安定したキャッシュフローを得るために、配当金を目的とした投資を続けています。
日本株以外にも、連続増配株の多い米国株への投資もしています。
ただ、米国株は情報の多さや情報を読み取る点で、英語であるため、日本株に比べて、自分の理解が薄い点や労力がかかっています。
個別株への投資を基本としていますが、分散投資をしていくには、相応の投資資金が必要となってきます。
そんなときに手軽に分散投資できるのがETFですね。
ETFは、上場投資信託でその商品ひとつで分散できるのが魅力です。
高配当ETFの代表格であるHDV、VYM、SPYDへの投資を検討するため、比較してみました。
高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)
SPYDが2016年からの商品ですので、比較できる期間は短いですが、過去3年ちょっとの比較です。
最もパフォーマンスが良かったのは、SPYDですね。
HDVとVYMはほとんど変わりませんでした。
2016年1月 – 2019年4月
- SPYD 13.51%
- VYM 12.01%
- HDV 11.89%
となっています。
HDVとは
iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)を簡単に見てみます。
公式サイト iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
- 経費率 0.08%
- 分配金利回り 3.6%(2019年3月29日現在)
- 年初来リターン 12.75%(2019年5月2日現在)
経費率がわずか0.08%となっており、超ローコストETFとなっています。
HDVの上位組入れ銘柄です。
セクター別に見ると、エクソンモービルやシェブロンが上位に出てくるように、エネルギー株の比率が最も高くなっています。
エネルギー株は、ESG投資の関係から株価の上昇がややしんどいかもしれませんね。
そのほかは、ジョンソンエンドジョンソンやファイザーなどのヘルスケア、コカ・コーラやペプシコなどの生活必需品が多くなっています。
VYMとは
バンガード米国高配当株式ETF(VYM)を簡単に見てみます。
公式サイト バンガード米国高配当株式ETF
- 経費率 0.06%
- 分配金利回り 3.00%(2019年5月2日現在)
- 年初来リターン 13.97%(2019年4月30日現在)
経費率がわずか0.06%となっており、HDVを超える超ローコストETFとなっています。
上位の組み入れ銘柄で見ると、ジョンションエンドジョンソンやエクソンモービルが入っています。
ベライゾンやAT&Tなどの通信株も上位に名を連ねていますね。
セクター別に見ると、金融株がトップ比率です。
このほか、インテルやシスコシステムズなどのテクノロジー産業も多いのが特徴ですね。
SPYDとは
S&P500高配当株ETF(SPYD)を簡単に見てみます。
アメリカの代表指数であるS&P500のうち高配当利回りの上位80銘柄をベンチマークとしたETFです。
公式サイト S&P500高配当株ETF(SPDR)
- 経費率 0.07%
- 分配金利回り 3.55%(2019年5月2日現在)
- 年初来リターン 13.28%(2019年5月2日現在)
経費率がわずか0.07%となっており、超ローコストETFとなっており、甲乙つけがたい経費率ですね。
組入れ銘柄上位には、P&Gやファイザーが名を連ねますが、不動産と公益事業で約半分の割合を占めるやや偏ったポートフォリオとなっています。
配当金推移と増配率の推移
まとめようと思いましたが、インカム投資家のTakayama.Oさんが分かりやすくまとめられたものをツイートされていたので引用させてもらいます。
HDV,VYM,SPYDの配当実績と増配率。
SPYDは不動産セクター入っているせいか、伸びが鈍い気がしますね。 pic.twitter.com/gI1jES3MD3— Takayama.O (@takayama70) May 4, 2019
VYMは安定して増配していますね。
高配当株ETFは手軽に分散できる投資先
幅広く分散投資するには、ETFを活用するほうが良いです。
投資資金が潤沢にあれば別ですが、サラリーマンが本業からの帰宅後や週末のわずかな時間を利用して、個別株を分析、複数銘柄購入することは、管理の手間も考えるとなかなか厳しいところもあるかと思います。
そういった点では、ETFの活用は非常に良い投資先と言えますね。
最後に、全米市場に投資するVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)と高配当株ETF(VYM、HDV、SPYD)の相関関係を見ておきます。
数字が1であれば同じ動きをします。
-1であれば逆の動きをすることを示すため、より分散効果が得られます。
【10/22/2015-04/30/2019】
Ticker | VTI | VYM | HDV | SPYD | 年間リターン | 年間標準偏差 |
VTI | – | 0.95 | 0.85 | 0.79 | 13.33% | 12.00% |
VYM | 0.95 | – | 0.94 | 0.84 | 11.90% | 10.49% |
HDV | 0.85 | 0.94 | – | 0.81 | 11.30% | 9.98% |
SPYD | 0.79 | 0.84 | 0.81 | – | 12.11% | 10.40% |
VTIの分配金利回りは2%程度です。
高配当株ETFは3%~4%程度となっていますが、リターン面ではVTIのほうが上ですね。
VTIとVYMはほとんど同じ動きをしますので、個人的にはVYMを買うならVTIを買うほうがいいと思います。
高配当株ETFであれば、HDVかSPYDが良さそうです。
分配金も獲得しつつ、値上がり益も狙えるETFと言えますね。
SPYDはセクター別の偏りがあるのが気になるところですが、そう思うとETF買うならやっぱVTIか!というのが正直な心情です。
ではでは。
米国株ETFの積み立てができるのが魅力。
米国株の取り扱いは銘柄数が最も多いですね。
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