この時期、保育所を希望されている方はドキドキの日々だと思います。我が家もちょうど1年前は同じような気持ちでした。
2月には保育所に入ることができるかどうかの決定書が送付されますので、それで結果が分かるわけです。なんとしても入所できるように・・・と、自治体の職員は多忙を極めていることだと思います。
働きたくても子どもを預けられないから働けない・・・。我が家は共働きで0歳児(11か月)で保育園に入れました。
「0歳でかわいそう・・・」って声もありましたが、働かないとメシ食えません。働くためにも、保育園に安心して預けられる環境が1日でも早く整ってもらいたい。そして、働きたい!と思えるパパママが子どもの預け先に不安を覚えることなく、働ける環境が整ってほしいと思いを込めて、記事を書くことにします。
「待機児童ゼロチャレンジ」とは?
双子のお子さんを持つイクメンブロガーのYuichiさんが発起された企画で、
そんな僕の個人ブログから「#taikijidou0challenge」と言うキーワードで繋がって、今実際に待機児童の問題で困っているママパパがいるんだってことを知って欲しいと言うのが僕の願いです。
この「#taikijidou0challenge」は、「待機児童ゼロチャレンジ」と言う言葉を僕がTwitterのハッシュタグ(#)で拡散できるように作ったものです。
待機児童で困っているママパパの存在を知ってほしいという願いが込められています。
参加条件は次のようになっています。
- ブログなどの記事を発信する媒体を持っていれば誰でも参加できます
- 「待機児童」について思うこと、経験談、対策、喜怒哀楽、その他諸々を記事にする(ご自身のブログ等で)
- 記事のタイトルに「#taikijidou0challenge」を入れて、このチャレンジだとわかるようにする
- Twitterでハッシュタグをつけてシェアする
- 自分が「待機児童」について考えを発表して欲しい人を2名指名する
※どうしても次に回す人がいない場合は、そこで止まっても大丈夫ですよ^^;
※でもできれば回してくれると嬉しいです
そして、今回の企画でスーパー美容師の村瀬さんから、バトンを頂くことになりました。村瀬さん、いつもありがとうございます。
自治体が発表しているより多い待機児童数
朝日新聞が特集を組んでいますが、自治体が発表している待機児童数ってものすごく少ないと思いませんか?何年か前に横浜市が待機児童ゼロ!ということで、横浜市に引っ越せば保育園に預けることができると引っ越すする人が増えました。
ただ、横浜市が発表した待機児ゼロにはからくりがあるんですよね(※横浜市だけではない)。結局、引っ越しても保育園に預けることができない・・・ってパパママが増えてしまいました。
待機児童の定義
国の定義では、①認可施設に入れた、②自治体の補助を受ける保育所、③特定の保育所を希望した、子どもを待機児童数から差し引くことができることとなっています。
例えば、自宅から駅までの通勤途上にある保育園を希望しますよね?その保育園しか希望していなかった場合で、その保育園に入れなかった場合、待機児童としてカウントされないんです。
また、保育園に入れないので育児休業を延長した子どもも待機児童としてカウントしないことができるんです。
これは朝日新聞が調査したデータですが、自治体ごとに待機児のカウント方法も異なっています。そして、世田谷区では公式の待機児童数は1,109人ですが、実際は2,832人いるわけです。横浜市は20人の公式発表ですが、実際に保育園に入れないかたは2,384人と100倍以上の方がいるわけです。
見かけ上の待機児童ゼロって不要じゃありませんか?
