伊藤忠系列の東京センチュリー(8439)は、国内トップクラスのファイナンス会社、パソコンやサーバー等の情報通信機器リースは業界1位、オートリース分野は業界3位と確固たる地位を確立している企業です。
東京センチュリーは、連続増配銘柄かつ株主優待のある銘柄として魅力的に感じ、今回のコロナショックで落ちたところをポートフォリオに組み入れました。
21年3月期は、配当据え置きで連続増配は18年でストップしてしまいましたが、新型コロナウイルスの影響と市況の状況によっては、増配の可能性も残されていると考えています。
東京センチュリーの業績推移、株主還元についてまとめてみました。
東京センチュリーの株主還元
東京センチュリーの株主還元に魅力を感じ投資をしていますが、まずはその東京センチュリーの株主還元について見ておきます。
配当金の推移
19年度までに18期連続で増配を続けていましたが、20年度は配当金を据え置きし、増配年はストップすることになりました。
19年度までは配当性向20%台で推移しており、非常に安定した増配を続けていましたが、20年度は業績悪化見通しであり、配当性向が36%と高くなる予定です。
純利益が約20%下がることを見込んでいるため、EPSが下がるのが要因です。
株主還元
東京センチュリーの株主還元は、2種類あります。
一つは所有株に応じたクオカードです。
長期保有は1000株以上となっており、投資額が約400万円以上とハードルが高くなります。
100株保有でも十分魅力的です。
もうひとつは、グループ会社であるニッポンレンタカーサービス株式会社の利用優待割引券が3000円分もらえます。
100株以上であればもらえ、所有株が増えても枚数は増えません。
なので、株主アンケートで要望してみましたw
東京センチュリーの業績推移
東京センチュリーの業績推移です。
2018年神鋼不動産を買収、2019年米航空機リース大手のACG社を買収、2020年NTTと資本業務提携をするなど、買収なども積極的に手掛けている会社です。
リース発祥ですが、リース以外の仕事も手掛けていくことを社名にも込め、社名からは「リース」を除いていることからもわかるように事業は多岐にわたります。
19年度については、特にスペシャルティ事業が大きく伸びていますね。
2019年米航空機リース大手のACG社を買収するなど航空機リースに強みを持つ同社ですので、この分野に力を入れています。
ACGの買収により、資産も格段に増えていますね。
セグメント資産残高においても、ACG連結化により、大きく増加していますね。1兆円以上の増加です。
東京センチュリーの中期経営計画
2022年度までの中期経営計画で見ると、最終年度は純利益800億円をめざしています。
それを達するためには、主力の航空機リースがどれだけ回復してくるかですね。
買収したACGについてまとめられていましたが、地域別にもバランス良く世界45か国、90社以上のエアラインに向けてリースを展開しています。
コロナで影響を大きく受けているのは航空会社であり、長期化すると間違いなくマイナスになるでしょう。
とはいえ、航空機が今後もなくなることはなく、移動制限が解放されていけば、航空会社も復活してくるはずです。
NTTとの資本業務提携
東京センチュリーは、NTTと資本業務提携を発表しており、NTTは東京センチュリー株を10%取得します。
巨大IT企業のNTTとの連携により、東京センチュリーの成長機会が生まれますね。
NTTとリース・ファイナンスの合弁会社を発足し、今後は自動運転などのモビリティ、EVなど新しい分野にも事業にも挑戦していくようです。
東京センチュリーの株式指標
最後に、東京センチュリーの株価推移と株式指標を見ておきます。
コロナショックで直近高値から50%以上という強烈な下げとなりました。
3000円台を割れたときは、さすがに売られすぎと思いつつ、さらなる下げもあるのでは?という思いもあり悩んでいると、3000円台に回復してしまい、3000円台での取得となりました。
少し判断が遅かったですが、長期的に見ると安値で買えたのではないかと考えています。
東京センチュリーの株式指標です。
8439 東京センチュリーの株式指標 | |
株価 | 4,120円(R2.5.22) |
PER(予) | 11.17 |
PBR(実) | 0.91 |
ミックス係数 | 10.13 |
配当利回り(予) | 3.3% |
配当性向(予) | 36.9% |
増配率(3期平均) | 6.1% |
株価は4000円台を回復してきましたが、今期はコロナの影響、特に航空機リース事業にどれだけ影響があるのか注視しておきたいところです。
中期経営計画では、配当金も増配していくことを想定されていますので、今期の増配修正をし連続増配を続けてほしいというのが株主としての思いですね。
東京センチュリーは、買収巧者でもあり、リースを超えた事業会社として今後の成長も期待できる銘柄です。
航空機リース事業とNTTとの事業連携を成長ドライバーに、今後も成長を眺めていきたいと考えています。
サブスク事業会社で東京センチュリー傘下のビープラッツなども期待できるのではないでしょうか。
配当利回り3%超えで、増配銘柄、株主優待のある銘柄として長期保有できる銘柄と考えます。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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