将来の配当金収入を増やしていくため、株式投資による資産運用をしています。
配当収入は年間100万円~150万円(20年実績150万円)ほどを得ていますが、配当収入を増やしていくには、
- 保有株の増配力
が欠かせません。
増配してくれれば、保有しているだけで配当金収入が増えてくれます。
それに加えて、配当金を増やすために、そのキャッシュを支払うだけの業績が良いという証左でもあります(業績が悪くても増配を続ける銘柄もありますが注意です)。
私は、連続増配株をウォッチするようにしています。
この記事で分かること。
- 10期以上増配を続けてきた銘柄
- コロナ禍の20年度決算で増配をストップした銘柄
- 増配株投資の魅力
それでは、増配ストップ銘柄を見てみましょう。
10期以上増配が続く銘柄で増配ストップした銘柄
20年度決算予想において、増配ストップを発表している銘柄です。
今後の決算発表で増配に転じる可能性はあります。
早速、結果を見ておきましょう
コード | 名称 | 19年度 | 20年度 |
8439 | 東京センチュリー | 18年増配 | ストップ |
2659 | サンエー | 17 | ストップ |
2449 | プラップジャパン | 16 | ストップ |
9037 | ハマキョウレックス | 14 | ストップ |
2371 | カカクコム | 14 | ストップ |
6073 | アサンテ | 11 | ストップ |
4206 | アイカ工業 | 11 | ストップ |
5393 | ニチアス | 11 | ストップ |
3085 | アークランドサービスホールディングス | 11 | ストップ |
3391 | ツルハホールディングス | 11 | ストップ |
5280 | ヨシコン | 10 | ストップ |
8934 | サンフロンティア不動産 | 10 | ストップ |
保有株でもありますが、東京センチュリーのように、18期連続で増配を続けている銘柄が増配を止めています。
サンエー、プラップジャパン、ハマキョウレックス、カカクコムなど増配年数が長い銘柄も増配が止まっていますね。
10期連続で増配を続けているということは、リーマンショック以後、増配を続けている銘柄。
11期以上続けていると、リーマンショックの時も増配を続けていた銘柄ですので、今回のコロナ禍の影響がいかに大きいかが物語っていますね。
増配銘柄でも今回のコロナ禍の影響で業績が悪化し、減配している銘柄ももちろんあります。
連続増配はストップしていますが、上記銘柄は配当を維持し、非減配記録は続いている銘柄です。
業績はどうなっているか
それでは、業績予想はどうなっているのかを見ておきましょう。
昨対比で、売上と私たち株主の利益となる最終益(純利益)の2項目で比較してみました。
コード | 名称 | 売上 | 最終益 |
8439 | 東京センチュリー | 2.9 | △20.1 |
2659 | サンエー | 2.5 | △14.3 |
2449 | プラップジャパン | 57.6 | - |
9037 | ハマキョウレックス | △1.2 | △3.7 |
2371 | カカクコム | - | - |
6073 | アサンテ | △4.6 | △46.8 |
4206 | アイカ工業 | △8.9 | △29.3 |
5393 | ニチアス | △9.0 | △20.3 |
3085 | アークランドサービスホールディングス | 14.0 | △29.3 |
3391 | ツルハホールディングス | 9.4 | △3.2 |
5280 | ヨシコン | 8.6 | 29.9 |
8934 | サンフロンティア不動産 | △4.4 | △61.6 |
12銘柄のうち6銘柄は意外にも増収。5銘柄が減収予想となっています。
「-」は決算が開示されていません。
増収は意外にも多いですが、最終利益が減益決算予想となっている銘柄で見ると、9銘柄とヨシコン(5280)を除いて、決算予想を開示している銘柄はすべて最終減益予想となっていますね。
ちなみに、最終利益が赤字に転落している銘柄は1社もありません。
増配がストップした銘柄の特徴
- 売上高は昨対比、増収、減収が半々
- 最終利益が減益となっている銘柄が大半
増配銘柄を探す際には、最終利益(またはEPS)が伸びている会社を選ぶのが良さそうですね。
もちろん、たった1期の減益です。配当を維持している点は評価できるとも言えます。
ただし、減収減益が続いている銘柄は要注意とも言えます。コロナ禍の影響前から、成長スピードが落ちていることを示唆しているからです。
減益が続いている銘柄は?
