先日、財務基盤強固で収益力の高いストックビジネス銘柄を記事にしてみました。
今日は、その記事で少しだけ触れていたカナミックネットワーク(3939)について見てみたいと思います。
同社も、
- 高収益企業 営業利益率30%以上
- 財務基盤強固 自己資本比率80%以上
- ストックビジネス銘柄 クラウド関連
という非常に魅力的な銘柄です。
加えて、株価は1000円以下と買いやすいのも良いですね。
そして、株主優待も非常に魅力的な銘柄です。
決算期待外れで株価は暴落
個人的には、成長トレンドが続いている銘柄が期待外れで下げたときは、チャンスと感じています。
むろん、その期待外れが続くようであれば、よろしくありませんが、
カナミックネットワークは、20年9月期3Q決算で、前期よりも進捗が悪かったこともあって、株価は12%以上と大きく下げました。
カナミックネットワークの業績トレンド
カナミックネットワークのまずは業績トレンドを見ておきましょう。
なんと、営業利益率32%の超高収益企業です。
20年9月期3Qにのみ見てみると、営業利益率は37%にまで上がっています。
すばらしい高収益企業です。
投資する際に重要視しているのは、1株当たりの純利益、EPSの推移です。
このEPSの伸びも素晴らしいものがありますね。
カナミックネットワークはどんな会社か?
カナミックネットワークは、ストックビジネス銘柄であり、クラウドサービスを手掛けています。
このため、在庫もなく、クラウドサービスを利用する事業所が増えれば増えるほどに、利益が積み上がっていくシステムです。
収益力が高いのもうなづけます。
医療・介護分野に特化したクラウドサービス会社であり、地方自治体・医師会・介護・子育てサービスの従事者向け多職種間連携を可能にする地域連携型のクラウドサービス「カナミッククラウドサービス」を提供しています。
介護業務は、要介護者の増加、介護従事者の不足等があります。
ケアプラン作成など多岐にわたる介護事務をクラウド上でこなせるのが、同社のサービスです。
加えて、情報共有システムとして、患者ごとのレポートなどを集約できるクラウドシステムも展開しています。
医師、ケアマネジャー、地域包括センターなど介護に携わる従事者が情報共有システムを利用することで、効率的な連携が可能となっています。
一度、利用すればほぼ使い続けるでしょうし、「なくてはならない事務システム」と言えますね。
導入している事業所数は、年々増加しており、20年9月期2Q時点で26,000以上の事業所に導入されています。
株主還元
カナミックネットワークの株主還元も見ておきます。
配当性向20%以上という経営目標があります。
配当金は微々たるものであり、配当狙いで持つ銘柄ではありません。
株主還元が魅力!優待利回り200%以上も
株主優待は、優待利回りがすごいものです。
ただし、抽選で当選した方のみですので、必ずもらえる株主優待ではありません。
抽選で10名となっていますが、20万円分の旅行券をもらうことができます。
20万円ですよ、20万円。
すごいですね。同社の株価は10万円以下ですので、もし当選すればあっという間に投資額を回収することができます。
なお、20年9月期の優待はコロナ禍の影響もあって、旅行券がJCBギフト券に変更となっています。
この優待は、宝くじ的な感じもしますが、当たることを想像してしまいますね。
財務面
財務面を見ておきます。
自己資本比率80%、流動比率約400%と鉄壁の財務を誇り、何の不安もない銘柄ですね。
効率性
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
ROEも20%以上と高く、自己資本比率80%と極めて高い割には、効率性が高いですね。
キャッシュフローの推移
キャッシュフローの推移も不安ありません。
営業キャッシュフローはプラスで推移し、フリーキャッシュフローもプラスで推移しています。
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージンは30%超えとかなり高いですね。
株式指標
PERが100倍超え、PSRは22倍超え、PEGレシオは1倍をゆうに超えており、割高な銘柄です。
株価は買いやすい水準ですが、市場の期待が高い銘柄です。
3939 カナミックネットワークの株式指標 | ||
指標面 | 株価 | 888円(R2.8.7) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 104.47 | |
PBR(実) | 28.65 | |
ミックス係数 | 2,992.58 | |
PSR (時価総額÷売上高) | 22.96 | |
PEGレシオ (PER÷EPS増益率) | 4.50 | |
株主還元 | 配当金(予) | 2 |
配当利回り(予) | 0.2% | |
配当性向(予) | 23.5% | |
増配率(3期平均) | 40.2% | |
規模 | 時価総額(百万円) | 427 |
売上高(百万円)(予) | 1,860 | |
営業利益(百万円)(予) | 610 | |
純利益率(百万円)(予) | 410 | |
EPS(円)(予) | 9 | |
収益力 | 営業利益率(予) | 32.8% |
純利益率(予) | 22.0% | |
営業費用売上比率 | 1.49 | |
成長力 | 売上増収率(3期平均) | 13.0% |
営業利益増益率(3期平均) | 23.1% | |
EPS増益率(3期平均) | 23.2% | |
効率性 | ROE(予) | 23.3% |
ROA(予) | 19.8% | |
ROIC(実) | 25.6% | |
CF | 営業CFマージン(実) | 31.3% |
営業キャッシュフロー(百万円) | 527 | |
フリーキャッシュフロー(百万円) | 392 | |
財務 | 自己資本比率 | 80.8% |
流動比率 | 398.2% | |
D/Eレシオ | 0.00 | |
ネットD/Eレシオ | 0.00 | |
ネットキャッシュ(百万円) | 1,220 | |
営業CF有利子負債比率 | ||
BPS増益率(3期平均) | 26.0% |
カナミックネットワークまとめ
カナミックネットワークは、高収益企業であり、財務基盤も高く、長く持てる銘柄と言えます。
株主優待も当選すれば、魅力的な銘柄ですので、LINE証券でコツコツと積立投資をしておいてもいいような銘柄と考えています。
クラウド関連は、今後も成長が期待できる分野ですが、「医療・介護」も高齢社会が進行する日本ではなくてはならない存在となる企業ですね。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
- 1株数百円から手軽に投資ができる(最低100円から投資ができる)
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