投資先の割安さを指標面で測る代表的なものがPERであったり、PBRですね。
PERが低い収益バリュー銘柄やPBRが低い資産バリュー銘柄などと言われます。
PERは一株当たりの利益(EPS)を株価で割って算出し、PBRは一株当たりの資産(BPS)を株価で割って算出します。
私も保有銘柄のなかにいくつか、低PERや低PBRの銘柄を保有していますが、割安さである銘柄は、カタリスト(材料)があると株価の上昇も見込めますので、短期の株価はあまり気にせず保有することができています。
そこで、営業増益予想となっている銘柄の中から、四季報スクリーニング機能を使って、
- 高配当銘柄(配当利回り3%以上)
- 低PER銘柄(PER10倍以下)
割安高配当銘柄をピックアップしてみました!
割安!高配当銘柄7銘柄をピックアップ
まずは、結果から見てみましょう。
割安高配当銘柄をピックアップです。
INPEXだけPER10倍をわずかに超えていますが、PBR0.4倍と激安でしたのでピックアップしています。
いずれも配当利回り3%以上の高配当であり、配当利回り5%以上の高配当もありますね。
一部の銘柄には株主優待もありましたので、優待利回りを加えた総合利回りはさらに上がっていきますね。
ふぅ~いずれも指標面では激安で、高配当!すごいですね。
割安さを見るグレアムのミックス係数(PER×PBR)22.5以下を基準としていますが、いずれもその半分以下となっていますね。
スクロールは、「配当下限20円(前期15円から引き上げ、配当性向40%」を目安にしています。22年3月期は、いったん下限となり大幅減配ですね。
スクロールは、最新の決算結果発表前の数字です。
配当性向や収益面
ピックアップした銘柄の収益力や配当性向もまとめています。
配当性向はいずれも50%以下と無理なく配当を出しており、下記の配当推移を見ると減配銘柄(INPEXやエクセディ)もありますが、魅力的な銘柄たちですね。
手前味噌ですが、私が保有しているのはこの中では、JFEシステムズを保有しています。
日本最大の石油・天然ガス開発企業であり、大株主に経産省(国)がいるエネルギー確保のため世界20数カ国・70超のプロジェクトを推進しているINPEXは、高収益企業ですね。
時価総額1兆円を超える大企業です。
5%を超える高配当銘柄では、エクセディ、コネクシオですね。
各社の配当政策
各社の配当政策を見ておきましょう。
各社の配当政策
- INPEX 配当性向30%
- 東亜道路工業 配当性向目安なし
- 三栄建築設計 配当性向30%
- JFEシステムズ 配当性向30%
- エクセディ 配当性向目安なし
- スクロール 配当性向40%(1株20円を下限)
- コネクシオ 配当性向40%
配当性向30%というのは多いですね。
業績とともに増減配する政策ですが、コネクシオは中期経営計画で1株70円を基本に配当性向40%以上をめざすという政策を取り入れている銘柄もあります。
株主優待
取り上げた銘柄のうち、3社は株主優待を実施していますね。
リンクは各社の優待ページに飛びます。
- INPEX クオカード
- エクセディ カタログギフト
- スクロール 株主優待券
INPEXとエクセディは、1年以上継続保有が株主優待取得の要件となっています。
割安度トップの東亜道路工業
割安度では、東亜道路工業の割安さがすごいですね。
グレアムのミックス係数はわずか2.5とすさまじい割安です。
高ROE銘柄では、スクロールとJFEシステムズですね。
東亜道路工業は、独立系の道路舗装大手。
1930年代から活躍する老舗会社ですね。
売上高1,000億円超、営業利益50億円の会社ですが、時価総額わずか200億円少し。
国立競技場などのスポーツ施設にも関わっている会社です。
スクロールは生協向け通販が主流ですが、コロナ禍の巣ごもり需要によってECが堅調ですね。20年5月に茨城県に竣工した物流センターが稼働していますね。
JFEシステムズは、JFEスチールの子会社で情報システム会社です。
旧川崎製鉄向けのシステムを手掛けていましたので、そうしたノウハウを活用し電子帳票システムなどに強みを持っています。
3期平均の増収・増益の比較
3期平均の増収増益で見ると、エクセディやコネクシオが苦戦していますね。
エクセディはコロナ禍の影響を受けており、コネクシオは携帯販売会社(ドコモ取扱いは国内トップ)ですが、政府の影響により買い替えサイクルの鈍化などが影響していますね。
一方、三栄建築設計のように戸建て需要の増加がプラスに働いているなど、好調な銘柄も。
低PER×高配当!
割安銘柄かどうかを見る指標として、グレアムのミックス係数があり、PER×PBRで算出できます。
その中で22.5以下がグレアムは割安と判断していました。
その半分以下となるような銘柄であり、非常に割安な銘柄群と言えますね。もう一度掲載しておきます。
配当利回りが5%を超えるような銘柄もあり、株価10万円台と買いやすい銘柄も。
どの銘柄も気になりますが、こうしたバリュー銘柄から投資先を選ぶのも良いでしょう。
バリュー株投資で資産数億円を築かれた方が、本を出していますので、おすすめします。
とても参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
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