2020年も1月が終わりましたね。早いものです。
2月最初の相場は、新型肺炎の影響もあり、大きく下げて始まりましたが、思ったほどは下げずに、底堅さも見て取れています。
私の投資方針は、安定した配当株に加えて、増配力のある銘柄をミックスして投資をし、ハラハラドキドキせずに、夜もぐっすり眠れる投資をすることです。
日中、株価が気になるような投資を避け、優良株をじっくりと保有する方針です。
さて、2月時点の高配当株をまとめてみました。(2020年1月はこちら)
日経平均株価は23000円割れ
日経平均株価は、23000円割れとなりましたが、上海市場が一時約9%もの下落するなか、底堅さを感じました。
過去、日経平均PBRが1倍割れをするようなときは、概ね底値であったわけですが、まだ1倍割れとまではいきません。
年明けは、イラク情勢が悪化していることで大きく下げていましたが、今は中国発の新型肺炎の影響で株式相場は不安定ですね。
PBRから見ると過熱感はないように思います。
心がけているのは、慌てた狼狽売りだけはしないことです。
私は過去に狼狽売りを何度かしましたが、ほぼ底で売っています(泣)。
自分が弱気になるときこそ、保有株の財務指標を改めて読み、投資した理由を確認し、保有している理由を確認することが大切です。
財務が良く、キャッシュが回っている企業であれば、そう簡単にこけることはありません。
また、四季報を見ると良い銘柄をいくつも発見できます。
安定高配当株を保有しよう
私は、安定して配当を得られるような銘柄への投資を基本としています。
配当金投資のメリットは、
- 安定した配当収入が手に入る
- 得られた配当金を再投資することで複利運用が可能
- 配当金がクッションとなって株価が底堅い
- 配当成長力の高い銘柄は株価上昇も狙える
特に定期的に入ってくる配当金は、家計にもプラスです。
生活費に使うわけではありませんが、その配当金を投資に回すことで、複利運用が可能です。
お金がお金を生む流れを作れますね。
私たちの年金の一部は、年金資産を運用する市場のクジラGPIFが投資で運用しています。
そのGPIFが、次のように述べています。
インカムゲインは確実に得られる利益であり、景気変動の影響を受けにくい
管理運用法人の収益のうちインカムゲイン(利子・配当収入、13 ページ参照)は、資産の時価変動に関わらず安定的に一定の収益が見込めるものですが、キャッシュとして保有せず、自動的に再投資しています。
これは、長期投資家の場合には、インカムゲインをそのまま再投資に回した方が、長い期間で見れば大きな複利効果が得られるからです。
長期投資をしていくうえで、インカムゲインは長い期間で複利運用が可能となり、安定した収入を得られるのも魅力ですね。
インカムゲインの累積は右肩上がり。積み上げ型の利益と言えます。
高配当利回りランキング
それでは、高配当利回りのランキングを見てみましょう。
私が気になる銘柄なので、全銘柄ではありません。あしからず。
特別配当などを除いています。
配当利回りトップは、日本たばこ産業(2914)JTの6.72%!!です。
株価が下落しており、大発会の6.48%より利回りが上がっています。
配当利回りが高いことにはそれなりの理由があるものですが、JTは16期連続増配中と上場以来一度も減配してない安定配当銘柄。
配当金を増やすには少し持っていてもいい銘柄ですね。
キヤノンは前期と同様の配当金と仮定して、配当利回りを算出しています。
FPG(7148)が決算後に株価が暴落しましたので、配当利回り6.23%と6%を超えてきています。配当性向は、50%程度、10期増配中に加えて、優待もありますので魅力的です。
配当性向が高い高配当株
配当性向は、利益に対してどれだけ配当金を出しているかを見る指標です。
安定配当株に加えて、配当の成長を享受するには、配当性向は低いほうが将来の増配力が高い点で投資先として良いです。
高すぎる配当性向は、増配余地が低いです。
また、高配当株は、事業は成熟期に入っているので、成長力が乏しいことも多く、配当性向を挙げて配当金を増やす傾向にあります。
配当性向が100%を超えるような銘柄は、避けたほうが無難です。
配当性向が100%を超える銘柄は、
- ポーラ・オルビス(4927)
- ニコン(7731)
- LIXIL(5938)
- 住友ゴム(5110)
- キヤノン(7751)
などがありますね。
みらかHD(4544)もほぼ100%の配当性向となっており、増配余力が乏しいです。
