配当金を増やしていくことは、不労所得が積み重なり、家計の防衛力を高めてくれます。
配当利回りが3%以上のような高配当株を買えば、多くの配当金を受け取ることができます。
国内トップのJT株は配当利回りが7%近くあります。
一方、高配当株のなかには、「増配力」に乏しい銘柄もあります。
増配は、保有株の株数が増えなくても、配当金を増やしてくれるため、株主メリットが高いのです。
将来の高配当株を探すため、5期~10期連続で増配をしており、株主還元に力を入れている銘柄をピックアップしてみました。
増配が続けば、業績が好調ということの裏返しでもあるので、将来の高配当と株価上昇も狙えるかもしれません。
5期~10期連続増配銘柄
5期以上の連続増配株をピックアップしてみました。
漏れている銘柄もあるかもしれませんが、現時点で私が把握できた範囲でまとめてみました。
アールシーコアは配当性向が100%を超えているので、外していいと思います。
増配を続け始めているような銘柄群であり、配当性向の低い銘柄は将来の増配力も高いと見られます。
上記は、単年でのデータとなりますので、長期で見ていく必要はありますが、入り口の選別としては十分な機能を果たすのではないでしょうか。
私もいくつかの銘柄を保有していますが、増配力も高い銘柄も多く、楽しみな銘柄と言えます。
8117 中央自動車工業(5期)
直近決算の3Q決算が大きな減益だったので、株価は急落しています。
自動車用品商社。カーディーラーを主要顧客にカーケア用品の開発・卸販売と輸出入などを手掛けています。
全国のネットワーク網が強み。
増配年は5期と短いものの、この10年は減配知らずの銘柄です。
増配をしているのにもかかわらず、配当性向も減少傾向であり、業績の好調さが伺えます。
9658 ビジネスブレイン太田昭和
企業会計コンサルティング会社のビジネスブレイン太田昭和です。
配当性向は30%未満でありながら、増配力が素晴らしいですね。
株価が上がってしまったので買えていませんが、急落時に狙いたい銘柄と考えています。
8096 兼松エレクトロニクス
ITインフラ関連システムを基盤に企業の情報システム設計・構築からIT製品製品販売までを手掛ける会社です。
配当性向50%以上を株主還元に掲げており、配当利回りも3%以上と高いですね。
増配率も高いですが、20年3月期の増配率はやや小幅になっています。
仮想デスクトップ事業も展開しており、企業のセキュリティ意識や働き方改革によるリモート管理が進むと予想されるなか、成長力も期待しています。
8850 スターツコーポレーション
スターツグループの持ち株会社。
ピタットハウスなどが有名でしょうか。
不動産の賃貸・売買仲介業務・不動産オークション、金融「スターツ証券」、出版「スターツ出版」、ホテル運営などを手掛けています。
ピタットハウスは全国に650店舗を有しています。
配当性向は安定して20%台で推移しており、無理のない増配が続いています。
4748 構造計画研究所
四半期配当を実施している国内では貴重な銘柄ですね。
コンサルティング(防災・耐震・環境評価解析コンサル、建築物の構造設計、住宅・建設システム)、システムソリューション(構造設計支援、通信システム)を展開しています。
配当性向がやや上昇傾向にある点や、EPSが凸凹している点は、要チェックですね。
構造計算などを手掛けていることや、防災コンサルも実施していますので、防災意識が高まるときには期待できますね。
4746 東計電算
情報システムの設計・開発から運用・サポートまで企業支援などを手掛ける会社。
有利子負債ゼロ、自己資本比率84%と鉄板財務を誇ります。
安心して保有できる銘柄ですね。
配当性向は35%前後で一定して推移しています。
最高益を更新し続けており、非常に期待できる銘柄。
株主優待もあります。
連続増配株で将来の高配当株を見つけよう
連続増配株は、保有し続けることで、配当利回りが上がっていく優れた銘柄です。
国内トップは、31年連続の花王です。
仮に2000年に保有していれば、当時の配当利回りは0.8%程度ですが、増配が続いているので持ち続けていれば、配当利回りは4.7%にまで上がっています。
花王は増配率がそれほど高くない時期が続いていましたが、それでも増配とともに株価も上昇しています。
増配力の高い銘柄で、増配を続けているような会社は、将来の高配当株候補。
増配銘柄というフィルターをかけることで、優良株の発見にもつながるかもしれません。
私は配当を増やしてくれるような銘柄を中心に投資をしているので、10期未満の増配株は、将来の高配当株候補として非常に魅力を感じています。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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