配当金という不労所得が増えていくと、家計の安定度は増すばかりか、配当金を再投資することで複利運用ができ、キャッシュ創出力も増していきます。
我が家は、住宅ローンを配当金でペイしようと考えて投資を始め、コツコツと続けてきたことで現在はでは、「配当金>住宅ローン」の状態を実現することができました。
生活費のなかでも、固定費を配当金でペイできるようになれば(実際には配当金は再投資するのが良いので、配当金で支払うわけではないが)、家計の安定度も増しますね。
- スマホ代 月5000円
- 電気代 月1万円
- 食費代 月6万円
など、例ではありますが、生活費のなかで、小さいものを目標に配当金投資を続けていくことで、将来の収入源にも育っていきます。
ただし、配当を出す銘柄への投資で気を付けたいのは、配当金が減る減配です。
投資を続けてきたことで、失敗もしてきました。
これから配当金投資をされる方に、注意点をまとめておきたいと思います(過去の自分に言いたいこと)。
配当金投資による複利運用
私たちの年金財政の一部を運用しているGPIFは、相場の上げ下げがあるので、短期では損失を出すこともありますが、長期で見るとプラスリターンを出しています。
報道は損失が出たときのみしか出さないので悪意しか感じませんが・・・。
そのGPIFの収益のうち、約50%はインカムゲインによるものです。
国債なども運用しているので配当金だけでなく利子なども含まれますが、長期で運用収益を上げていくのにインカム収入が寄与していることは間違いない事実です。
私たち家庭に考えた場合でも、このインカム収入を増やしていくことは長期でプラスになると考えます。
- 給料以外の収入源となる
- 配当金は企業業績の上昇とともに増えていく
コロナ禍によって多くの企業が打撃を受けていますが、減配した銘柄は2割程度で配当を維持している銘柄が圧倒的に多いようです。
減配銘柄を完全に避ける方法はありませんが、少しでも軽減できる方法はありますね。
EPSの伸びを見ておく
配当金は打ち出の小槌ではなく、企業が稼いだ利益の一部を分けてもらえるものです。
そのため、企業が利益を出し続けることが前提です。
1株当たりの利益(EPS)から配当金が出されますので、このEPSが伸びていることが大事です。
エレコム社で作ったグラフ(青色)がEPSの伸びですね。
保有しているヤマハ発動機ですが、2017年12月期をピークにEPSが減少しています。
業績が悪くなってくると、配当金にも影響が出てきますので、業績の伸びが大事ですね。
ヤマハ発動機はコロナ禍の影響で、2020年12月期中間配当は無配となっています。
まずは、このEPSの伸びを見ておくことが大事です。
配当性向を確認しよう
EPSのうち、どれだけ配当金を出しているかを見る指標に「配当性向」というものがあります。
配当性向は、利益のうちどのくらい配当に回しているかが分かります。
理想的は、高配当株で配当性向が低い銘柄ですが、なかなかありません。
高配当株でも配当性向が高い銘柄、特にEPSが減少し、配当性向も高止まりしている銘柄は減配リスクが高まっていきます。
配当が高すぎて業績を伸ばすための投資余力がなくなっているからです。
ローソンは15年以上減配をしていませんでしたが、配当性向が徐々に上がって、投資余力がなくなり、結果的に減配という決断をしました。
ローソンはいい会社ですが、配当性向が高止まりしていると、減配リスクは高まるので、やはりEPSが伸び、配当性向が安定している銘柄がいいですね。
EPSの伸びが順調なエレコムの配当性向を見ていると、30%前後で安定して推移していますね。
加えて、EPSが伸びていますので、配当金は11期連続で増配を続けており、この間に配当金は8倍以上に増えています。
何もしないでも保有しているだけで、配当金が勝手に増えてくれるので、不労所得も増えていきますね。
ちなみに株価はこの間に10倍くらいになっていますので、資産も大きく増えていることになりますね。
投資先としては理想的です。
配当金投資をするなら2つの指標を見ておこう
個別銘柄への投資をする際には、いくつも指標なりを見ておく必要がありますが、
この2点を見るだけでも、良い企業かどうかを知ることができますね。
EPSが伸び、配当性向が安定している会社は、配当金も増やしており、キャッシュ創出に寄与してくれます。