小規模保育などの活用を
待機児童が問題となるのは、主に0歳児~2歳児の低年齢児です。特に、育児休業明けとなる「1歳児は超激戦」です。我が家も、1歳児で預けようとした場合はたぶん預けることができなかったので、0歳児で預けることにしました。
それでも、定員以上の応募があったので、希望する保育園に預けることができたのは、単に運が良かっただけだと思います。
預ける私たちも、いろんなことを知っておく必要があると思います。例えば、小規模保育という制度があります。これは0歳児~2歳児の間、預かってくれる保育園のことです。
保育園の開所には、いろんな条件があって、例えば、園庭があること、調理施設があることなど整備するのにハードルが高いのです。小規模保育はそれらの条件のうち、園庭がない、など一部保育園を満たさない施設のこと。園庭がなくても、近くの幼稚園(保育園)で場所を借りる、公園を利用するなどで園児を遊ばしたりしています。
2歳児終わったあとはどうなるの・・・・?ってことですが、これは3歳児からは別の保育園または幼稚園に入ることになるわけです。これが、必ず入れる保証がないので、小規模保育って敬遠されるんですよね。
この保証を何とかつけれないものかなぁと思います。
また、幼保連携型認定こども園という幼稚園と保育園機能を有する施設もあります。認可保育園だけが選択肢ではなく、いろんな施設と自治体の対応を知っておくと、選択肢が増えると思います。
できる取組を探そう
私ができることを真剣に考えましたが、個人では全く何もできないという絶望を知ることになりました。ただ、待機児を増やさないためには、いろんな方策が考えられると思います。バラマキで3万円配るお金があるならば、待機児解消に努めてもらいたいですね。
- 小規模保育、保育ママの活用
- 企業内保育所の推進
- 無認可保育所への補助金
- 保育士の給与アップ
- 保育士復帰した場合の助成金
- 幼稚園の認定子ども園化
- 幼稚園と保育園の連携
- ファミリーサポートの活用(保育園の送り迎え頼めます)
- 株式会社の参入(施設補助金の対象)
アイデアは出せても、ヒト・モノ・カネの問題があります。でも、仕組みは作れるはず。
特に、保育士給与の引き上げはしてほしいと思っています。厚生労働省の統計によると、保育士の給与は20万7,400円。全産業の平均が29万5,700円なので、10万円近い差があるわけです。小学校教諭であれば、33万円超。
朝日新聞 保育士の給与はなぜ低いのか 待機児童問題から考える
保育士の仕事は、ものすごく大変です。特に乳幼児期は、心の発達が重要な時期です。その時期に、大事に大事に見てくれるわけです。いつもありがとうございます。
我が子も保育園に預けて、そして、保育士の先生方のおかげで元気に笑顔のおおい子どもに育ってくれています。
そして、株式会社の保育園参入。進んでいる自治体もあるようですが、その多くは参入さえ認めていないのが現状です。運営の募集条件に”社会福祉法人”を資格にしているところも多いのではないでしょうか。
そして、保育園の施設は法律でさまざまな条件がつけられています。ちいさい子を預かる施設ですから当たり前ですが、社会福祉法人が施設整備する場合は国の補助金が出るのに、株式会社の場合は1円もでません。株式会社が参入しにくい、あるいは、大きなハンディがあるわけです。
株式会社による保育園運営の是非は別問題としてあると思います。でも、土曜日日曜日に仕事をするパパママも多いのです。多様なサービス、そして、受け皿となる可能性は作っていくべきだと思います。
妻の話をしましょう
そろそろ長くなってきたので、我が家の話を少しだけします。
先日、妻から「考える時間がない」とちょっと思い悩んだ風に話をされました。
その理由を聞いてみると、毎日毎日、朝は起きてから保育園に預けるまで準備で怒涛のように時間が過ぎ、そして、16時に会社を出た後は17時のお迎えに行ってくれています。
そのあとは、ご飯を食べさせ、お風呂に入れ、20時に寝かしつける。その間、何を考えているか。
いかに保育園までスムーズに送れるか。
いかに子どもがちゃんと寝てくれるか。
この2点です。1歳8か月の我が子ですが、男の子なのでいったんぐずると結構大変です。寝つきが悪いと、夜泣きにつながったりします。
平日は、考え事をする時間がない。これが悩みなのです。考える時間というのは、とっても大事ですよね。言葉は悪いですが、流れるような毎日。考えることで新たな行動や刺激を生むわけですが、それができない。
朝6時30分に家を出て、21時頃に帰宅する夫。平日はほとんど育児に携わることができません。
長時間労働が育児参加の時間を奪っているのは明らかです。
