「節約」をすると思ったときに、真っ先に頭に浮かんだものはなんですか。
お金を貯めていこうと思うと、節約と収入アップは欠かせませんが、節約するのって結構難しいですよね。
我が家は、支出が膨んだときに節約しようとしたのが『食費』でした。
あなたは、どうでしたか。
節約を考えるときに「食費」を削ろうとする人は多いと思いますが、節約の正解はなんだろう?
まずは、食費は月にいくら使っていますか。
12か月間真面目に家計簿をつけた方の調査を見つけました。
生協の登録モニターさんが対象となっています。ここ数年は食費が少し上がっていますね。
資料「全国生計費調査」より作成
「全国生計費調査」 46生協の登録モニターのうち、12カ月連続して家計簿を提出した組合員1,499世帯(平均年齢55.3歳、平均家族人数3.4人)を対象。
2016年の結果はこちら(PDF)
総務省「家計調査」を見ると、年収600万円世帯では月額7万円程度の食費となっています。外食費込みですので、このくらいが感覚的にも合っているように思います。
資料:総務省 家計調査(2015)より作成
食費を節約したいという思いは分かりますが、食費ってなかなか削れないんですよね。
「食べる」、それはとっても大事です。私は食べることはとっても大好きなので、ごはんを我慢することはありません。三食必ず食べます。生きる力ですからね。
その「食べる」を制限することになる「食費の節約」は、節約項目として果たして正解なのか、するべきなのかは、はなはだ疑問を感じるところです。
食費を減らしたいと思う人は多い
一例を取り上げると、日本FP協会が発表した資料によると、家計の負担感を減らしたい項目はダントツトップが「食費」(35.8%)となっています。
出典:働く女性のくらしとお金に関する調査2017(日本FP協会)
食費って削りやすいんですよね。自分が我慢すればいいんですから。
外食ばっかりと食費を過度にかけるのはいかがと思いますが、適度な食費を削って、「食の満足感を下げる」のは長続きしないと思うんですよね。
無理をする節約は続かない
実際、我が家は食費を節約しようと何度も何度もトライをしました。
ただ、長続きしなかったんです。
もともと食費があまりにも高額というよりは、一般的な金額。
一週間とか短いスパンでは達成できたとしても、無理してする節約は結局長続きしません。
それどころか、食費を削り過ぎる弊害がでてきました。
ストレス発散費です。
そう、結局ストレスにつながる節約は長続きもしないですし、それどころかむしろ支出を増やしてしまう要因にもなってしますんです。
食費の節約でがんばっても、「がんばったから」とご褒美も出しやすくなるんですよね。結局、支出アップにつながることもしばしば・・。
大きな節約につながるたった1回の行動を
食費の節約は、毎日毎日気を張らないとできません。
普段、平日は外食をしません。週に1・2回、週末は外食をしますが、基本的に自炊をしています。
以前、このブログ内でアンケートさせてもらった結果です。外食は月2~4回程度という方が多かったですね。
Pickup! 4人の家計簿比較で見えた!子育て30代のリアルなお金事情が明らかに!
食費は適切に管理すべきですが、過度な節約はかえって反動が出てくる。それが、我が家が経験したこと。
そうなると、100回200回と節約するよりも、たった1回節約することで達成できるほうが楽ちんですね。
住居費は手取り25%以内。それ以上は払い過ぎ
手取りは25%以内にしておくと、家計の余力が生まれやすいです。
我が家が結婚当初、手取り30%くらいの家賃を支払っていたのですが、全然貯金ができませんでした。
でも、住居費を減らすことができるのは、「家を借りる」「家を買う」ときの入り口の時がチャンスですね。その効果は大きいですが、なかなか引っ越しは何度もできませんね。
家を買っている方は、住宅ローンの借り換えを検討するのが王道です。
人気の高い住信SBIネット銀行など、借り換え限定の低金利を提供している銀行もあります。まずは仮審査を受けて、借り換えができるのかを確認しておきましょう。
借り換えで月1万円下がる・・それだけで生活が楽になると思いませんか?
Pickup! 借り換えで得する人・損する人とは?5年以上前に住宅ローンを借りていたら借り換えを検討すべき!
毎月、定期的に支払うものにメスを
電気、ガス、水道、スマホ代、保険料、こうした毎月払うものの支払い方法を変えることでもお金を生むことができます。
手続きは一度するだけなので、とっても楽ちんで、長続きしますね。ポイントは長続きしやすいこと、です。
保険料であれば、月払いよりも年払いのほうが安くなります(できない保険もありますが)。
また、クレジットカード払いができる保険、光熱費もあります。リクルートカードや楽天カードのように、年会費無料で還元率1.0%(通常のクレカは0.5%)と高いカードで払えば、勝手にポイントが貯まってくれます。
最近では、格安SIMを利用するとスマホ代を節約できますね。月1万円以上節約できることもあるんです。
先日、日本産業新聞でランキングされていたので、参考にしてみてください。
日本産業新聞による格安スマホランキングトップ10
第1位 ワイモバイル
第2位 UQ mobile
第3位 楽天モバイル
第4位 IIJmio
第5位 イオンモバイル
第6位 mineo
第7位 BIGLOBEスマホ
第8位 LINEモバイル
第9位 フリーテル
第10位 OCNモバイルONE
Pickup! 月5GB、2000円ちょいの格安スマホは家計の救世主となりうる。
見栄にお金を払わない
見栄をはって、飲み代をおごったり、あるいは、ブランド物を身に着けたり。そうした見栄はそのときはいいんですが、自分のお金を減らす大きな要因になりますよね。
見栄が生む経済効果は高いのかもしれませんが、私たち家計を預かる立場から見ると不要なものであることは間違いありませんね。
見栄にお金を払うよりも、自分の満足感を高めるものにお金を払いましょう。
習慣で払うものに気を付ける
喫煙を代表とされる習慣で払っているものを止める効果は高いですね。
毎日、惰性で払っているものってありませんか。
私は缶コーヒーを飲むのを止めたり、ランチをお弁当にしたりすることで、月1万円ほどの節約を生むことができました。
止めるには強い気持ちと決断が必要ですが、そのお金で趣味に使うほうがよっぽど効果は高くないでしょうか。
節約の秘訣はやっぱりこれ
節約の方法論は、数多くあります。どれも実践してみると、効果は高いですね。
問題は、それをするまでの行動です。
最初の一歩がなかなか踏み込めないこともありますよね。それが普通です。
生活が苦しいから節約をする・・・
というよりも、自分がしたいことのための節約が一番です。
いわゆる「ニンジンぶら下げ」作戦ですわっ!
この服が欲しい!
旅行に行きたい!
こうした自分の満足度を上げるためだったらがんばれるんですよね。我が家の節約キーワードは「プチ旅行に行く!」です。
リクルートカードでポイント貯めて、じゃらんで行くというのが定番です。
想像してみてください。
欲しい服を着ている自分を。
好きな旅行に旅立つ自分を。
その実現のために、毎日、意識しないとできない節約と、たった1回行動するだけで実現できる節約のどちらを選びますか。
食費を過度に削ると、健康を害し、ストレスを生み、かえってお金がかかっちゃいます。おいしいものをいっぱい食べて、元気よくいこう!
ではでは。
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