配当金を増やしてくれる銘柄を増配銘柄と言い、それが毎年のように続けてくれているのが連続増配銘柄です。
ない袖は振れないので、連続増配銘柄は、業績が良い銘柄が多いですね。
また、事業モデルが優れていることで安定した業績を続けている会社も多いです。
21年3月期は、まさにコロナ禍真っただ中でしたので、これまで増配を続けている銘柄が減配したり、増配をストップした銘柄も出てきました。
一方で、増配を続けている銘柄も多いですね。
「減配=投資しない」ではありませんが、増配を続けている心強い銘柄をまとめてみました!
コロナ禍で連続増配株は増配を続けたのか
21年3月期決算企業に限らずですが、私が独自に集計している増配銘柄の20年度の状況を見てみました。
174銘柄を現在集計しているのですが、増配を続けている銘柄は20年度も71%が増配を続け、減配はわずか10%となっていました。
増配銘柄の中には、5期未満も含まれているので、幅広く拾っていますが、思いのほか減配銘柄は少ないですね。
もっと多い印象でしたが、コロナ禍においても業績を上げた銘柄が多かったということです。
増配銘柄のなかには、減益でも増配している銘柄もありますが。
リーマンショックの時も増配を続けている銘柄
19年度時点で11期連続で増配を続けていた増配銘柄は、リーマンショックを乗り越え増配を続けている銘柄です。
その38銘柄の増配状況を見てみました。
減配はわずか8%となっていますが、増配をストップした銘柄が約3割となっています。
コロナショックはリーマンショック以上??
だったのかもしれませんね。
そのなかで、6割の銘柄は増配と、無敵の様相を見せています。
コロナショックで減配した銘柄
減配した銘柄は、3銘柄でした。
リログループは、17期連続で増配を続けている銘柄でしたので、保有はしていませんがショックでした。
これだけ増配を続けていた銘柄でさえも・・・という思いです。
大東建託、東鉄工業も11期連続で増配を続けていましたが、減配となってしまいました。
リログループは、福利厚生や借上社宅、海外赴任支援などを手掛けていますが、海外赴任需要はコロナショックで蒸発しているので、大きな減益となりました。
福利厚生事業は好調ですので、連続増配をストップどころか減配したものの、魅力的な銘柄と考えます。
コロナショックで増配をストップした銘柄
減配以上にショックだったのが、増配をストップした銘柄です。
- 東京センチュリー 18期増配でストップ
- シスメックス 18期
- サンエー 17期
- プラップジャパン 16期
- カカクコム 14期
- アサンテ 11期
- アイカ工業 11期
- ニチアス 11期
- 積水樹脂 11期
- アークランドHD 11期
東京センチュリー(保有)やシスメックスなどのように、超優良企業も増配を止める判断をしています。
名だたる銘柄たちが増配を止める決断をしています。
無理に増配を続けるのではなく、止める決断をする企業のほうが良いかもしれませんね。
コロナショックでも増配を続けた銘柄
コロナショックでも増配を続けた銘柄です。
すでに12月決算である花王のように、増配年を更新している銘柄もあります。
ふーすごい銘柄群ですね。
増配を続けている会社は、業績が良い銘柄が多いですので、こうした増配銘柄の決算は着目しておくと良さそうですね。
増配銘柄で注目の3銘柄をピックアップ
この増配を続けてきた猛者銘柄の中から、注目している3銘柄をピックアップしてみました。
1973 NECネッツエスアイ 14期増配
NECの工事部門が独立した企業で、ICTシステムのトータルサービスやIoTなどのネットワークインフラ、社会インフラ、消防・防災システム、CATV設備などを手掛けています。
14期連続で増配を続けており、業績好調で配当性向も下がっていて良いですね。
株主資本配当率(DOE)にも言及しており、簡単に減配はしなさそうです。
21年春の四季報でも、GIGAスクール構想を受けての学校端末やZoom販売が好調ぶりが伺えます。
【連続最高益】学校端末やZoom販売が想定以上に好調。通信大手案件も増加。前号から営業益増額。22年3月期は学校向け端末反動減。だが採算よい法人システム構築やクラウドソフト順調増。15期連続増配も。
引用:四季報オンライン
今後5G需要が増加していくことが確実ななか、今後の業績も期待できる銘柄ですね。
