相場の格言に「国策に売りなし」というものがあります。
国が推し進める事業に関連する銘柄は、国が力を入れていることもあって、注目の分野と言えます。
例年、この時期は、各省庁からの概算要求が出ており、年末の閣議決定(今年は衆院選が10月、11月にあるため、ズレる可能性あり)で予算の大枠が決まります。
投資をするうえで、概算要求の資料に目を通すことも大事ですね。
とはいえ、各省庁かなり膨大なので、今回は経済産業省の概算要求資料から気になるものをピックアップしてみました。
国策に売りなし!注目の分野はここだ!
経済産業省の概算要求だけでも、ものすごい量ですね。
産業を支える所管省庁ですので、読むのも結構面白いです。
時間かかるけど。
IoT・AI分野【予算60億円超】
5G時代突入で、IoTやAI分野に注力していることが分かります。
AIは今後普及が見込まれる分野ですので、期待が持てますね。
AI関連銘柄で考えてみると、
- 2379 ディップ
- 3925 ダブルスタンダード
- 4436 ミンカブ
- 4488 AIinside
などが注目しています。
この中でも、データクレンジングに強みを持つダブルスタンダード(3925)は、ビッグデータ関連銘柄としても着目しています。
AI分野では、開発中のものも含めて、音声テキスト化やAI-OCR、議事録作成など、業務をするうえで楽になりそうなシステムを開発していますね。
株価も業績も堅調ですので、見ておきたい銘柄です。
事業承継分野【予算約2.9倍!】
中小経営者の高年齢化が進んでいますので、事業承継・再生支援関連は重要な分野ですね。
なんと昨年比で予算は2.9倍にも増やしてきています。
事業承継の関連銘柄では、次のような銘柄に着目しています。
日本M&Aセンターはテンバガーにもなっており、ものすごいですね。
時価総額の面では、ストライクが時価総額800億円程度と、投資妙味がありそうですね。
- 2127 日本M&Aセンター
- 6080 M&Aキャピタルパートナーズ
- 6196 ストライク
- 7318 セレンHD
2021年に新規上場(IPO)したばかりのセレンHDも面白い銘柄。
ものづくり企業に特化した事業承継を手掛ける会社ですね。
成長可能性に関する資料は、低いところからのCAGRで100%とミスリードを生みそうな資料ですが、順調な成長をしている会社ですね。
20年度はコロナ禍で落ちたようですが、今期は新生銀行と業務提携するなど、業績改善ができれば、株価も反応しそうです。
時価総額はわずか44億円の超小型株ですので、大化け期待といったところでしょうか。
宇宙関連【予算約3.4倍!】
宇宙関連の技術開発の予算は3.4倍と大きく増やしていますね。
力を入れいていくことが良く分かりますね。
業界四季報2022においても、宇宙開発は注目業界として取ら上げられています。
- 5801 古河電気工業(リチウムイオン電池)
- 6758 ソニーグループ(人工衛星のカメラシステム)
- 7739 キヤノン電子(超小型人工衛星)
テスラやAmazonなども注目ですが、国内企業の中でも見ておきたいですね。
国策関連銘柄には注目しておこう
経済産業省の概算要求資料から3つの分野を注目しましたが、ほんの一部です。
予算が増えている分野は、力を入れている証拠ですので、着目したい分野と言えますね。
国策に売りなし。
相場の格言を信じれば、どんな分野に投資をしていくことが重要かというヒントになりますね。
四季報の業界地図では、その分野ごとにどんな企業が活躍しているのかを把握しやすいので、持っておくと便利です。
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