2月の決算ラッシュが終わりました。
決算を見る際には、QoQの状況を中心に確認しながら、業績の進捗率を見ていくのが大事ですね。
私は増配力のある銘柄への投資を中心に、ポートフォリオを組んでいます。
決算を踏まえて銘柄を入れ替えることもあります。
増配を続けている銘柄は、業績が好調であり、その一部を株主に還元している銘柄が多いため、保有するメリットも大きいですね。
私は増配銘柄一覧表を作っています。
約140銘柄のリストがありますが、長期で増配を続けている銘柄はもちろん、増配年数がシングルの銘柄も投資候補としています。
投資候補としている銘柄の中から5銘柄をピックアップしてみました。
3期平均増配率20%以上!増配株5選
増配銘柄の魅力は、保有を続けることで、毎年配当金が増えていくことです。
配当金を増やすには、株数を増やすか、増配するかのどちらかですが、増配力がすごい会社は、20%以上増やすこともあります。
そうした銘柄を保有できれば5年で配当金は2倍になることもあるわけです。
増配を続けている銘柄は業績も良いので、株価も伸びていることも多いですね。
6920 レーザーテック<9期連続増配予定>
半導体検査・測定装置メーカーのレーザーテックは、半導体マスク関連の検査装置は世界シェア80%、マスクブランクス欠陥検査装置は世界シェア100%とすごい強みを持っています。
過去に投資を検討していたのですが、躊躇せずに買うべきだったと激しく後悔していますが、今後の半導体需要を考えるとまだまだ伸びそうな銘柄ですね。
配当金は9期連続増配を予定しています。
連結配当性向35%という株主還元を
EPSの伸びがすごいことが分かりますね。
EPSの伸びに応じて、配当性向を一定に保ちながら増配が続いている理想的な形です。
レーザーテックは財務の良い会社ですが、営業CFマージン(営業CF÷売上高)も極めて高い企業です。
営業CFマージンは、現金を稼ぐ力を見る指標でとても重視している指標ですが、20年12月期は38.7%にもなっています。
半導体向け、EUV向けの製品などで確固たるポジションを築き、キャッシュを創出することができているのが同社の強みですね。
受注も順調に推移しており、今後の成長も楽しみな会社です。
3288 オープンハウス<9期連続増配予定>
首都圏を中心に、戸建て関連や収益不動産などを手掛けるオープンハウス。
無類の強さを誇りますね。
配当金は9期連続増配を予定しています。
配当性向はわずか21%とまだまだ低く、DOEも5.2%と一定を保っていますね。
DOE(株主資本配当率)=配当総額÷純資産
- (配当総額÷当期利益)×(当期利益÷純資産)
配当性向×ROEで計算することができます。
配当の指標としては、単年度に稼いだ純利益に対する配当の割合を示す配当性向が一般的だ。
しかし、純利益は年度によって変動が大きく、配当性向だけを基準にすると配当金額が安定しなくなることもある。
一方、DOEの場合、ベースとなる株主資本は株主が出資した資本に、これまで蓄積した利益剰余金を加えたストックであり、比較的変動が少ない。
オープンハウスは、なんと
増配下限を設定している
会社です。
23年9月期までの中期経営計画において、配当性向20%以上、年10円の増配下限というなかなか他には見ない配当政策を取り入れています。
増配下限を出している会社は、初めて見ました。
コロナ禍においても、戸建て事業は極めて好調ですね。
この規模の会社で、65%増益(20年9月期1Q⇒21年9月期1Q)とすさまじいです。
プレサンスコーポレーションを連結子会社化し、さらに成長をしそうですね。
3465 ケイアイスター不動産<増配開始か>
決算前に注目していて買えていないのですが、ケイアイスター不動産です。
高配当株成長株でもご紹介していました。
連続増配ではないのですが、増配をしてくれそうな銘柄です。
連結配当性向30%という配当政策を取り入れています。
21年3月期は上方修正により、配当金を大幅に増額しています。
EPSの伸びもすごいですね。
同社は、戸建て分譲事業を中心に首都圏で活躍している会社です。
年収500~600万円までの若い層をターゲットとしており、分譲戸建てが売れに売れまくっています。
また、セミオーダー新築住宅は、注文住宅よりも安価でありながら、資産性の高い住宅を手掛けており、購入者の満足度も高い様子。
首都圏が中心ですが、福岡をはじめ、関西にも進出を予定しており、今後の成長が楽しみです。
中長期で見れば、増配が続く銘柄と考えています。
懸念は財務面でしょう。D/Eレシオは3倍超えと安全性のある1倍以下を大きく超えています。
レバレッジがかなり効いた経営です。キャッシュは豊富に保有されていますが、在庫回転率を上げていくことが肝でしょう。
3482 ロードスターキャピタル <4期連続増配予定>
同社は、中古のビルを買い取り、付加価値を付けて売却する事業をメインに手掛けています。
保有することでの賃貸収入や、クラウドファンディング事業も展開していますね。
保有する物件は含み益も乗っていますので、見た目の自己資本比率は15%程度と低いですが、実態はもう少し高いと考えていいでしょう。
配当金は4期連続増配を予定しています。
配当性向15%を目安とした株主還元を取り入れています。
目利き力が同社の強みでもありますね。
今後の成長も楽しみな会社です。
3663 アートスパーク<6期連続増配予定>
クリエイターサポートソフト「CLIP STUDIO PAINT」は全世界で1,000万本以上出荷しており、galaxyに搭載されるなど、漫画家にとって必須のツールですね。
また、UI/UX事業(自動車中心の組込ソフト開発)を展開しており、同社のソフトはこれまで5,000万台以上に搭載されています。
今回紹介した銘柄の中で唯一保有しています。
知り合いの漫画家に聞いてみたのですが、「CLIP STUDIO PAINT」を使っているとの話で、ほかの漫画家も使っているという話を聞いて、同社のサービスは今後も安定成長するだろうと考えて保有しています。
配当金は、6期連続増配を予定しています。6年間で配当6倍とかなり良いペースですね。
配当性向はわずか10%程度。
21年12月期は特別利益があるため、特別利益を除いたとしても、配当性向は15%程度と低く、成長資金を確保しながら、増配をしてくれています(20年12月期は最終赤字により配当性向は算出できず)。
営業CFマージンは30%近くあり、キャッシュを稼ぐ力も強いですね。
「CLIP STUDIO PAINT」はサブスクモデルも出していますので、安定収益が期待できます。
増配力のすごい5銘柄
今回取り上げた5銘柄はいずれも成長株。
成長株でありながら、配当金も増やしている銘柄であり、業績も良く、株価の上昇も期待したいですね。
3期の平均増配率
- 6920 レーザーテック 44.8%
- 3288 オープンハウス 26.9%
- 3465 ケイアイスター不動産 30.6%
- 3482 ロードスターキャピタル 64.8%
- 3663 アートスパーク 68.1%
3期平均の増配率もすごいことになっています。
こうした銘柄を保有し続けることで、株主としてメリットも出てくると考えています。
私は単価が高かったり資金がないと、少額投資でも投資をしていきます。
以上、成長力ある増配銘柄5選でした。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
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