四季報夏号(2022)を読んで、いくつかの銘柄をピックアップしてみます。
前回は、配当利回り3%以上の高配当株のなかで気になった銘柄を取り上げています。
前回の記事では、”安値平均PERを下回り、かつ、PBR1倍以下の超割安株はほかにもいくつか見つけたのでまた記事にしてみたい”と書いていたのですが、覚えておられますでしょうか。
今回は、
安値平均PERを下回り、かつ、PBR1倍以下の超割安株
を見つけたので、今回も自分の備忘録としてまとめておきます。
前回のニッタ(5186)と合わせて下値不安が小さく、大やけどしにくい銘柄かと考えています。
あくまで私の独断による銘柄選出なので、参考程度にしていただき、実際に購入されるかは必ずご自身でご判断いただきたい。
相場自体はかなり軟調ですね。
私も最近久しぶりに株を買った銘柄は軒並み含み損になっています。
安いと思ってもまだまだ下に行きそうですが、しばらく忍耐です。
PER×PBRで見る超割安銘柄を見つけた
それでは、見つけた3銘柄を見ていきます。
ちなみに、PER×PBR=22.5以下の銘柄は、グレアムのミックス係数と言われ、割安銘柄の代表指数とも言えます。
今回取り上げる銘柄は、22.5どころかさらに低い数値を叩き出していますので、かなりの超割安株と言えそうです。
8012 長瀬産業
一銘柄目は、長瀬産業です。化学品専門商社で首位の会社ですね。
平均年収は41.2歳で1,029万円と1,000万円を超えています。こうしたニッチでも社員還元力の高い会社に就活中に出会いたかった。
四季報記載の安値平均PERは7.8倍ですが、今期予想は7.6倍(来期予想は7.3倍)、PBRは0.64倍と
グレアムのミックス係数は
PER7.6倍×PBR0.64倍=4.8倍
と激安銘柄ですね。
自己資本比率は46.5%とまずまずあり、利益剰余金2800億円、現預金533億円、有利子負債は1651億円となっています。
配当利回りは3.29%と高く、LINE証券で確認すると9期連続増配を続けている増配株。
業績は成長力があるわけではありませんが、安定して伸びていますね。
四季報オンラインより
【最高益】 自動車向け樹脂、半導体関連部材などが高水準持続。前期に物流混乱の影響受けた加工材料、米国栄養食品で反動増。全体に高付加価値化進み、海外人件費増、償却増をこなす。投資有証売却特益。増配。
四季報見出しでも【最高益】が目に飛び込んできて、ググっと惹かれました。
加えて、株主優待も実施していますので、なかなか魅力度は高いですね。
半導体関連の部材も手掛けており、今後の成長市場でのプレーヤーである点も高評価と言えそうです。
8022 ミズノ
2銘柄目は、ミズノを取り上げます。
MIZUNOブランドで、ゴルフやテニス、バトミントン、ランニングなどのスポーツをしている方にとっては欠かせないブランドですね。
余談ですが、最近レインウェアが欲しいと思ってMIZUNOのレインウェアがなかなかアウトドアブランドと比較して安価で、性能はそこそこ良くてかっこよかったです(富士山登山者で最も着られているのが同社ブランドのレインウェアだそうです)。
四季報記載の安値平均PERは8.7倍に対し、今期PERは7.1倍(予想)と大きく下回っています。
また、PBRは0.51倍と非常に割安ですね。
グレアムのミックス係数は
PER7.1倍×PBR0.51倍=3.6倍
すさまじい割安さですね。
恥ずかしながら、今までゴールドウィンやスノーピークといった成長アウトドアブランド銘柄に投資をしてきていましたが、MIZUNOのような身近な銘柄は今まで見てこず盲点でした。
激安銘柄ですね。
利益剰余金は512億円、有利子負債106億円ありますが、現預金は244億円もあり、自己資本比率は67%と高く安全性の高い銘柄です。
時価総額は593億円しかなく、かなり安いですね。
LINE証券で見てみると配当は減配なく(増配もないけど)、安定配当銘柄ですね。四季報記載の配当利回りは2.69%とまずまずの水準です。
四季報記載も、
見出しを見てみると、
【最高益】 コロナ影響緩和し、柱の国内でスポーツ用品の需要が回復。前期急拡大した欧米の販売好調続く。ゴルフブームの米国で好採算のクラブ、ランニング熱の欧州ではシューズが一段増。会社計画は営業外で為替差損益を慎重に想定。連続最高純益。 四季報オンラインより
最高益の見出しが目に飛び込んできて、指標を見て、二度ビックリの銘柄でした。
長期業績を見るならLINE証券が便利なのでおすすめなのでいつも使っています。
ちなみに、同社は株主優待も実施していますね。
8098 稲畑産業
最後に、化学専門商社の稲畑産業です。
四季報記載の安値平均PERは4.8倍で、今期予想PERは6.2倍と・・・・・すいません、今気づきましたが安値平均PERよりはやや高かったですね。申し訳ない。
グレアムのミックス係数は
PER6.2倍×PBR0.73倍=4.5倍
と、基準の22.5をはるかに下回る割安銘柄となっています。
この銘柄も株主優待があるので長く持ちたいモチベーションが出てきますね。
四季報記載の配当利回りは5.13%と高く、高配当株でもあります。
LINE証券で確認すると、この10年一度も減配なく、それどころか、10年で配当を23円(13年3月期)から115円(23年3月期予想)と、5倍以上も増やしています。株主還元にも積極的で、株主優待も魅力的な銘柄ですね。
四季報で見つけた割安3銘柄
PER×PBRで見た超割安株のうち、四季報記載の安値平均PERを下回る割安銘柄として3銘柄を取り上げてみました。
- 長瀬産業(8012)ミックス係数4.8倍
- ミズノ(8022)ミックス係数3.6倍
- 稲畑産業(8098)ミックス係数4.5倍
いずれも指標面でも割安で、財務も良い銘柄なので、倒産するかも!という心配は無用の銘柄と言えそうです。
今気づきましたが、いずれも8000番台でしたね。
ポートフォリオのなかでは、こうした割安株のほうがリターンは安定しているので、やはり好みです。グロースも持っているのですが、こちらは株安直撃で大きくダメージ。。。
割安株が心の平穏を保ってくれています。
四季報約3800社を網羅的に見ていくことで銘柄選びも参考になってきます。
私は毎回コンパクト版を購入して熟読していますが、毎回、違う銘柄に出会えるのが楽しみです。
ぜひ、手に取ってみてください。
年4回出る四季報で、1冊だけ買うとしたら間違いなく夏号です。
上場企業の約6割にあたる3月決算企業の最新決算が搭載され、2期先の決算予想まで出ているのが今回だからです。
重要な一冊と言えますので、四季報を買うなら夏号は外せないですね。
分厚い四季報を読み切る自信がない・・・という方には、厳選された500銘柄に絞ってくれている厳選500銘柄がおすすめです。
Kindleでも読みやすいです。
価格も四季報本体よりリーズナブルになっていますので、まずはこちらを読んでみるのもおすすめ。
様々な指標(PERや配当)などのランキングもしてくれていて、こちらは本体よりも実は充実しています。
入門編ではこちらを読んでみよう。
記事中に余談で触れたMIZUNOのレインウェアです。
同社のベルグテックEXは高性能のレインウェアで、人気が高いですね。
高配当銘柄で注目した3銘柄をこちらの記事でまとめています。
あわせてご覧ください。
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