くなると「陽性」と判定される確率が上がるようですね。
そのため、費用の負担は高いですが、最初から新型出生前診断を受ける方がいいと判断しました。
ダウン症検出率
- クアトロテスト(母体血清マーカー検査) 80~85%
- 新型出生前診断(NIPT) 99%
- 羊水検査(確定診断検査)100%
また、流産リスクもないのも安心できます。
流産リスク
- クアトロテスト(母体血清マーカー検査) 流産リスク なし
- 新型出生前診断(NIPT) 流産リスク なし
- 羊水検査(確定診断検査)流産リスク 0.3%
35歳の妊婦の場合、今回受けた新型出生前診断(NIPT)の陰性的中率は99.999%と、かなり精度が高い検査ですね。
受けるには相当悩んだ?
受けること自体への悩みはそれほどなかったのですが、結果を受けてどうするか?というのは、夫婦で話をしました。
陽性だった場合、どうするか。
重い決断をするのか。
結局、それは結論が出ないままでした。
診断を受けられる妊娠の週数は決まっているので、時間が迫っていることもあり、そのまま受けたというのが実態です。これが果たして良かったのかどうかは分かりません。
2人育児への準備
なかなか長い妊活でしたが、2人目が生まれることに喜びいっぱいです。
2人目育児は大変だと聞きますが、上の子の甘えっこは日に日に増しています。
「あなたのことが大好きだよ」
「お兄ちゃんになってもいっぱい甘えたらいいんだからね」
など、声を掛け続ける日々ですw
18キロを抱っこするのは重たいけど、保育園へ送るときも、いままで歩いていたのがずっと抱っこになっていますww
「お兄ちゃんだから、我慢しなさい」
とか絶対言わない。
むしろ、下の子が赤ちゃんのときには、あなたが1番だよって言い続けて安心させたいですね。
私たちのように、35歳を超えて妊娠し、新型出生前診断を受けるどうかを悩んでいる方もいると思います。
役に立ったか分かりませんが、説明を受けに行くだけでもずいぶんと変わると思います。
私たちも説明を聞くことで、安心できた部分がありました。
説明を受けても、「診断を受けない」という選択肢ももちろんとれますからね。
ではでは。
日経DUALにも記事があります→「新型出生前診断が一般診療へ 妊婦の混乱を防ぐには」
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