株価は好調に推移しており、いわゆるカップウィズハンドルの形を形成しています。
今期の決算も注目しておきたいですね。
1414 ショーボンドHD 13期増配
コンクリート構造物のメンテナンス企業として、橋梁を中心とした社会インフラの補修・補強に特化した大手専門工事会社です。
橋梁のメンテナンスは国内トップ会社であり、国土強靭化銘柄の大本命と言えます。
配当金は上場来増配を続けており、配当性向を50%に引き上げています。
EPSの成長と合わせて、増配を続けており、理想的な銘柄ですね。
業績面でも、好調で高い営業利益率を維持しています。
事業環境を考えると、橋梁メンテナンス需要は今後も見込まれます。
国、地方自治体は莫大な橋梁のメンテナンス対応をしていく必要があるため、予算も莫大ですね。
社会インフラを守っていくためには、定期的なメンテナンスは必要不可欠であり、ショーボンドの業績が止まることはないでしょう。
こうしたシンプルな事業、シンプルな需要のある会社は強いですね。
株価も堅調に推移しており、20年11月につけた上場来高値の更新も見えてきましたね。
ショーボンドは、相場が落ちたときに拾っておけば、あとは放置で良さそうな銘柄と言えますね。
もっと早くこの銘柄を知りたかったと、四季報の読み込みの甘さを痛感しています。
21年春号の四季報を見てみると、絶好調ぶりが伺えます。
【絶好調】12月末受注残692億円(前年同期比5・2%増)。補修工事は高速道路等順調消化。採算よい追加工事も想定超の増加。増益幅拡大し純益大台に。配当も増額。22年6月期も道路や橋梁等受注残こなす。
引用:四季報オンライン
保有しておきたい銘柄と言えるでしょう。
8876 リログループ 17期増配⇒減配へ
3銘柄目は、増配株ではなく、17期増配を続けて減配したリログループを取り上げます。
利益面は落ち込んでいるのですが、業績は増収と上方修正をしており、底力のあることが伺えますね。
配当金は残念ながら減配という判断になりましたが、増配のプレッシャーから解放されたのかもしれませんね。
株価については、コロナショックで2000円割れをつけており、ボックス相場が続いています。
市場も買いあぐねているような感じでしょうか。
上げるための材料不足とも言えます。
リログループは、世界3位のグローバルリロケーション会社であり、借上社宅や福利厚生という安定したストック収入を持つ会社です。
海外赴任事業はまだ苦戦しそうですが、21年春号四季報では、復調に言及していますね。
【復 調】借り上げ社宅管理、賃貸管理、赴任支援のリロケは不調。ただ会社計画は保守的で営業減益幅は縮小。北米減損なくなる。22年3月期は繰り延べになっていた赴任が増え、リロケは復調。福利厚生も企業からの外注化が加速し好調。利益は回復。
引用:四季報オンライン
連続増配銘柄に着目しよう
増配を続けている銘柄は、業績を伸ばしながら、配当を増やしてくれる銘柄が多いです。
コロナショックで増配を止めた銘柄、減配した銘柄、続けた銘柄を見てみました。
増配を続けている銘柄は、増配年を伸ばした銘柄が多く、力強い銘柄が多いですね。
多くの増配銘柄があるわけですが、3銘柄をピックアップした銘柄の指標面を見ておきます。
銘柄 | 株価 | PER(予) | PBR | ミックス係数 | 配当 |
1414 ショーボンドホールディングス | 4,905 | 25.9 | 3.16 | 81.7 | 1.94% |
1973 NECネッツエスアイ | 1,890 | 20.8 | 2.55 | 53.1 | 1.53% |
8876 リログループ | 2,310 | 38.8 | 7.11 | 276.0 | 0.78% |
バリュー銘柄ではありませんので、指標面の割安さはありませんが、ショーボンドやNECネッツのようにPER20倍台とそこまで高くありません。
また、復調ぶりが見えるリログループにも注目です。
まずは少額でも投資していこうかなと思っていますが、増配銘柄には魅力的なものが多いと改めて感じました。
5月の決算ラッシュ後にどのように景色が変わるか、まとめてみたいと思います。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
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