株式投資は資産形成をしていくための良いツールです。
私も投資をしていますが、徐々にではありますが資産形成につながっているので、一生続けていきたいと考えています。
資産を増やし、収入源を作っていくことで、人生の選択肢が増えていくものと考えます。
さて、私は日本株の個別銘柄への投資をメインとしています。
個別銘柄に投資をするうえで欠かせないのが、財務情報のチェックです。
これから株式投資を始める方向けに、最低限必要な財務情報のチェック方法をお伝えします。
投資をする前にチェックする財務情報
上場企業は、四半期(3ヵ月)ごとに決算発表を行っています。
このため、容易に上場企業の財務情報を知ることができます。
財務情報を見ることで、
- この会社は儲かっているのか
- この会社の資産や負債はどうなっているのか
- この会社の資金繰りは大丈夫なのか
というのがすぐに分かります。
間違ってもチャートだけを見て、買ったり売ったりしないほうが良いでしょう。
投資先の財務内容を把握していると、グッと保有する気持ちが生まれてきます。
もちろん、財務が良い=株価が上がる銘柄、ではありません。
しかし、投資で最も避けなければならないのは財務悪化による上場廃止による紙切れになることです。
上場廃止が決まると、連続ストップ安になることも珍しくなく、買い手がいなくなるため、売るにうれません。
決算で見るのは3つの視点
決算を見るのに大事なのは、最低限3つの視点です。
- 成長性
- 収益性
- 安全性
成長性を見る際には、
- 売上高が前年比で増えているか
- 営業利益(または経常利益)が前年比で増えているか
この2点をチェックするのが大事です。
収益性では、
- 営業利益率(または経常利益率)が高いか(目安は13%以上、業種による)
特に利益率が高いということは、それだけ利益を上げやすいビジネスモデルであったり、他社よりも稼ぐ力が強い証拠であり、赤字になりにくい会社と言えます。
安全性では、
- 自己資本比率は高いか(最低でも30%以上が目安、業種による)
- 営業キャッシュフローはプラスか
- フリーキャッシュフローはプラスか
自己資本比率は、総資産のうち負債を除いた純資産をどのくらい持っているか?と見る指標です。
また、キャッシュフローは現金の収支ですが、営業キャッシュフローは現金を稼ぐ力を見る指標です。
フリーキャッシュフローは、得られたキャッシュを使って、投資を行ったあとのお金がプラスかを見ることができます。
とても大事で、利益は出ていても、キャッシュが回っていないという会社もたまにありますので、キャッシュフローも見ておく必要がありますね。
具体的に決算短信でみるチェックポイント
個別銘柄を保有すると、四半期ごとの決算をチェックするのは欠かせません。
良い銘柄であり、買う前に十分に調査をしたからほったらかし・・・・というのでは、悪い方向に向かったときの気づくことができません。
サンプルで決算を見てみましょう。
「スマイルゼミ」を展開しているジャストシステムという会社の20年3月期決算短信です。
売上高や利益の伸びを見てみよう
売上高や営業利益(または経常利益)の欄を見てみると、
売上高は+27.4%、営業利益は+72.2%とすさまじい増収増益を出しています。
売上高が20%も増えるような銘柄は高成長企業と言えますね。
売上高が伸び、利益も伸びているような銘柄は優良です。
四半期ごとに決算がでますので、会社予想に対してどのくらいの進捗率か?も合わせて見ておくと良いですね。
営業利益率を見てみよう
続いて、営業利益率です。
ジャストシステムは26.5%から35.8%に、営業利益率も伸びていますね。
営業利益率が13%を超えているような銘柄は、赤字リスクも低いので一つの目安として考えています。
財務は会社の体力!
財務面ではまずは自己資本比率を見ておきましょう。
ジャストシステムは79.1%と極めて高く、強固な財務を有していることが分かります。
財務の良い銘柄は保有不安があまりないですね。
最後に現金収支を見るキャッシュフローです。
営業キャッシュフローはプラスであることが望ましいです。
マイナスであれば、本業では現金が出て行っていることを意味するからです。
投資をしたあとのフリーキャッシュフローもプラスであれば、良い状態と言えますね。
長期保有するために最低限の財務チェック
私は株式投資をする際に、企業の財務情報ってどうやって見たらいいの?って分かりませんでした。
慣れてくると、色々と見ることができますが、まずは次の3点を確実に抑えておくことが大事です。
- 売上高が前年比で増えているか
- 営業利益(または経常利益)が前年比で増えているか
- 営業利益率(または経常利益率)が高いか(目安は13%以上、業種による)
- 自己資本比率は高いか(最低でも30%以上が目安、業種による)
- 営業キャッシュフローはプラスか
- フリーキャッシュフローはプラスか
投資先の財務を確認したら、決算書類を色々と読みふけりながらまずは少額で投資をしてみましょう。
少額でも投資をすることで、経験を積むことができます。
まずは何より始めることが大事ですね。
少額投資では、LINE証券か日興フロッギーが手数料が安くておすすめです。
慣れてくれば、SBI証券 や楽天証券などの口座を持っておくと良いでしょう。
もうすぐ四季報も発売されるので、ぜひ手に取って読んでみてください。
四季報の読み方を解説された公式本は、財務の読み方の解説もありますので、ぜひ手元に置いててください。かなりの良書です。
コメント