高配当利回り株のあおぞら銀行(8304)は、銀行トップの配当利回りを誇ります。
あおぞら銀行は、旧日債銀です。
不動産融資、金融商品販売などが中心に手掛けており、GMOと協働してネット銀行を設立しています。
また、日本株では数少ない四半期配当銘柄でもありますね。
管理人調べでは11銘柄ありますが、そのなかの一社です。
配当利回り6%弱という高利回りの魅力に惹かれてます。
上場企業でもトップクラスの配当利回り
あおぞら銀行の魅力は、なんといっても、
高い配当利回り+四半期配当
です。
配当利回りランキングでは、上場企業のなかで12位に位置します。
マクセル(6810)、明和産業(8103)、新明和工業(7224)は、今期限りの特別配当込みなので、実質、あおぞら銀行はトップ10入りをしています。
高い配当利回りが魅力ですが、
銀行株でもトップ
に君臨しています。
同社の会社説明会でも、高い配当利回りをウリにしていますね。
5%以上の利回りの企業は、2%ほどしかありませんが、そのなかでもトップ級というわけです。
銀行株で唯一の四半期配当株でもあります。
余談ですが、意外にも新生銀行は、千葉銀行よりも総資産が少ないんですね。
時価総額順ですが、19年10月17日現在の株価での比較です。
あおぞら銀行は全行で13位、配当利回りトップとなっています。
コード | 会社名 | 株価 | PER | PBR | 配当(%) | 自己資本比率(%) |
8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 547 | 8.3 | 0.46 | 4.57 | 5.2 |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 3,742 | 7.5 | 0.48 | 4.81 | 5.29 |
7182 | ゆうちょ銀行 | 1,048 | 17.5 | 0.42 | 4.77 | 5.43 |
8411 | みずほフィナンシャルグループ | 165 | 8.9 | 0.48 | 4.56 | 4.36 |
8309 | 三井住友トラスト・ホールディングス | 3,827 | 8 | 0.54 | 3.92 | 4.65 |
8308 | りそなホールディングス | 459 | 6.7 | 0.5 | 4.58 | 3.57 |
7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 416 | 9.4 | 0.45 | 3.85 | 6.1 |
8355 | 静岡銀行 | 807 | 9.5 | 0.48 | 2.73 | 8.56 |
8331 | 千葉銀行 | 559 | 9.2 | 0.49 | 2.86 | 6.36 |
8303 | 新生銀行 | 1,620 | 7.9 | 0.47 | 0.62 | 9.32 |
8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 2,012 | 2.4 | 0.49 | 4.22 | 3.73 |
8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 2,012 | 2.4 | 0.49 | 4.22 | 3.73 |
8410 | セブン銀行 | 303 | 13.4 | 1.68 | 3.63 | 18.61 |
8304 | あおぞら銀行 | 2,659 | 8.6 | 0.7 | 5.87 | 8.54 |
また、収益性や資本効率性を見ると、大手行よりも効率よく収益を上げていることが分かります。
あおぞら銀行の収益構造
あおぞら銀行の不動産ファイナンスや事業再生ビジネスである企業向けファイナンスやスペシャルティファイナンスが収益の柱です。
海外向けの貸し出しも積極的で、国際業務の約8割は北米への貸し出しです。
面白いデータでは、個人業務です。
50代以上が主力顧客であり、預かり資産残高の8割超を占めます。
また、一人当たりの預金残高は
- あおぞら銀行 545万円
- 国内銀行平均 61万円
と、一人当たりの預金残高では国内銀行平均の9倍ほどの預金力があります。
それだけお金を持っている層が多い(滞納リスクが低い)顧客が多いというわけです。
リスク懸念としては、今後、人口減少が進んでいく点、70代以降は預金を取り崩す世代である点を踏まえると、安定基盤とは言い難いです。
若い世代をいかに取り組むかが同行の課題ですが、GMOと組みネット銀行を設立するなど、対策を講じています。
厳しい目で見れば、ネット銀行を設立=若い人の獲得という構図になるわけではないので、課題は残っているという感じがします。
また、訪れやすい店舗作りに力を入れていますが、若い人たちを取り込むには、そもそも銀行に行かない世代なので、ややズレを感じます(今の主力顧客である60代以降にはいいでしょうね)。
売上高の推移
あおぞら銀行の売上高推移です。
20年3月期の業績予想は出されていませんが、増収傾向です。
また、経常利益率は非常に高く、収益基盤はしっかりとしていますね。
リーマンショックがあった金融危機時には大きく損失を出しています(このときは、どの金融機関も赤字だったので、仕方がないところでもありますが)。
純利益ベースで見ると、この横ばいから減少に転じており、あおぞら銀行がもがき苦しんでいる点が見えます。
20年3月期1Qは、予想に対して33%の進捗率と好調です。
キャッシュフローの推移
フリーキャッシュフローはプラスで推移しており、安定した現金創出力があります。
あおぞら銀行の株価チャート
株価は業績と連動するともいわれますが、先ほど見たように、純利益の減少、減配などから株価は低迷していますね。
逆に配当金狙いであれば、投資妙味が出ていると感じます。
あおぞら銀行に投資すべきか
- 上場企業トップクラスの配当利回り
- 全銀行株トップの配当利回り
- 株主還元に積極的(配当性向50%程度)
- 四半期配当銘柄
- 高い収益力
毎年、増配という点では条件はクリアしませんが、四半期配当と株主還元に積極的なところから、配当株として保有したい気持ちがあります。
減配リスクもそこそこ高いですが、減配があってもある程度の利回りは確保するでしょうし、なかなか良い銘柄ではないでしょうか。
私はウォッチ銘柄に入れて、株価が下げたところを狙っていきたい。
以上、四半期配当銘柄のあおぞら銀行でした。
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