投資先を考える際に、重要なのは「財務の健全性」です。
財務が悪い会社は、最悪の場合、粉飾しかねません。
過去にもキャッシュフローは悪いのに、業績だけ良く見せかけている会社がいくつもあります。
そうした銘柄を掴まないために、キャッシュフローの良い銘柄は投資先候補となっていきますね。
特に、純利益よりも営業キャッシュフローのほうが大きい場合は、質の良い利益(アクルーアル)をあげていると言われます。
キャッシュフローは、業績と比べて会計上操作もしにくいのです。
今回は、アクルーアル銘柄をご紹介します。
- 営業キャッシュフロー>純利益
- 質の良い利益(アクルーアル)銘柄
- 配当金を毎年増やしている連続増配株
- 自己資本比率60%以上の健全
加えて、毎年配当金を増やす株主還元に積極的な会社、そしての原資も本業で稼いでいる優良株です。
質の良い利益を出している連続増配株!
今回は、厳選した2銘柄のピックアップです。
3626 TIS 8期連続増配
1銘柄目は、大手SierのTIS・インテックグループ。
キャッシュレス決済や電力の社会インフラから産業・公共を支えるサービスまで社会基盤をITでサポートしている会社です。
業界内では、3,4位あたりの大手企業です。
時価総額も7600億円ほどあり、大きな会社ですね。
同社は、決済領域で強みを持っている会社であり、
クレジットカードの基幹システム開発実績シェアは、
なんと50%と約半分
を同社が占めています。
キャッシュレスが進むなか、クレジットカードは欠かせないものであり、同社がそのITインフラを支えている存在とも言えますね。
株主還元は、継続的な充実化をうたっており、今後も増配が期待できそうな銘柄と言えます。
TISの業績は素晴らしい
業績の推移を見てみましょう。
トップラインである売上高は増収が続いており、利益率も向上傾向にありますね。
同社の目標であるROE10%を超えるような状態が近年続いており、効率的な経営ができていると言えそうです。
ROEは重要指標ですね。
質の良い利益を出しているアクルーアル銘柄
営業キャッシュフローと純利益の推移を見ておきましょう。
青色の営業キャッシュフローが純利益を上回る状態が続いており、理想的な形ですね。
キャッシュを稼ぐ力の強い銘柄と言えます。
こうした銘柄を保有していると、下落時にも心配することなく、長期保有になりやすい銘柄ではないでしょうか。
高値掴みは気を付けて含み益が出ていけば伸ばしていきたい銘柄です。
3626 TISは連続増配株
TISの配当歴です。
EPSはコロナ禍でやや下がりましたが、今期(22.3)上振れしています。
配当性向は30%を少し超えているくらいで、まだ余裕がありますね。
総株主還元性向は、自己株式取得も含めると40%から45%に引き上げており、増配も期待できそうです。
四季報でも、増配の文字が出ていますね。
【上振れ】金融向けはカード会社のIT投資が想定超。産業向けも化学など大企業が好伸。クラウドや決済のサービスは買収タイ社が通期化。オフィス移転費用、人件費増を吸収。前号比で営業益やや増額。増配。
引用:2021年秋号四季報
キャッシュフローの推移
青い営業キャッシュフローがプラスで推移、フリーキャッシュフローも黒字と理想的な会社です。
3626 TISの指標
指標面ではPER24倍程度ですね。
財務面、業績面問題なく、保有したい銘柄といえそうです。
3798 ULSグループ 8期連続増配
続いて、ULSグループをご紹介します。
2000年設立で、漆原茂社長が発行済株式の40.6%を保有するいわゆるオーナー企業。
時価総額300億円程度の小型株なので、今後の成長にも期待です。
顧客の「戦略的IT投資領域」にコンサルの的を絞り、IT戦略の立案、その実行支援サービスしている、DX(デジタルトランスフォーメーション)銘柄だ。
業績はめちゃくちゃ素晴らしい。
見てほしい。
キレイな右肩上がりが続いており、営業利益率は20%と高収益銘柄ですね。
ROEも継続して12%を超えており、株主資本が複利で増えていく銘柄と言えます。
質の良い利益を出しているアクルーアル!
同社の営業キャッシュフローと純利益の推移を見ておきましょう。
青色の営業キャッシュフローが純利益を上回る状態が続いており、質の良い利益を出している。
財務基盤は強固で、自己資本比率は80%近い状態だ。
キャッシュフローの推移も素晴らしいですね。
こうした銘柄は、安値で買って放置したい銘柄です。
3798 ULSグループの配当金
8期連続で増配を続けており、配当性向はわずか30%程度。
【最高益】DXが追い風になり、金融、建設、サービスなど既存顧客向けのITコンサルティングが続伸。発注力の向上支援・内製化支援のニーズが旺盛。新規顧客の引き合いも強い。増員による人件費増をこなし最高純益。配当性向2〜3割で連続増配。
引用:2021年四季報秋号より
財務状態
今一度財務面も見ておきましょう。
有利子負債ゼロ!
自己資本比率80%弱!
鉄壁か!
心配のいらない会社ですね。
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キャッシュを稼げる優良株
純利益を営業キャッシュフローが上回る質の良い利益を出している銘柄は、私自身好みです。
売上高で営業キャッシュフローを除した営業キャッシュフローマージンが高い銘柄も良いですね。
なぜなら、キャッシュが回らなくなったときに、企業は倒産することになります。
アクルーアルや営業キャッシュフローマージンの高い銘柄は、そうしたリスクの高い銘柄への投資を回避してくれます。
キャッシュフロー計算書はとても大事な指標なので、チェックしておきたいですね。
今回紹介したTISやULSグループは、現金創出力の高い超優良企業と言っていいですね。
資産運用を始めるにも、まずは証券会社に口座を開設することからですね。
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