今回のコロナショックで株価下落により、いくつもの損切りを断行しました。
キャッシュがあれば、次の上昇相場に乗ることができる(戦える)と考えていたからです。
コロナ収束の気配はありませんが、株価は底値からは上がってきていますね。市場はアフターコロナを見ているのでしょうか。
私が損切りした銘柄はいくつかあるんですが、これはいずれも結果論ではあるものの、損切りしなければ、ほとんどの銘柄で、買い値を上回っています。
つまり変に損切りしなければよかったという気持ちもあります。
長期投資をしていくことの難しさ、長期保有と長期投資は似て非なるものですが、難しさを感じます。
損切りは機械的にすべきなのか。
損切りは必要なのか
私は、損切りは投資するうえでは必要な技術だと思っています。
損切りする覚悟がなければ、投資すべきではないとも思います。
買い値からの下落率で、元本に戻すのに必要なリターンです。
買値からの下落率 | 元本を取り戻すのに必要な上昇率 |
△10.0% | 11% |
△15.0% | 18% |
△20.0% | 25% |
△25.0% | 33% |
△30.0% | 43% |
△35.0% | 54% |
△40.0% | 67% |
△45.0% | 82% |
△50.0% | 100%(株価の上昇が2倍必要) |
△55.0% | 122% |
△60.0% | 150% |
△65.0% | 186% |
△70.0% | 233% |
△75.0% | 300%(株価の上昇が4倍必要) |
△80.0% | 400%(株価の上昇が5倍必要) |
△85.0% | 567% |
△90.0% | 900%(株価の上昇が10倍必要) |
△95.0% | 1900% |
もし仮に75%も棄損すれば、そのあと株価は4倍の上昇が必要です。
配当利回りが5%あったとしても、税金考慮せずで15年かかります。
下落が大きくなるほどに、難易度が格段に上がることが分かります。
10%の損切りであれば、わずか11%の値上がりでいいわけです。
急降下のように株価が下がることもありますよね。
※コロナショックで75%減を食らったわけではありません。また、上記チャートの銘柄を保有していたわけでもありません。あしからず。
損切りはしていませんが、保有していたビジョンは高値から70%も下落していましたので、長期保有にこだわらず、売却しておいてよかったと思います。
株価下落の恐怖と、含み損が膨らんでいくのは相当なストレスです。配当も少ない銘柄であれば、配当金というプロテクターすらありません。
損切りしたことによる効用
損切りしたことによって、メリットもありました。
損切りによって、損失の拡大と精神的な不安定を排除できたこと。
デメリットは、結果論ですが、多くの銘柄で買値を上回る形で戻ってきてくれたこと、ですね(汗)。つまり、損しなくて良かったw
自分が選んだ銘柄にもっと自信を持つべきでした。
株式投資を始めて、初めての大暴落相場だったので、自分の精神状態がどうなるかをシミュレーションできていませんでした。
ただ、損切りによって、決断力と勇気は持つことができたと思います。
最後に、大きな損失を出して打撃を受ける前に損切りをするべき重要な理由がもう一つある。
それは今後の決断力と勇気を失わないためである。
保有株を取り巻く状況が悪化し始めたときに素早く損切りをしないでいると、その後の売買判断をするときに必要となる自信がいとも簡単に失われてしまう。
もっとひどくなると、損切りをせず損失を膨らませてしまい、しまいには降参して失意のうちにマーケットから去ったため、何が間違っていたのかも知ることなく、誤った手法を正すこともないまま、素晴らしいチャンスを与えてくれるアメリカの株式市場の持つ未来への可能性を、一切あきらめてしまうことになる。
引用:オニールの成長株発掘法
結果的には、安値で買い戻すことができ、含み益が出ている状態です(といっても実現させていないので、また、下落相場が来れば分かりませんが)。
大きな下落相場が来るなら損切りは有用
下落相場が来るのであれば、損切りは極めて有用です(別に損になってから売らなくてもいいですが⇒さっさと利確する)。
資産の目減りを止め、現金を持つことは精神的にも非常に有用です。
ただし、大きな下落相場なのか、短期的な調整なのか、これは事前にはわからないので、チャートや出来高の状況をチェックしておくことは最低限必要です。あとは勇気ある行動です。
- 落ちるナイフは拾いに行かない⇒反発が確認できたときに買う
でも十分なリターンはあります。
下がり続ける株を買うよりも、上がり始める株を買うほうが精神的にも楽ですね。
どこまで下がるのか分かりませんから。
買値を大事にし、業績が良く、将来性のある銘柄であれば、いずれ株価も戻ってきます。自分が投資していた銘柄は、業績も財務も良く、今後の成長も想定されるため、株価は戻ったのだと思います。
これからも損切りはするだろう
私はこれからも損切りをしていくことになると思います。
あとから見て、「たられば」はなんとでも言えます。
そのときそのときに勇気ある判断をしていくことが必要なわけですから。
ただ、損切りは機械的になんでもすべきか?と考えると、投資先の業績なり成長性が変わらなければ、基本ホールドでいいのではないかとも考えます。
損切りは必要ですが、そのルールは極めて難しいですね。解が見つかっていません。
現金と投資の比率を考えつつ、下落時にも、成長していく銘柄であれば、チャンスと思って買い増すことが大事ですね。
キャッシュポジションの重要性を改めて感じた相場です。
損切りはいつすべきか。
それぞれ投資家が悩むべきことだと思いますが、自分の下落相場時の精神状態、キャッシュポジション、投資先の安定度などを踏まえて、柔軟に、ときに即座に勇気ある行動を取る心構えが必要ですね。
あらゆる情報を把握するのは困難なので、日経平均株価は毎日見ておきたいですね(チャート、出来高など)。
下落相場の時に、書いたものですが、「まずは生き残る」ことが大事。
壊滅的な打撃(取り戻せないくらいの損失、投資家による)を受けるまえに、損失を止めることはとても重要だとやはり思います。
ではでは。
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