大荒れの相場でしたので、株価の下落により普段お目にかかれないような配当利回りが実現されています。
もちろん、減配リスクも高まっているなかですので、鵜呑みにはできませんが、魅力的なものも多いですね。
私が投資するかどうかは別として、高値からどのくらい下がっているのかを見てみました。
あまりにも下落率が高い銘柄は、さすがにチャンスにも見えます。ただ、さらなる下落の可能性もあるので、安心はできませんが。
自分への備忘録として残しておきます。なお、掲載銘柄を推しているわけでは一切ありません。
リーマンショック以来の大幅下落!直近高値からの下落率
日経平均株価は、直近高値から28%も下落しています。
明日は、NYダウの大幅反発もあったのでアゲアゲになりそうですが。
日経平均株価のPBRは、0.84倍とリーマンショック以来です。もう大底だよ!という感じですが、果たして・・・。
通信会社の比較
普段から投資していた通信会社ですが、下落率はかなりマシですね。
ソフトバンクは無傷と言ってもいいくらいではないでしょうか。
この中では、KDDI傘下の沖縄セルラー(9436)の下落率が高くなっていますね。
配当利回りも4%を超えてきていますし、KDDI同様の株主優待もあるので、投資したい候補。
総合商社
総合商社は、利回りも高くなっていますが、減益が予想されるので、減配リスクも高いかと考えています。
すでに減配を発表している住友商事はさらなる減配もあるかもしれません。
双日の配当利回りが7%超えとなっており、異常値ですが、投資額も小さいので、サクッと買っておいてもいいかなと思っています。
伊藤忠商事を除けば、配当利回りが5%超えのオンパレードです。
減益リスクが小さいと思う伊藤忠商事ですが、下落率で考えると、ほかと変わりませんね。逆に、配当利回りが低く見えます。ほかが高すぎるからだけど。
リース会社の比較
リース会社は、連続増配株の宝庫であり、株主優待を設けている銘柄も多いので、最有力候補。
航空機リースを手掛けている会社も多く、「航空業界、新型コロナで11兆円損失の衝撃」という記事を見ると、多大なる損害が出る可能性がありますね。
そのため、東京センチュリーなど航空機リースが得意なところは、下落率が半端ないです。直近高値から半値近くに下がっています。
配当利回りが10%近くになっているFPG(7148)ですが、大変魅力的ですが、最悪のことを考えないといけないかもしれません。JIA(7172)しかりです。
参考:航空機のリースの節税の仕組みとメリット・デメリットの全て
不動産会社の比較
ヒューリックのように、ほぼ安泰と思われる会社もめちゃくちゃ下がっていますね。
リーマンショックのときは、不動産会社の倒産が多かったですが、不動産価値の下落が続けば、仕入れより安く売らざるを得なくなるとかなりきついかもしれません。
下記の銘柄は、それほど心配してないのですが。特に、賃貸メインのヒューリックは、心配ないでしょう。
個人的には、優待も魅力的なサムティを買い直そうと考えています。どこも欲しいですけどね。
陸運・空運の比較
JALの下落率が半端ないですね。
配当利回り5%超えを見られる日が来るとは思いもしませんでした。
航空会社の減益は、大きくなりそうですが、どこまで耐えられるか・・・。
金融・たばこ会社
銀行、保険、たばこ会社で気になる銘柄です。
JTはもともと下がっていたこともあり、株価の下落は小さいですね。
ここは倒産リスクもほぼないですし、買い候補。
その他
そのほか、気になる銘柄です。
3銘柄は、ぼかしをさせていただきます。業績の伸びはすさまじく、株価の上昇は見込めると考えていますが、小型株なので、一定のリスクはあります。ストックビジネスなので問題ないと考えていますが。
増配株では、以前にも言及していた兼松エレクトロニクス(8096)が、財務も超健全ですし、増配を続けています(9期)ので、魅力的です。
暴落相場への投資は生き残ること重視
インカム収入を増やすために、今の下落相場は絶好のチャンスです。
ただ、パンデミックにより投資家心理は冷え込んでおり、記録的な大暴落があったものの、まだ下がるリスクがあると考えています。
誰も経験したことのないのに、各国の金融なり財政政策が効果が出るのか。出るとしてもいつなのか。誰にも分かりませんね。
欧州の経済悪化はほぼ間違いないでしょうし、世界経済悪化の震源地になるかもしれません。
欧州暴落「コロナ感染拡大・株価の下落がやばい」😱
— にこそく (@nicosokufx) March 15, 2020
イタリア
感染者が2万人超
移動制限
フランス
食料品店や薬局以外営業停止命令
スペイン
移動制限
営業停止など
ドイツ メルケル首相
もはや完全な封じ込めが難しく
このまま治療法が見つからなければ、
全人口の6~7割感染も
今週
欧州が鍵⭐️ pic.twitter.com/dD26v9Ms8J
魅力的な銘柄が多くなっていますが、配当分は軽く飛ばしそうな株価の下落も見込まれるので、慎重に投資をしていきます。
銘柄の分散投資は、パニック的な下落相場では意味がありません。
投資資金を厚めに、損切りルールの徹底が必要と考えています。
下げ局面が長引いてくると、相場観を共にしていた連中が毎日、一人また一人と脱落してゆきます。
また、 損切りによって評価損を免れてはいても、小さな実現損の積み重ねはこたえてきます。
大きな評価損は、1回きりの間違いだと言い逃れもできるでしょうが、小さな実現損の積み重ねは、何回も懲りずに間違えていることを意味しています。顧客や上司、周りの風当たりもきつくなってくるのです。
もちろん評価損も実現損も、資金力の減少を意味しますから、どちらも苦しくなることには違いがありません。
引用:実践 生き残りのディーリング 現代の錬金術師シリーズ
ただし、損切りも何度もしていくと、次第に資金も、精神もすり減らしていきます。
なので、買いを慎重にするか、減配リスクの低い銘柄を買って、握りしめ続けるほうが賢明かもしれません(この場合、損切りルールとの関係もありますが、損切りルールを撤廃し、ひたすら配当金を受け取り続けることでトータルリターンを回復させるしかありません)。
私は、銘柄を多く保有すると、管理が追い付かないので、銘柄数はぐっと絞ります。
銀行、保険、通信株を中心に、地道に買っていきます。REITもいいと思い、3銘柄ほどピックアップしました。
自分が稼いだ大切な資金なので、底を狙った投資はせずに、勝負をかけることなく、これまでと同じようにインカム重視で臨んでいきます。
明日はNYダウの爆上げで、日経平均株価は上げで始まるでしょうか。
欧州の経済危機懸念などで小ぶりな上げに終わるでしょうか。
今回取り上げた銘柄のなかで、下落率が高いから売られすぎとも見える銘柄もありますが、リスクが内在しているとも考えられます。
ピンチはチャンス。
前のめりになりすぎないように、コツコツ買っていきたい。
ではでは。
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