安定してインカム(配当)収入をもたらしてくれる銘柄の中には、株主優待という日本独特の制度を取り入れている銘柄もありますね。
私も株主優待は、結構生活に役立つので、いくつかの銘柄を保有しています。
もちろん優待だけが欲しくて投資したこともあるのですが、その後の優待廃止や業績悪化に伴う株価の下落など失敗もあるんですが・・・それでも優待投資は魅力!と思っています。
さて、今日は、優待のある銘柄の中から3銘柄を選んでみました。
株主優待のある高配当銘柄
8425 みずほリース
22年3月期で21期連続増配を予定している国内屈指の連続増配銘柄。
株価3215円で、PER6.0倍、PBR0.66倍、配当4.04%と非常に利回りは高く、株主優待はクオカード3000円分(1年継続で4000円)がもらえます。
クオカードは、子どもの書籍代などに使っていますが、気兼ねなく本を買えるので助かっています。
- 株価3215円
- 予想PER6.0倍
- PBR0.66倍
- 配当利回り4.04%
このところ、増配力も二けたに乗せてきており、配当の増え感が大きくなっています。
コロナ禍でEPSは一時急減しましたが、復調モード。
リース業界は斜陽産業ですが、事業モデル転換期でもありますね。
日鉄興和不動産の業績も寄与して、好調です。
配当は10年で約3倍にもなっており、保有し続けることで取得ベースの利回りがUPしますね。
私も8%近くあるので、もう永久保有かなという利回りです。
6490 日本ピラー工業
半導体関連銘柄としてこの1年は株価も大きく下げています。
半導体大手アプライドマテリアルズとも取引がありますね。
保有株の一部ですが、含み損が大きくなっていますが、同社の財務は極めて健全であり、業績も好調、収益力も抜群なので保有しています。
- 株価2381円
- 予想PER6.8倍
- PBR1.06倍
- 配当利回り4.54%
- 自己資本比率82.6%
株価下落でいつの間にか配当は4%を超えるまでになっています。
19年3月期の記念配当(5円)を除けば、過去10年非減配銘柄であり、この2期は半導体バブルの好影響もあって配当を大幅にUPしていますね。
PER、PBRも低く、指標面からもかなり割安な水準。
安値平均PER7.1倍と下限を下回っている水準まで売り込まれており、さすがに売られすぎのようにも思います。
同社はクオカード優待を導入しており、100株、3年未満だと1500円(3年以上で2000円)となっています。
9119 飯野海運
海運市況は運賃高騰バブルでどこも活況ですが、同社はケミカル船に強みがあります。
直近は運賃もピークから下げており、業績悪化懸念があります。
みずほリースの株もたくさん持っていますね。
- 株価664円
- 予想PER5.0倍
- PBR0.74倍
- 配当利回り6.02%
- 時価総額732億円
配当の推移を見ておきます。
思ったよりも大きな減配はありませんが、今の配当は運賃高騰バブルの効果と考えると、平時の実力の利回りはもう少し低いと考えたほうが良さそうです。
同社に着目したのは、PER、PBRで見た指標面の割安さに加えて、保有する賃貸オフィスビルのすさまじいほどの価値です。
東京都心とイギリスに合計7棟の賃貸オフィスビルを保有していますが、その価値がすごい!
22年3月期の有報で確認すると、期末時価は1947億円もあります。
これはPBRには反映されていませんので、PBR0.74倍より実質のPBRはもっと低いことを意味します。
時価総額が700億円程度の会社が、約2000億円の不動産を保有しているわけですから、上場企業の中でもトップクラスに実質PBRは低い銘柄、不動産の含み益率の高い銘柄と言えそうです。
テンバガーの生みの親であるリンチは、この分類のなかでは④~⑥への投資がテンバガーを狙うには有用だと言っていますね。
①低成長株 | 成長の伸びしろがない大企業。配当目的で投資。 |
②優良株 | 企業規模が大きいが①より成長余地あり。 |
③資産株 | 価値のある資産を所有している銘柄 |
④急成長株 | 成長率が年20~25%の銘柄。 |
⑤市況関連株 | 景気の動向に影響を受けやすい銘柄。 |
⑥業績回復株 | 潜在的に倒産の恐れある銘柄。業績回復で株価上昇。 |
優待ももらえて魅力!
PER10倍以下、PBR1倍程度、配当4%以上、優待ありの銘柄を探ってみました。
- みずほリース 予想PER6.0倍・PBR0.66倍・配当利回り4.04%
- 日本ピラー工業 予想PER6.8倍・PBR1.06倍・配当利回り4.54%
- 飯野海運 予想PER5.0倍・PBR0.74倍・配当利回り6.02%
個人的には、クオカード優待は使い勝手も良く、廃止リスクはあるものの大好きです。
ポイント優待銘柄は、クオカード優待よりも優待廃止のイメージが大きいですが、色々ともらえたので家計的には助かりました(飯野海運は独自なのでややリスクは低いか)。
配当をもらいながら優待を楽しむのも良いですね。
安定して放置できるのがやっぱり楽!
四季報約3800社を網羅的に見ていくことで銘柄選びも参考になってきます。
私は毎回コンパクト版を購入して熟読していますが、毎回、違う銘柄に出会えるのが楽しみです。
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