求人情報サイトを運営するディップ(2379)は、乃木坂46が出演しているバイトルのCMを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
求人関連の銘柄は、コロナ禍の影響で株価も大きく下げましたが、ディップは優良銘柄であり新規に投資をしました。
アルバイト情報サイトの「バイトル」や正社員・契約社員・有料職業紹介「バイトルNEXT」、派遣情報サイト「はたらこねっと」などを展開しています。
また、AI/RPAを導入したサービスも展開しており、高い成長が期待できる銘柄です。
ディップの業績、株主還元についてまとめてみました。
ディップの株主還元
ディップは配当金と株主優待も実施しています。
配当金推移
21年2月期は業績予想を未定としているため、配当金予想も出されていません。
20年2月期までは、7期連続で増配を続けており、株主還元にも力を入れていますね。
増配を続けつつも、配当性向30%という経営目標を保っています。
増配率が10%を超えており、高い増配率を誇っているのも魅力的ですね。
21年2月期は、コロナ禍の影響が大きく減配が予想されますが、中間配当については配当維持の可能性も含め検討しています。
株主としては減配は致し方ないという思いもありますが、配当維持を期待したいところです。
ただし、21年2月期1Qで現預金の期首残高の半分近くの資金を投じて、「投資用有価証券」を購入しており、配当維持はどうかな?!という印象です。
投資の意図はIRに確認中です。
IRに電話で確認したところ、
とのことです。
中間配当を支払ったとしても、十分な財務健全性は保っている点、中間配当維持をにおわしてくれている点はポジティブな材料です。
株主優待
ディップは株主優待も導入しています。
クオカードがもらえます。
金額はそこまで大きくないので、優待利回りは低いですが、
年2回クオカードの株主優待
がもらえる点は魅力的ですね。
【2021年2月の権利確定日】
- 2月末日が権利確定日の権利付き最終日は2月24日(水)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、2月25日(木)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
【2022年8月の権利確定日】
- 8月末日が権利確定日の権利付き最終日は8月26日(金)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、8月29日(月)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日) - ※20日が権利日の銘柄は権利付き最終日は8月16日(火)
ディップの業績推移
では、業績の推移を見ておきます。
採用が決まったらクライアントから成功報酬をもらうビジネスモデルです。
営業力の高い社員を抱え、全国網を有し、これまでの培ったノウハウと顧客がありますので、参入障壁を作っていると言えますね。
営業利益率が毎年上がっており、30%を超えるという高い収益力がその実力を物語っています。
ただし、コロナ禍の影響で求人が減り、契約社数も減少しましたので、大きな減益を発表しています。
求人掲載率は徐々に回復しており、他社よりも早い回復傾向が表れていますね。
月次で見ると、5月は売上高が50%も下がったのにもかかわらず、営業赤字は僅少という収益体質の強さを見せてくれました。
売上が半分になってもほとんど赤字を出さないビジネスモデルというのはすごいですね。
バイトルの契約社数は減少していますが、応募者数は引き続き高い状況にあり強さを見てとれますね。
AI・RPA事業
主力の人材サービス事業に加えて、新たな事業としてAI・RPA事業を展開している点も見逃せません。
業務効率化をサポートするRPAコボットは、月額課金だけで保守まで対応してくれるサービスです。
「面接」「不動産」などサービスを拡大しており、採用クラウドなど今後も事業自動化ソリューションを次々と投入していく予定です。
労働力不足が顕著ですので、こうした労働生産性を高める事業は今後ますますニーズが高まると予想されます。
求人との親和性も高いと考えていますが、今後の展開が楽しみです。
自動化ソリューションで得たデータを活用した事業も考えているので、事業の幅が広がっていきそうですね。
EPS・BPS
EPSの推移で見ると高い伸び率を示しており、順調に伸ばしていますね。
ROE
ROEの推移ですが、30%を余裕で超えており、非常に高いですね。
素晴らしい会社です。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
ディップの財務面
高い収益力を誇るディップですが、財務面も見ておきましょう。
自己資本比率は70%を超えており、有利子負債はゼロ。
財務は極めて強固であり、保有不安ありません。
D/Eレシオも1倍割れと低く、すばらしいですね。
流動比率も200%超えと全く問題ありません。
キャッシュ化もおおよそ1か月半くらいで入金があり、手持ち資金は運転資金の約5ヵ月を保有していますので、強固な財務・事業モデルですね。
- 売上債権回転日数:商品を販売してから現金を回収するまでの期間
- 基本的に短いほうが良い(入金が早いため)
- 棚卸資産回転日数:商品を仕入れて、それを販売するまでの期間
- 基本的に短いほうが良い
- 仕入回転日数:商品を仕入れてから現金を支払うまでの期間
- 基本的に長いほうが良い(出金を後ろにできるため)
- キャッシュコンバージョンサイクル(CCC):商品を仕入れて、販売して、現金化するまでの流れ
- CCCは短いほうが良い(運転資金の借入する必要性を小さくできる)
キャッシュフローの推移
営業キャッシュフローの推移は、とても重視している指標ですが、右肩上がりですごいですね。
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージンは、25%超えで推移しており、かなりすごいですね。
稼ぐ力の強い会社です。
株価推移
株価ですが、コロナ禍ですさまじい下げを見せました。
落ちるナイフを買うのはさすがに恐くて買えませんでしたが、反発したところで購入できました。
ただ、そのあとは株価は伸び悩んでいますね。
まだ、コロナショック前の水準まではかなりの開きがあります。
まだ、市場はディップをはじめ人材系は長らく停滞が続くと読んでいる証拠ですね。
株価指標です。21年2月期は業績予想が出されていませんので、前期での実績です。
2379 ディップの株式指標 | |
株価 | 2,160円(R2.7.0)最新の株価はこちら |
PER(実) | 11.71 |
PBR(実) | 4.81 |
ミックス係数 | 56.38 |
配当利回り(実) | 2.6% |
配当性向(実) | 30.4% |
増配率(3期平均) | 15.9% |
営業利益率(実) | 30.9% |
PSR (時価総額÷売上高) | 2.88 |
PEGレシオ (PER÷EPS成長率) | 0.66 |
ROE(実) | 36.2% |
ROA(実) | 26.8% |
営業CFマージン(実) | 25.9% |
自己資本比率 | 74.0% |
収益力すさまじく、財務不安ゼロですので、保有不安はありません。
まとめ
ディップの株価はやや低迷していますが、
- 高い収益力
- 鉄壁の財務基盤
- 連続増配銘柄(配当性向余裕あり)
- 株主優待あり(年2回)
と魅力的です。
今後の成長性は期待できると考え、継続保有、買い増し方針です。
いずれ株価は戻ると考えています。
今期は減配リスク高めと考えていますが、来期以降の成長回復、増配復活を期待したい銘柄です。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
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