「金融危機」は『7』のつく年に起きていますね。
- 1987年 ブラックマンデー
- 1997年 アジア通貨危機、日本の金融危機
- 2007年 サブプライム問題
2017年はいまのところ、大きな危機は起きていませんが、10年おきくらいに株価の暴落が起きているんですね。
やはり、記憶が薄くなってくると、どこからともなくバブルが発生してくるのかもしれません。
過去20年に5回の金融危機
出典:MSNマネー、日経225
日経平均株価は約20年ぶりの高値を記録していますが、20年前は山一証券の破たんから失われた10年とも言われ、低成長が続きました。
過去の経済危機を学び、今に活かすことは大事なことだと感じます。
山一証券の破たんは、ニュースで泣きながら謝っていたあのシーンを何度か見たので、鮮明に覚えています。
当時はまだ学生だったので、株式投資にはまったく興味はなかったですが、今思うとすごい出来事でしたね。
ドル調達金利の上昇なども影響して、山一証券は破たんし、長銀や日債銀の国有化など、つぶれるはずがないと思われていた銀行の破たんが続きました。
短期金融市場が激変するときには、警報と捉えてもいいのかもしれません。
銀行破たん→集約に
今も銀行が破たんするというのは、あまり想像はできませんね。
私が就職活動をしていたときには、破たんした銀行の人たちから話を聞くこともありました。正直、銀行の名前がコロコロ変わっているイメージもあったので、覚えるのに大変でしたw
みずほ銀行や三菱UFJ銀行など、いまでは当たり前の存在ですが、2000年代はじめに合併をするのはかなりの驚きでした。
銀行合併の本も何冊か読みましたが、なかでも面白いのが三井住友銀行元頭取・西川善文氏の「ザ・ラストバンカー」です。
UFJ銀行は三菱東京銀行と合併しましたが、三井住友銀行も狙っていたようですね。
危機時には銀行再編の話が出てくるので、銀行の動きには敏感になっておくといいのかもしれません。
分散・積立、常に投資余力を
バブル崩壊は事前には予想できません。
2000年のITバブルのときには、証券会社のアナリストリポートの目標株価が「無限大」とも書かれていたようですが、異常であることが分からない状況になるんだと思います。
相場は常に変動するものなので、それを前提に資産や時間の「分散」が大事ですね。
そして、投資できる余力資金を一定持っておき、大幅に下がって、みなが株式投資に見向きもしなくなったときに、勇気をもって投資する。
そうすることで、果実を得られるのだと思います。
今は相場が堅調なので、コツコツと積立投資などをしながら、突っ込み過ぎないようにしています。今まで株式投資に興味を持っていなかった人が急に興味を持ち始めたら危険のシグナルかもしれません。
シンプルな分散方法はETF、投資信託の活用
分散投資が基本とはいえ、サラリーマン投資家である私のように資金が限られているなかで、できる分散は限られています。
ひとつは、パッシブ運用を行うETFや投資信託を利用する。
信託報酬という定期的にかかるコストが超割安なのも魅力的です。
ETFでは、米国株式市場に幅広く投資するバンガード社のETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」。
そして、それに投資する投資信託として、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』があります。
後者は、定期的に積立投資をしやすいので、「天引き積立が最強!自然とお金を残すための絶対的なルール」にもあるように、のんびりと資産形成をすることができます。
今はぬるま湯なのか
どんどん上がる相場に、「いつ崩れるんだろう?」という気持ちと「まだまだ伸びるから投資しておいたほうがいいのかな?」と、複雑な気持ちが入り混じっています。
後者は人間の欲。少しでも、乗りたいという気持ちはあるにはあります。
なんと日経平均株価は57年ぶりの14連騰という記録を打ち出しました。昭和35年の岩戸景気と言われたときで、14連騰はこれまでたった一度だけ記録したのに並んでいます。当時は東京五輪前でにぎわっていた時期。
すごいですね。
ただ、投資する際に一番恐れるべきは「自分の感情をコントロールできなくなったとき」であるということを踏まえ、上昇相場は追いかけないことにしています。
悲観相場が来たときこそがチャンス。
いつまで経っても投資できなくても、悲観相場は必ず来ます。
「7」のつく年である2017年中にあるかもしれないし、ないかもしれません。
いつでも投資できる準備(投資資金の待機)をしておくことが、精神的にも余裕をもって望むことができます。
過去の失敗は、焦って投資をしたこと。
焦らず、分散を意識して、投資と向き合っていきたい。
市場から撤退せずに、居座り続けることでリターンを得られると思います。
正直、上がり続ける株価を見て複雑ですけどね。
株を買いたい気持ちが強くなったときに読み直して、冷静な自分を取り戻すのに最適な本です。
ではでは。
コメント