クラウド市場は今後も伸びていくと言われますが、投資先として「伸びる市場」の銘柄を探してみるのも楽しいですね。
クラウド市場のなかでも、キラリと光る銘柄はあるのか。
以前、Amazonのクラウドサービスを取り扱うサーバーワークスという会社を保有していたんですが、新型コロナウイルスの影響でクラウド化、リモートワークなども脚光を浴びており、これからも有望市場ですね。
ちょうど四季報業界地図を買ってみたので、勉強がてらに調べてみました。
クラウド市場の国内動向
クラウド市場には、大きく二つあって、「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2つがあるんですね。
MM総研より。
パブリッククラウドは、業界・業種を問わず企業もしくは個人に向けてクラウドコンピューティング環境を提供しているオープンな形態のもの。
プライベートクラウドは、自社で持つものですね。
パブリッククラウドは、私たちもAmazon Drieveとかドロップボックスなどをイメージすると分かりやすいですね。自分でサーバーを持たなくても、最新の性能でデータ管理ができます。
参考 パブリッククラウドとプライベートクラウドどうやって使い分ける?
パブリッククラウド
クラウドサービスは、サブスクですのでストックビジネスとして、安定している点があります。
パブリッククラウドには、
- SaaSとは、「Software as a Service」「サース」
- PaaSは「Platform as a Service」「パース」
- IaaSは「Infrastructure as a Service」「イァース」
の3つに分かれています。
Saasはアプリケーションやサーバーなどを提供し、イァースはサーバーやストレージを提供するなどの違いがありますが、こちらの記事が分かりやすいです。
参考 SaaS、PaaS、IaaSとは。3分で理解するそれぞれの違いとクラウド基礎知識について
イァース市場が非常に伸びていますが、このメインプレーヤーが、
- Amazon
- Microsoft
です。誰もが知っている会社ではないでしょうか。
Amazon、Microsoft、Googleのクラウドサービス
- AWS(Amazon Web Service)
- Microsoft Azure(Azure)アジュール
- GCP(Google Cloud Platform)
圧倒的なシェアを誇っているのが、Amazonが提供するAWSでシェアは30%を超えています。
Amazonすごいですね。
国内でも、政府は各省庁横断の基盤情報システム「政府共通プラットフォーム」において、AmazonのAWSを採用する方針を固めています。
Amazonは小売りのイメージが強いですが、Amazonの営業利益の半分はAWSによるもの。クラウドサービスが利益の主力なのです。
AWSの導入事例を見てみると、もはや自社でサーバーを持たないという流れが鮮明ですね。
AWSの導入に強い会社
AWSは、直接Amazonからも購入できるようですが、ドル払いであったり、何かと手間がかかるので、AWS導入支援をしている会社を経由して、AWSを利用するという流れです。
AWS導入支援→AWSを使った運用→AWS運用の保守・点検といった仕事をするわけですが、
Amazonがそのパートナーをランキングしています。
いわゆる格付けをしているわけですが、
最上位である
プレミアコンサルティングパートナーに選ばれているのは、日本ではわずか9社しかありません。
この9社って気になりますよね。
Amazonの公式サイトにありました。
公式 Amazonより
AWS最上位パートナー | |
3626 | TIS |
4307 | 野村総合研究所 |
4434 | サーバーワークス |
4739 | 伊藤忠テクノソリューションズ(伊藤忠子会社) |
6701 | NEC |
9613 | NTTデータ |
9719 | SCSK(住友商事子会社) |
非上場 | クラスメソッド |
非上場 | クラウドパック(アイレット㈱) |
アイレットは、KDDIの子会社となっています。
AWS導入支援をするAWSインテグレーターを専業としているのは、サーバーワークスやクラスメソッドですね。
サーバーワークスを除く上場企業は、AWS以外も色々しています。
サーバーワークスの大株主には、NTTデータが入っています。
NTTデータは、北米のAmazonプレミアコンサルティングパートナーであるFlux7社を買収するなど、AWSに力を入れているのが分かります。
上記銘柄では、私は野村総合研究所(NRI)のみ保有しています。
サーバーワークス以外は、AWS支援の売上がどのくらいかは決算資料からは読み取れませんでしたので、全セグメントの売上・営業利益率の比較です。
AWS専業の会社の比較
AWS最上位パートナーの上場企業は、大企業ばかりでAWS導入の動きがいまいちわからないので、AWS専業のサーバーワークスと非上場のクラスメソッドを比較してみました。
売上高の伸び率で見ると、すさまじいものがありますね。
伸び率がすごいです。規模が大きくなると、伸び率が鈍化していくものですが、高成長が続いていそうです。
サーバーワークスの説明によると、FY2021は新型コロナウイルスの影響で保守的に見積もっているそうですが、問い合わせは急増しているそうです。
同社は、日本赤十字社にもAWSの運用支援をしていますので、信頼度が高そうですね。
AWS最上位パートナーの株価の比較
大手5社を任意に選んでチャート比較をしてみました。
リンクは、株探に飛びます。
TIS | 伊藤忠テクノソリューションズ | NEC | 野村総合研究所 | NTTデータ | SCSK | サーバーワークス | |
コード | 4434 | ||||||
株価 | 1,960 | 3,315 | 4,045 | 2,627 | 1,023 | 5,210 | 15,790 |
時価総額 億円 | 5,162 | 7,956 | 10,536 | 16,813 | 14,348 | 5,428 | 534 |
市場 | 東証1部 | 東証1部 | 東証1部 | 東証1部 | 東証1部 | 東証1部 | 東証マザーズ |
予想PER | 17.2 | 28.4 | 16.2 | 24.6 | 15.6 | 19.3 | 174.4 |
PBR | 2.02 | 3.42 | 1.18 | 5.83 | 1.49 | 2.67 | 17.58 |
予想配当利回り | 1.36% | 1.66% | 1.48% | 1.22% | 1.76% | 2.50% | 0.00% |
ROE | 11.54% | 11.52% | 4.62% | 12.27% | 10.69% | 14.58% | 13.96% |
ROA | 7.03% | 6.72% | 1.39% | 8.05% | 3.94% | 9.02% | 8.69% |
自己資本比率 | 62.00% | 58.20% | 29.10% | 67.10% | 37.40% | 61.40% | 67.90% |
時価総額から見るとサーバーワークス一択ですが、PER170倍超えはさすがに高いですね。。。
安定増配株の伊藤忠テクノソリューションズも魅力ですし、クレジットカードシステムのシェア50%を握るTISはキャッシュレス普及に欠かせない銘柄としても注目です。
大型株ですが成長力もすさまじい野村総合研究所(NRI)も魅力。
成長市場銘柄に素直に投資するのも良いかなと思います。
Amazonの株価は、新型コロナウイルスの影響関係なく、株価は絶好調ですね。
Amazon内では、この混乱期に儲けるな、消費者にモノをきちんと届けるのだというの言っているみたいで、その点も共感です。
Fire TVを買ってみたんですが、非常に満足度の高い商品でした。巣ごもり必須アイテム!
買ってよかった! pic.twitter.com/o407nbOyaa
— ジン@配当と優待好き💹 (@jin_walletplus1) April 25, 2020
最後は話がそれましたが、AWSはじめクラウド市場は、非常に有望で、関連銘柄をポートフォリオに入れておくと良さそうですね。
Googleのクラウドで強い電算システム(3630)という会社もあります。
ではでは。
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