将来の高配当株候補への投資を中心としています。
12月配当銘柄のなかでピカっと光る銘柄と考えているのがバリューHR(6078)です。
どんな会社かというと健康管理サービス会社。
健康保険組合の設立支援、運営支援、健診機関・企業・個人を対象にWebシステムを用いた健康管理サービス(健診代行、福利厚生支援「バリューカフェテリアシステム」、産業保健・保険事業支援)を提供している会社です。
健康経営というのは、近年注目されており、企業も社員の健康管理に力を入れている分野です。
その健康経営を助ける会社がバリューHRです。
指標面では割高ですが、成長力と増配力を考えると投資候補に入れています。
増収・増益が続くバリューHR
13年12月期に上場を果たしてから、増収増益が続いています。
19年12月期通期予想は、売上高42億円、営業利益7.8億円、営業利益率18.4%と高収益企業です。
営業利益率が13%を超え続けており、稼ぐビジネスモデルを有している会社と言えますね。
事業概要
この1枚のスライドがわかりやすいですが、健康管理システム「バリューカフェテリアシステム」で各種健康管理サービスをワンストップで展開している企業です。
このシステム利用料が主な収益源となっています。
このバリューカフェテリアに限ると、営業利益率は34.6%(18年12月期)と超高収益企業なのです。
個人の属性情報、健康情報、健康管理が一元化できるので、企業も使い続けるわけです。
バリューHRの8割はストックビジネスとなっています。
社員が増えれば、健診の実施準備だけでも大変だろうなと想像できるわけですが、その実施準備から予約管理、受診した後の事務代行などを一手にサポートしてくれます。
一度使い始めたら、導入企業は手放せないですよね。
ストックビジネスを展開
事業は2つあり、バリューカフェテリア事業はストックビジネスとなっています。
健康保険組合の設立・運営支援をするHRマネジメント事業のフロービジネスとの両輪ですね。
健康保険組合の設立⇒バリューカフェテリアの導入⇒毎年の収入増という積み上げがあり、増収増益が続いています。
今後も社員の健康管理は、企業にとって重要な事項ですので、バリューHRにとっては追い風と言えます。
何よりストックビジネスというのが素敵ですね。
バリューHRの株主還元
バリューHRの株主還元にも注目しています。
配当金は6期連続増配
配当金についても力を入れており、6期連続の増配を予定しています。
配当性向は50%程度と増配余力を有していますね。
ビジネスモデルが安定的ですし、収益力が高いので、増配が続くことが想定されます。
純資産配当率(DOE)は3.4%とスプリングキャピタル社の経営指標ランキングにおいて、上位5.1%に入っているほどです。
19年12月期も増配修正するなど、好調な業績で推移すると、株主還元をしてくれる会社ですね。
株主優待
バリューHRの株主優待も実施しています。
長期保有で、優待利回りが上がっていくの魅力的ですね。
保有株数 / 継続保有期間 | 1年未満 | 1年以上 | 3年以上 |
---|---|---|---|
100株以上 200株未満 | 2,500ポイント | 3,500ポイント | 5,000ポイント |
200株以上 300株未満 | 5,000ポイント | 7,500ポイント | 10,000ポイント |
300株以上 500株未満 | 7,500ポイント | 10,000ポイント | 12,500ポイント |
500株以上 1,000株未満 | 10,000ポイント | 12,500ポイント | 15,000ポイント |
1,000株以上 2,000株未満 | 15,000ポイント | 17,000ポイント | 20,000ポイント |
2,000株以上 | 30,000ポイント | 32,000ポイント | 35,000ポイント |
バリューカフェテリアの年会費6000円が無料となり、カフェテリアポイントに応じて、健康管理グッズとの交換や宿泊施設、スポーツ施設などへの利用が可能です。
キャッシュフローの推移
現金を創出する力の強い企業は、倒れにくいため、重要な指標として見ています。
営業キャッシュフローを売上高で除した営業キャッシュフローマージンは20%を超えており、非常に現金を稼ぐ力が強い会社です。
キャッシュフローの推移を見てみると、フリーキャッシュフローも潤沢ですね。
ただ、18年12月期は大きくマイナスとなっています。
その理由は、本社ビルが手狭になったため、新たに本社を建てるための費用です。
同社の総資産は110億円ほどですが、なんと50億ものお金をかけています。
このため、自己資本比率は40%台から21%に急激に悪化しています。
高収益企業として魅力的ですが、この社運を賭けたような不動産の取得は、重すぎる負担にも感じますね。
自己資本比率は悪化していますが、収益力、現金創出力は高いですので、心配はそれほどいらないでしょうけど。
バリューHRの投資方針
バリューHRは、ビジネスモデルを見ても非常に魅力的です。
時価総額224億円足らずの小型株であり、大化けの可能性もあります。
一方、指標面ではかなり割高です。
- PER 45.2倍
- PBR 9.13倍
- ミックス係数(PER×PBR) 412.6倍
ととても買えたものじゃありません。
ただ、PERは、株価が1株純利益(EPS)の何倍買われているかを見る指標なので、高成長株の場合、あてにならない場合もあります。
というのは、PERでは利益成長は無視されているからです。
例えば、株価がそのままで、純利益が2倍に増えれば、PERは半分になります。
今時点でPER30倍だったとしても、翌年に3倍の利益になれば、PER10倍と割安な水準になりますね(翌年でなくてもいいですが)。
そこで、PERを利益の成長率で除したPEGレシオ(ペグレシオ)という指標があります。
PEGレシオの投資判断
- 2倍以上であれば、割高。
- 1倍〜2倍未満であれば適正
- 1倍未満であれば、割安
- マイナスであれば、利益成長はマイナス
というものです。
バリューHRは、2期平均で34%の利益成長を見せていますので、高い成長力を有しています。
PEGレシオは1.1倍、割安とまではいかないももの、投資対象となる水準です(17年⇒18年⇒19年の二期平均EPS成長率)。
ちなみに、楽天証券ではPEGレシオを掲載してくれていますが、0.46倍となっています(18年⇒19年の一期のみのEPS成長率)。
株価は高値更新を目指していますが、さらなる高値も期待できるかもしれません。
同社は、非常に高い収益力を誇るビジネスモデルを有しており、導入企業にとってはなくてはならない会社。
導入企業が増えていけば、強固な財務も実現していけるでしょう。
非常に期待したい銘柄と考えています。
ではでは。
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