また、株価が下落の一途をたどっているJACリクルートメント(2124)も、配当性向が80%近くあり、業績もやや下方気味ですので注意かもしれません。
配当性向が高い銘柄は、減配リスクも高くなり、減配すれば株価下落とセットで資産棄損するリスクがあります。
ソフトバンクのように、事業が安定かつ成長しており、配当性向80%を目安に配当すると明言している銘柄もあります。
配当性向が低い銘柄
一方で、配当性向が低い高配当株は魅力的です。
上位は、不動産株が占めていますのでややリスクは高いですが、ミックス係数(PER×PBR)で見ても割安な銘柄が続いています。
不動産株、素材株、建設株、商社株と景気敏感株が多く占めています。
配当の安定度ではやや低いかもしれませんが、サンフロンティア不動産(8934)のように10期増配中の銘柄もありますね。
DOE(株主資本配当率)ランキング
配当性向のほかに、DOE(株主資本配当率)という指標があります。
DOE(株主資本配当率)=配当総額÷純資産
- (配当総額÷当期利益)×(当期利益÷純資産)
配当性向×ROEで計算することができます。
配当の指標としては、単年度に稼いだ純利益に対する配当の割合を示す配当性向が一般的だ。
しかし、純利益は年度によって変動が大きく、配当性向だけを基準にすると配当金額が安定しなくなることもある。
一方、DOEの場合、ベースとなる株主資本は株主が出資した資本に、これまで蓄積した利益剰余金を加えたストックであり、比較的変動が少ない。
株主資本に対して、どれだけ配当に回しているかという指標ですので、配当性向で見るより安定しています。
1位は、ソフトバンク(9434)!!
このなかでは、5G銘柄としても人気のアルテリアネットワークス(4423)に注目していましたが株価が堅調で、利回りが3%を下回っています。
中小株のエフティグループ(2763)、セゾン情報システムズ(9640)なども要チェック銘柄。
ミックス係数(PER×PBR)で見た割安銘柄
損失を防ぐために、できるだけ割安な銘柄に投資したいですね。
バリュー投資で注目の指標は、ミックス係数(PER×PBR)です。
- ミックス係数とは、バリュー株投資の祖グレアムが編み出した指標。
- PERとPBRを掛け合わせて、22.5未満(PER×PBR)の銘柄を言います。
ミックス係数(PER×PBR)ランキングで見てみましょう。
日本郵政(6178)が先月に引き続いて、指標は激安です。投資する気にはなりませんが、PBR0.3倍は惹かれます。
1月に注目していたは、昭和電工(4004)ですが、いったん投資しましたが、わずかですが損切りして手放すことにしました。
配当利回りが5%を超えてくれば、再度購入の機会を考えてみたいと思います。
三井住友フィナンシャルグループを新たに購入しています。
決算も良かったFJネクストなども保有してみたい。
累進配当銘柄である三井住友フィナンシャルグループは、3月決算銘柄として注力したい銘柄と考えています。
投資したい高配当株
配当性向に余力があり、増配力のある銘柄への投資をしていくことが、将来の配当増加には必須です。
ITインフラの構築などを手掛ける兼松エレクトロニクス(8096)は、配当性向50%以上を配当政策として取り入れており、10期連続増配として注目です。
業績も好調で直近決算も増益でした。総資産647億円のうち約400億円をキャッシュで保有しているキャッシュリッチ企業(20年3月期3Q 決算短信)。
安定増配株として、良い候補です。
本日見た、一覧表はExcelにてダウンロードすることができます。
Excelを無料でダウンロードすることができます。入れ替えも自由!
高配当株で増配銘柄に投資を続ける
投資する際には、指標はまず入り口部分として非常に役立ちます。
- ミックス係数(PER×PBR)が低い銘柄
- 配当性向が高すぎない(80%以上は危険シグナル)
1銘柄だけでなく、分散投資をすることが大事です。
分散投資の銘柄は、管理できる範囲がいいですが、投資資金との関係もありますが、5銘柄から10銘柄程度が良いと考えています。
高配当株の100銘柄を任意に選んでみました。
そのなかから、配当性向やDOE、ミックス係数(PER×PBR)など、いくつかの指標でランキングを見てみました。
投資する際にミックス係数は参考指標になりますね。
Excelを無料でダウンロードすることができます。ミックス係数(PER×PBR)付きですので、バリュー投資先探しにもお役立てください。
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