VISAは誰もが知っているカードブランドだと思います。
その調査報告書を読んでいると、私たちはそれに備えて、お金の使い方をこれまで以上に学んでいく必要があると思いました。
VISAが思い描くのは、当然ながら、クレジットカードを使ってもらうこと。そう、100%キャッシュレスの時代です。VISAの調査によると、日本に訪れる訪日外国人の不満でも高いのは、クレジットカードを使えないことだそうです。
そして、日本政府は、東京五輪が開催される2020年までに主要な観光地等において「100%クレジットカード対応化」を掲げ、キャッシュレス環境の推進(※参考 明日の日本を支える観光ビジョン PDF)しています。
クレジットカードのみならず、電子マネーも普及していますよね。私も、よく利用しているので、決済手段としてはとっても楽ちんで、助かっています。
日本ではスマホを持っている人の半分はiPhoneユーザーと多いですが(私もですが)、おサイフケータイに対応していないのがネックでもありました。10月からは、ついに!iPhoneにフェリカを搭載して、アップルペイの導入が報道されています。
すでに、Googleのアンドロイドペイにおる決済サービスも始まりますし(当面は三菱UFJニコスなどが対応?!)、ますますお金の支払い方は便利になってきます。
便利だからこそ、気を付けたいこともありますね。
キャッシュレス時代に備えよう
総務省の情報通信白書(平成27年版)にも記載されているんですが、電子マネーを利用している人は年々増えていっています。
また、VISAの調査によると、ファッションや教養娯楽費などには、クレジットカードや電子マネーによる支出が多いんですって。
出典:VISAの実態調査
クレジットカードの保有率は9割近くあるようですが、決済手段としては、まだまだ現金でしか対応していないお店もあって、現金決済の重要性も高いですよね。
でも、将来的には、キャッシュレス時代というのは到来すると思うんです。
現金支出と比べて、支出が20%程度増えるともいわれる電子決済。
便利になればなるほど、お金が出て行ってしまいます。
クレジットカードや電子マネーで使い過ぎた経験は?
クレジットカードや電子マネーで使い過ぎた経験はありませんか?
私は、あります。
どちらも、すぐに現金が減らずに買い物ができるため、お金の感覚が変わってしまうことがあったんです。
例えば、nanacoなどのチャージ式の電子マネーは使ったことがありますか。楽天Edyを利用している人は多いかもしれません。そのときに、チャージした金額は「使ってもいいお金」という感覚になったことがあります。
3,000円チャージが入っているから、3,000円までは買い物ができる。
現金であれば、3,000円持っていても同じような感覚になることは少ないはずです。でも、電子マネーになると、そういう感覚になってしまうのは不思議ですよね。
決済手段が便利になればなるほど、お金を使ってしまう人は増えるかもしれません。
クレジットカードや電子マネーに慣れる
キャッシュレス時代は、まだ当分先だとは思いますし、現金との併用がなくなることはないとは思うんです。
ただ、今回、VISAの調査報告書を読んでみて、クレジットカードや電子マネーでの支払いが主流となるキャッシュレス時代に向けて、そうした決済手段に慣れるって大事なのかなって思う。特に、子を持つ親は、そう。
子どもが社会人になるとき、我が子のように、20年後に社会人になるときには、「えっ?現金で支払うの?珍しいね」って時代が来ているかもしれません。
お金の使い方って、親のお金の使い方に影響されることが多いと思うんですよね。
クレジットカードや電子マネーを使っても、きちんと節度あるお金の使い方をしていれば、子どもに教えることもできます。クレジットカードの使い過ぎで、自己破産する人を見たことがありますが、そうしたことを教えてもらってなかったのかもしれません。
クレジットカードや電子マネーは上手に使う
クレジットカードも電子マネーも、現金に比べて、ポイントがもらえるので、現金支出よりお得なんです。
ただ、お得と言っても、還元率と言われるものですが、0.5%~2%程度です。
そのわずかな還元率がちりも積もれば、大きいことは大きいんですが、そのために支出が20%も増えてしまっては、元も子もないですよね。
収入の範囲内で生活する当たり前のことを実践し、ただただ決済手段が、「現金か、クレジットカード(または電子マネー)か」くらいの感覚が必要ですね。
使い慣れてくれば、クレジットカードの使い過ぎというのは防ぐ方法が身に着いてくると思いますが、使っていないとそうしたものを身に着きません。
- クレジットカードを持って翌月の給料やボーナスをあてにしてしまう
- クレジットカードの明細を見ない
- 貯めたポイントを使いきれていない
- 年会費(家族カードやETCを含む)を把握していない
こうしたことに当てはまる場合は、使い方を見直した方がいいですね。
キャッシュレス時代が来るにつれて、私たちは、財布の紐を緩めるのではなく、適度な距離を保ちながら、上手に便利な決済手段を利用してやるくらいの心構えが必要です。
そして、お金を使うマイルールの設定を持っておくと、決済手段として便利に使えて、お得になるんだと思います。
- 電気料金、水道代など決まった支出は現金支払いをしない
- クレジットカードなどで貯まったポイントは使い切る
- 使いやすいポイントを選ぶ
- 明細を見て、無駄遣いをチェックする
- 将来の収入をあてにしない
特に、将来の収入をあてにした支出は絶対にしてはいけないことですね。また、使いやすいポイントを選ぶのは大切。楽天カード、リクルートカード、dカードなどは、還元率も高く、ポイントを使いやすいので、1枚は持っておきたいところですね。
そして、その月の収入の範囲内で生活をする仕組みづくりが大切です。
以前、高校生に家族カードを持たせている家庭を見ましたが、良い試みだと思いました。クレジットカードに慣れる。電子マネーに慣れる。
フィンテック関連の話題がつきません。ますます、支払いの電子化、お金の管理の電子化は進んでいきます。現金支払いが損をする時代は、近づいているように思います。
使ってみて、自分のお金行動を把握するのは大事なことですね!
ではでは。
≫ お金を支払う痛みを忘れがちになるキャッシュレス化。改めて思う現金払いの重要性。
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