そして、業績が良いということは株価の上昇にもつながっていきますね。
EPSも伸び、増配力のある銘柄
では、具体的にどんな銘柄が候補となるのかを見ておきましょう。
銘柄 | 増配率(3期平均) | 営業利益増益率(3期平均) | 売上増加率(3期平均) | EPS増加率(3期平均) |
1413 ヒノキヤグループ | 4.2% | 7.0% | 5.7% | 5.9% |
1419 タマホーム | 69.6% | 33.3% | 9.3% | 78.9% |
1721 コムシスホールディングス | 17.2% | 8.1% | 14.3% | 9.5% |
1961 三機工業 | 48.8% | 23.8% | 7.9% | 32.8% |
2477 手間いらず | 38.5% | 34.8% | 22.8% | 33.6% |
2760 東京エレクトロン デバイス | 12.6% | 18.0% | -4.6% | 20.7% |
2763 エフティグループ | 21.1% | 12.7% | 6.6% | 19.4% |
3150 グリムス | 25.7% | 32.4% | 23.9% | 31.6% |
3288 オープンハウス | 35.4% | 18.4% | 24.0% | 34.0% |
3677 システム情報 | 27.6% | 24.8% | 18.0% | 22.5% |
3804 システム ディ | 27.6% | 20.7% | -0.5% | 21.9% |
3844 コムチュア | 31.7% | 23.4% | 14.7% | 23.4% |
3969 エイトレッド | 25.6% | 27.8% | 17.7% | 26.0% |
6035 アイ・アールJHD | 53.6% | 63.8% | 27.9% | 62.5% |
6532 ベイカレント | 44.8% | 38.7% | 24.5% | 46.6% |
6750 エレコム | 9.7% | 13.5% | 3.9% | 11.3% |
7164 全国保証 | 15.7% | 8.0% | 8.0% | 7.9% |
7564 ワークマン | 24.1% | 26.8% | 21.6% | 23.7% |
8001 伊藤忠商事 | 16.1% | 11.5% | 39.7% | 13.0% |
8424 芙蓉総合リース | 15.0% | 9.0% | 7.0% | 7.4% |
8566 リコーリース | 10.8% | 0.3% | 2.8% | 0.1% |
8591 オリックス | 13.8% | -6.0% | -4.8% | 3.9% |
8766 東京海上HD | 20.2% | – | 1.5% | -1.6% |
8892 日本エスコン | 31.9% | 26.3% | 24.5% | 16.5% |
9432 日本電信電話 | 10.3% | -1.5% | 0.3% | -1.4% |
9433 KDDI | 10.2% | 2.3% | 1.4% | 3.9% |
9436 沖縄セルラー電話 | 9.6% | 4.0% | 2.4% | 4.7% |
私自身上記の銘柄は保有銘柄であったり、監視銘柄として見ている銘柄もあります。
増配できるような業績の伸びがある銘柄は心強いですね。
- 売上の伸びがすごい
- ストックビジネス
などを満たすとさらに良いですね。
個人的には、ストックビジネスを保有している銘柄が好みです。
KDDIや沖縄セルラーは、定額課金として安定した通信収入があるので、増配も期待できますね。
配当金をコツコツと増やしていくことで、家計の強固な防御壁にもなっていきます。
また、老後の収入源にもなりますので、コツコツと再投資しつつ、増やしていくことが大事だと考えています。
これから配当金収入を得ようと投資を考えている方は、
- EPSの伸び
- 配当性向の推移
にはぜひ注意して、銘柄を選んでみてくださいね。
まずは少額投資で始めることが大事です。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
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