Appleは2年前に50万円ほど買っていたのですが、高配当株への振り向けのため、一端は売却しています。
また、2019年初めには「Appleショック」とも言われ、株価が暴落しました。
Appleが2018年10月~12月期の決算を発表しましたが、悪材料出尽くしで株価は時間外で上昇しています。
株式投資というの難しいですね。
良い決算=株価上昇では必ずしもないからです。
ただ、業績が良いのが続くことが投資対象として大事だと思います。
Appleは買いたい銘柄のひとつ。持ち続けても良かったかなと思える決算でした。
振り返ります。
Appleの決算概要(2019年度第1四半期)
Appleが発表した2019年度第1四半期(2018年10~12月期)の決算では、iPhone不振で売上高は、約4.5%減少となっています。
しかし、1株純利益(EPS)は7.5%増と過去最高を更新しました。
百万$ | 2018(10-12) | 2017(10-12) | 差 | 差% |
売上高 | 84,310 | 88,293 | -3,983 | -4.5% |
純利益 | 19,965 | 20,065 | -100 | -0.5% |
EPS | 4.18 | 3.89 | 0.29 | 7.5% |
純利益率は、22.7%から23.7%と1.0%上昇しています。
Appleほどの巨大企業で、かつ、メーカーであるにもかかわらず純利益20%台はすごいですね。稼ぎまくっています。
比較になりませんが、トヨタ自動車やキヤノンは10%あるかないかくらいなので、Appleのすごさがよく分かります。
Appleの株価は軟調
2018年10月くらいから元気がなく、私も高配当利回りへの集中投資をするため、売却しています。
配当利回りは2%弱と増配を続けてくれていますが、それほど高い利回りではありません。
Appleの決算発表を受けて、時間外取引では悪材料出尽くしとみたか6%弱上昇しています。
Appleは底を打っているのでしょうか。
カテゴリー別売上高
Appleの売上の60%はiPhoneによるものです。
iPhoneの不振が即業績の悪化につながりますね。
私もiPhoneユーザーですが、正直端末代高すぎです。
今のiPhone Xは数年持つつもりです。10万円以上払っていますし・・・。
さて、話がそれましたが、カテゴリー別の売上高です。
Apple watchなどウェアラブルすごいですね!
昨年同期比でなんと33.3%も伸びています。
売上カテゴリー別 | 2018(10-12) | 2017(10-12) | 差 | 差% |
iPhone | 51,982 | 61,104 | -9,122 | -14.9% |
Mac | 7,416 | 6,824 | 592 | 8.7% |
iPad | 6,729 | 5,755 | 974 | 16.9% |
ウェアラブル | 7,308 | 5,481 | 1,827 | 33.3% |
サービス | 10,875 | 9,129 | 1,746 | 19.1% |
というか、iPhone以外絶好調です。
売上の40%を占めるiPhone以外のカテゴリーは好調そのものですね。
iOSプラットフォームからの売上から30%のApple税を確保できるのも強みです。最近、iosのアプリを通さない企業も増えているようですが。
Apple watchは私も愛用していますが、これほど便利なものはありません。
一度iPhoneを使うと、iPhoneの買い替えサイクルは鈍化しても、Apple製品を使い続けることになります。
だって便利だもの。
一種の生活必需品と言い換えてもいいかもしれません。
地域別売上高
地域別の売上高です。
アメリカが半分近くを占めますが、16%の中国市場が軟調です。
売上地域別 | 2018(10-12) | 2017(10-12) | 差 | 差% |
アメリカ | 36,940 | 35,193 | 1,747 | 5.0% |
ヨーロッパ | 20,363 | 21,054 | -691 | -3.3% |
中国 | 13,169 | 17,956 | -4,787 | -26.7% |
日本 | 6,910 | 7,237 | -327 | -4.5% |
アジアほか | 6,928 | 6,853 | 75 | 1.1% |
なんと3割近くも減少しています。
日本も減少していたんですね。
主戦場のアメリカが好調とはいえ、iPhone離れというより買い替えサイクルの鈍化は業績悪化に結びついています。
Apple株は最強の一つだと思う
とはいえ、Appleは保有しておきたい銘柄と思っています。
高いシェア、生活必需品に近いiPhoneをはじめとするApple製品の魅力、利益率、豊富なキャッシュ、株主還元。
挙げてみるとキリがありませんね。
売上高の推移
2008年からの10年間、Appleは平均25%ずつ売り上げが増えていきました。
最近は、グラフにあるように鈍化傾向ですが、莫大な売上を誇っています。
純利益率は30%前後
メーカーとは思えないくらい驚異の利益率です。
30%前後の純利益率を保っており、高い収益力を誇ります。
原価のあまりかからないたばこ株か?と思うくらい、利益率が高いですね。
営業キャッシュフロー・マージンの推移
現金を稼ぐ力を見る「営業キャッシュフロー」を売上高で除した『営業キャッシュフロー・マージン比率』は重視している指標です。
現金を稼ぐ力があるからこそ、様々なものにお金を使っていけます。
研究開発費しかり、株主還元しかり。
15%以上あればすごいといわれますが、30%前後で推移。
驚異的ですね。
余談ですが、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)という指標がありますが、仕入から販売に伴う現金回収までの日数を意味します。
つまり、短ければ現金回収が早いということです。
ちなみにAppleは、2018年期で▲73日です。
驚異的です。商品を売る73日前には、現金が入っているビジネスです。
AmazonやAppleは、このCCCがマイナスであることが最強であることのひとつだと思います。
Appleまた欲しい!
Apple株はやっぱり持っておきたい銘柄の一つだなと思いました。
今は高配当株への集中投資をしているので保有していませんが、
また、株価が下がればコツコツ拾っていきたいと思います。
Appleのような利益率は、驚異的ですね。
惚れ惚れするような財務です。
以上、Appleの2019年第1四半期決算(2018年10-12月)発表でした。
ではでは。
コメント