配当金という不労所得があると、毎年の収入源となり、家計の防御力も高まっていきます。
配当利回りが高い銘柄を良しとして投資をしてきましたが、投資を続けていくうえで、色々と勉強をしてきました。
配当金を得る目的の投資のリスクは、配当金を減らす「減配」です。
減配があるということは、業績が悪い証拠でもあるので、株価の下落もあり、ダブルショックを受けることが多いです。
このため、配当利回りの高い高配当株投資は、難易度の高い投資と思うようになってきました。
この記事では、高配当株投資による私の反省点とその反省を踏まえた見直している投資についてまとめています。
配当の成長力を見ていくことが大事
配当利回りの高い高配当株は、減配がなければ魅力的な存在ですが、減配があるかどうかは分かりません。
配当金の原資は言わずもがなですが、「企業が稼いできた利益」です。
利益のうち、どのくらい配当を回しているかを見るのが、「配当性向」です。
いくら高配当であっても、配当性向が高すぎる銘柄は、減配リスクが高まっていくことが分かるので、わかりやすい指標と言えます。手軽に確認できますね。
利益のうち、70%、80%も配当に回していると、事業成長への投資が厳しくなっていきます。
配当金を増やしていくことを「増配」株があります。
配当金を増やしていくことは、業績が伴っていることが多いですので、利益成長と配当成長のある銘柄は非常に楽しみと言えますね。
配当成長のすごい銘柄を以前、一部ですがピックアップしています。
配当性向の高すぎる高配当は避けるのが無難
もちろん銘柄によるわけですが、配当性向が高い銘柄(80%以上)は、減益による減配リスクが高くなっていきますので、投資の目的が配当金を得ることであれば、避けるのが無難です。
投資している銘柄や投資候補の銘柄は、利益成長と配当金の推移を見るようにしています。
小松製作所は長期では報われると考えている銘柄であるため、一時的な減配はあまり気にしていませんが、投資先を見る際には、以下のグラフを作成してチェックするようにしています。
- 1株当たり利益であるEPSがどのように推移しているか
- 配当金の推移はどうか
- 配当性向の推移はどうか
を見ていくだけでも、その企業の株主還元をどう考えているかが見えてきますね。
配当性向は単年ではなく推移を見ておく
いくつかの増配株を見ておきましょう。
16期連続で増配がストップしていましたが、16年も連続で配当金を増やしてくれると持ち株の配当金が増えていきますね。
高配当株として人気も高い日本たばこ産業ことJTです。
EPS成長に陰りが見えていましたが、配当を増やし続けたことで、配当性向が90%近くまで上昇しています。
配当性向が高い=すぐに減配というわけではありませんが、
- 減配リスク
- 増配余地が小さい
ということが見てとれますね。
JTの場合、収益力の高い商品を扱っているので、減配リスクは低いと見ていますが。
20期連続で増配を予定している、KDDI傘下の沖縄セルラーです。
EPS成長と配当性向を一定に保ちつつ、増配を続けている理想的な形ですね。
もちろん、数字だけではなく、ビジネスモデルや業績の推移の確認も必要ですよ。
21年3月期は業績予想を未定としていますが、今話題のワークマンです。
高配当株ではありませんが、EPS成長と配当成長のすごい銘柄。
配当性向はきれいに30%で保っていますね。
業績が好調なので、その分増配率もすごいです。
最後に、IRジャパンという会社を見ておきます。21年3月期は、利益予想は未定としています。
増配率を見るとすごいものがありますね。
配当性向はばらつきがありますが、強烈な利益成長とすさまじい増配率です。
株価も4年足らずで20倍にもなっていますので、このような銘柄を保有できれば、最高ですね!
いかがでしたか。いくつかの銘柄の配当性向の推移を見るだけでも、ずいぶんと違いますね!
高配当というだけで投資はしない
高配当株は、繰り返しになりますが、
- 配当性向のチェック
- 業績のチェック
が大事です。当たり前ですが。
無理して配当を出していないかを見るのに、配当性向はとても分かりやすい指標ですね。
○○ショックのように、株価が業績に関係なく一方的に売られたことで、高配当になっている銘柄はともかく、配当性向の高すぎる高配当株は、「減配リスク」があることは忘れてはいけませんね。
大きな減配の経験は、ロイヤルダッチシェルくらいですが、配当成長株にフォーカスをあてた投資をした銘柄は、減配リスクを避けられています。
常に柔軟にあれ
投資を続けると、常に勉強が必要になります。
当初良いと思っていても、実践していくうえで変わっていくこともありますね。
私の場合は、「高配当」というフィルターを省いたことで、銘柄選択の幅が広がりました。
結果的に、良い方向に向かっていますが、
配当成長力のある増配株を持つこと
高配当株以外にも増配株を持つことで、長期保有によるメリットを活かせるように思います。
長期投資をしていくために、利益再投資をしていくために、増配株を持ちつつ投資を続けていきたいと考えています。
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