先日、金融に特化したサイトから「連載しませんか」というありがたいお話を頂きました。
担当の方がこのブログを読んで頂いて、お声掛けをしてくれたのです。
舞い上がるほど、嬉しいお話でした。こんなブログでも、そうして目を止めて、声もかけてくれるなんて。
すぐさま「がんばります!」と返信をしようと思いましたが、一晩寝かせて返事をすることにしました。
話は変わりますが、一時期「全部自分でやろう」と、そう思っていた時がありました。特に、仕事の場合は、全部自分でやることを一種の美学のように持っていたんです。
完全に間違っていました。
自分の持つ力を最大限出すためには、「全部やる」精神は不要です。むしろ、弊害でしかないのです。
より少なく、しかしより良く
うちの会社では、『なんでもできる』人材が重宝されたりします。
「アイツに聞けば何度も分かる」という感じです。その分、なんでもかんでも自分でやってくれる人が『上司から見ると使いやすい』というわけです。
私も自分でやりたがりなので、引き受けるタイプだったんですが、あるとき気づいたんです。
疲れない?
仕事量が増えてくると、当然疲労もするし、集中力も下がってきます。気づくと、ひとつひとつの質も下がってきました。
仕事というよりは、『作業』をしているような感じになってきたんです。
これ?マズイね?
どうしたらいいんだろう?
エッセンシャル思考
『最小の時間で成果を最大にする』
このエッセンシャル思考は、より多くの仕事をするための指南本ではありません。
むしろ逆です。最大の成果を出すためになにをすべきかが書かれている良書です。何度も読み返したくなる本です。
この本を読む前、私には仕事が舞い込んできていました。
家に帰って家事も育児もあるし、読書もしたいし、ブログも書きたいし、残業だらけの毎日はおさらばしたい。それでも、仕事の質を高めたい。
そう思ったときに、やってよかったのが「仕事を断ること」でした。
断ると言っても、やらないのではありません。
「同時進行ではやりません」ということです。私は頭も悪いので、一つのことにしか集中できないんです。
そのため、上司から仕事が降られてきても「優先順位が自分と違っていた場合」は、決まって聞くようにしました。
『この仕事と新しい指示を出された仕事、どちらを優先して進めましょう?』
はじめはきょとんとしていた上司だが、このうたい文句は最強です。
上司が不要な仕事を判断してくれるためです。
ちなみに、どちらか一方を不要と判断すると(そもそも不要な仕事だったんかい・・と突っ込みたくなるときもありますが)、ほかの仕事の余力が生まれるという好循環もでてきます。
ぜひ、使ってみてくださいw
トレードオフ
トレードオフとは、なにかを選ぶことは、何かを失うこと。
この本を読んで、実践してよかったことが、全部やろうとしないこと。
結局、冒頭に話をした某金融に特化したサイトの連載のお話は断ったんです。
えええーー!!って思われた方もいるかもしれません。
考えに考えた結果、
私にとって大事なことはなにか。
私が使える時間は限られています。
一日24時間ありますが、それをフルに最大限に使って成果を出すにはどうすればいいのか。
仕事、育児、家事、読書、ランニング、そのほかもろもろ、そしてこのブログ。
こう返信しました。
コラムを書くことにより、自分自身が変わる、変われる機会にもなったかと思います。
それよりも、恐かったんです。限られた時間のなかで、『作業』のように記事を書きあげてしまいそうな自分がひょっこりと出てくることを。
たぶん、集中して書けそうににない。
そう思いました。
待っているのは、両方とも中途半端な記事になり、自分自身の気持ちに穴をあけてしまいそうだったんです。
なので、いい話ではありましたが、断ることにしました。
充実度を上げるための思考力
●より少なく、しかしより良く
●やることを計画的に減らす
●充実感
何をすれば、自分の充実感を得られるのか。それは、すべてを受け入れて、すべてをやろうとすることではありませんね。
「いまなにをすべきか」。
一つのことに集中することってステキです。
ご飯を食べるときもスマホを見ながら食べるのと、ご飯を見て味わって食べるのとでは、美味しさも全然違いますし、満足感も違います。
本を読み進めていくにあたって、すべて引用したいくらいなのですが、印象に残った言葉を記しておきます。
「本当に重要なのは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていい。
本当に大事なことを見極める。そして、そこに集中する。後悔の入り込む余地がないくらいに。
自分の選択を信じて、進んでいきたいと思える良書でした。
コラムのことも、仕事も「断ることに対する気後れ」みたいなのがありましたけど、
断ってスッキリした!
自分の時間は限られているし、やれることも限られている。
やりたいことに集中していくことがいいんです。
ではでは。
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