保育園に預けられない・・・・働けない・・・・。例えば、育児休暇、育児参加がしやすくなれば選択肢が増えてくると思うんですよ。
長時間労働が是正されるだけで、時間が作れるので、激戦の1歳児保育ではなく2歳から預けるということもできるのではないでしょうか。
バトンをお渡しします
長くなりましたが、待機児童ゼロ、安心していつでも子どもを預けることができる、安心して働くことができる、この環境を作っていければ、経済効果ってものすごいと思います。
そんな思いを持ちながら、次の人にバトンを渡したいと思います。
お1人目は、ブログ「なごみや」を運営される諭吉さん。家計管理や育児の話など、いつも参考にさせて頂いている方です。バトンの話をしましたら、心よく快諾していただきました。ありがとうございます。よろしくお願いします。
➡ 待機児童の問題に対して僕たちにできることは? #taikijidou0challenge
そして、もう一人はカリスマ家計管理ブロガーのhanaさんです。雑誌にも掲載されるなど、すごいお方です。また、2児のママで、現在3人目を妊娠中のhanaさん、保育園に預けている経験もお伺いできると思い、お願いをしました。大変な時期に、引き受けてくれてありがとうございます。よろしくお願いします。
➡ 待機児童の悪循環を断つ★こどもに居場所を。#taikijidou0challenge
この企画をしていただいたYuichiさん、そして、バトンを渡していただき記事を書く機会をいただきました村瀬さんに感謝します。
待機児童がほんとの意味でゼロになる日が来ることを心より思っています。
コメント
初めまして、のんちゃんと申します。
いつもジンさんのブログを楽しく見させていただいております。
僕自身、今現在奥さんが妊娠中なこともあり、この話題にもとても注目しています。
加えて、僕の奥さんも保育士であるために、他人事には思えずコメントさせていただきました。
奥さん曰く、最大の原因は給料などの待遇面です。
20代半ばの5,6年間勤務した奥さんの場合で、手取りで12万円程度です。
地方ごとに格差はあると思います。ただ、国家資格であることにおいては看護師などと変わらないのもあり、待遇面での不公平感は根付いているようです。
女性の多い職業ですので、結婚や出産での離職率が高く、経営基盤もまとまらないうちに求人・新人育成・離職を繰り返す状態が続いています。
その中で離職の可能性の少ない男性保育士が活躍されている場合もあるようですが、奥さんの友人は皆、給料面で家庭を持った時に養っていけないという理由から、別の職種へ夢半ばで転職してしまっているようです。
小学校教師を幼稚園で勤務可能にする緩和や、保護者への保育料の緩和など、他の制度面をよくすることはとても意義のあることだと思います。
加えて、保育士の給料待遇においても、これからの子ども達を支えていくために必要不可欠な項目であることを知っていただければ幸いです。
僕自身も、自身のブログで発信していきたいのですが、なにぶん始めたばかりで力不足なこともあり、皆さんの発信力を信じ、お伝えする次第です。
長文失礼しました。
ブログ応援しています。
のんちゃん様
初めまして!ブログを読んでくださりありがとうございます。私ものんちゃんのブログ拝見させていただきました。
奥様の妊娠おめでとうございます。大事な時期ですね。楽しみがこれからどんどん増えると思いますので、1日1日思い出を作ってあげてください。
記事にも書きましたが、保育士の給料の待遇面の改善が望まれます。離職も多いみたいですね。あれだけ重労働なので、もっともっと給料は増やす措置をすべきですね。
一番は人材の定着化、です。どんな組織もそうです。そのためには待遇の改善は必須項目ですね、ほんと。
今回の企画はほんとに多くの方が参加されています。発信が変わるきっかけになればいいですね。
赤ちゃん楽しみですね。なんだか自分も楽しみです。ブログでも発信されるかもしれませんが、楽しみにしています。
時には奥様は不安でイライラしたりするときもあるかもしれませんが、温かく見守ってあげてください。
のんちゃんさんにこうしてコメントを頂き、勉強になりホントに良かったです。ありがとうございます。
私も応援しています。
育児も大変な時もあると思いますが、楽しみでもありますね。
今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
早速の返信ありがとうございます。
僕自身も、ジンさんのように皆さんにいろいろな価値を届けれるよう頑張っていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。
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