投資する際には、1期のみの業績だけでは判断できないので、少なくとも5期以上の業績は見ておきたいところです。
3期連続減益が続いている銘柄は、サンエー(2659)のみです。
このほか、2期連続減益が続いている銘柄は、アイカ工業(4206)、ニチアス(5393)ですね。
コード | 名称 | 最終減益期数 | 評価 |
8439 | 東京センチュリー | 20年度のみ | |
2659 | サンエー | 3期連続減益 | 注意 |
2449 | プラップジャパン | 2期連続、今期は非開示 | |
9037 | ハマキョウレックス | 20年度のみ | |
2371 | カカクコム | 今期は非開示 | |
6073 | アサンテ | 20年度のみ | |
4206 | アイカ工業 | 2期連続減益 | やや注意 |
5393 | ニチアス | 2期連続減益 | やや注意 |
3085 | アークランドサービスホールディングス | 20年度のみ | |
3391 | ツルハホールディングス | 20年度のみ | |
5280 | ヨシコン | 「増益予想」 | |
8934 | サンフロンティア不動産 | 20年度のみ |
減益が続いている銘柄はいったん外しますが、業態にもよります。
サンエーやアイカ工業のように、確固たる地位を築いている銘柄もありますからね。
保有株では、上記のサンフロンティア不動産は20年度のみ減益ですが、コロナ禍の影響で今後も減益も想定され、減配リスクもあると考えています(四季報予想でも減益が続いている)。
マネックス証券「銘柄スカウター」を利用すると、簡単に長期の業績スパンが把握できるのでおすすめです。
例えば、東京センチュリーの長期業績を見てみると、順調に増収増益が続いています。
サンエーも3期連続減益は続いていますが、増収は続いていることが分かりますね。
スマホからでも簡単に分かるようになったので、さらに便利ですね。ちなみに、米国株にも対応しているので重宝します。
増配銘柄のチェックポイント
ここはチェックしよう。
- 配当性向が低く安定しているか(配当性向が高くなっている銘柄はやや注意)
- キャッシュフローは潤沢か(現預金が増えているかを見ておこう)
- 利益剰余金が増えているか(企業の利益の蓄積!)
業績が伸び、最終利益が伸びることで、増配が続いている銘柄は配当性向が安定して推移しています。
東京センチュリーは安定して推移しており、20年度は減益のため、一時的に配当性向が高まっています。
配当性向が高止まりしている銘柄は、減配リスクも高くなるので、注意しておきましょう。
増配株投資の魅力
10期以上増配を続けている銘柄で、惜しくも連続増配が止まってしまった銘柄を見てみました。
特徴を再度確認しておきましょう。
増配がストップした銘柄の特徴
- 売上高については、昨対比、増収、減収が半々
- 最終利益が減益となっている銘柄が大半
⇒株主の利益となる最終利益のチェックが欠かせない
最終利益を1株当たりで見るEPSの推移とそのチェックはホントに大事ですね。
上記銘柄の中で、私が保有しているのは、東京センチュリーとサンフロンティア不動産ですが、前者は継続保有で、後者は売却検討です。
連続増配銘柄であっても、毎期、毎四半期の決算チェックは欠かせないですね。
増配銘柄の魅力を感じるのは、
増配銘柄の魅力
- 連続増配銘柄は、業績の良い銘柄が多い(株価の上昇が期待)
- 保有するだけで、配当収入が増える!
- 長期保有で、取得ベースでの高配当が実現できる可能性も
例えば、配当利回り3%の銘柄でも、増配が続いて5年で2倍になれば、取得ベースでは6%の銘柄となりますからね。
連続増配は、株主還元の意志が強い銘柄でもありますので、チェックしておくと良いでしょう。
業績チェックには、マネックス証券の「銘柄スカウター」が便利なので、おすすめです。
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