情報関連や事務機器、不動産リースなどに強みのある芙蓉総合リース(8424)は、みずほフィナンシャルグループ(旧富士銀行)や丸紅など芙蓉グループによって設立された総合リース会社です。毛並みの良い会社ですね。
大手リース会社は、オリックスをはじめ、どこも魅力的な銘柄が多いわけですが、芙蓉総合リースも指標面、業績面で見ても非常に優秀で、安心して保有できる銘柄のひとつです。
配当金推移も素晴らしく、株主優待もあるため、ポートフォリオに入れておきたい銘柄と考えています。
芙蓉総合リースの配当金・株主優待・業績をまとめてみました。
19期連続増配株
芙蓉総合リースは、増配を続けており、なんと20年3月期で
19期連続
の増配を予定しています。
増配銘柄は、配当金を出し続けることができるだけの強いビジネス・稼ぐビジネスモデルを有しているとも言えます。
これだけ、増配を続けているのにもかかわらず、
利益のうちどれだけ配当金を出しているかを見る
配当性向はわずか24%
という低さです。
配当を維持する力は十分にあり、また、増配も今後も期待できる銘柄ですね。
増配率の推移
直近の増配率は下げていますが、安定して6%以上の増配を続けています。
19年3月期は特別配当込みですが、20年3月期は特配除いても前年比+で増配していますので、実質は高い増配率を維持しています。
20年3月期は期初予想はさらに増配して、21年3月期も増配発表です。
ただし、上期に新型コロナウイルスが収束している前提です。
芙蓉総合リースの株主優待
リース大手は、株主優待を実施している企業も多いのですが、芙蓉総合リースも株主優待を実施しています。
100株保有で、2年未満の場合は3000円相当のカタログギフトか図書カードを選ぶことができます。
2年以上継続して保有することで、5000円相当にアップするので長期保有していきたい銘柄と言えますね。
出典)芙蓉総合リース 株主優待
株主優待ももらえるなんてすてきです。
図書カードが2年以上保有で5000円分ももらえるので、非常にありがたいですね。
図書カードをもらってみました。
芙蓉総合リースの業績推移
芙蓉総合リースは業績も素晴らしいですが、10年スパンで見てみます。
売上高推移
リーマンショックの時はやや横ばいでしたが、そのあとは増収しており、6期連続増収を続けています。
メインは、リース事業(情報機器・事務機器)ですが、航空機リースや不動産リースにも強みを持っています。
不動産リースは同社の得意とする商業施設(大型ショッピングセンターなど)のほか、ホテル、介護・居住、レジャー・サービス、物流など幅広く手掛けています。
航空機リースも強みを持っており、2014年7月には英国の航空機関連サービス会社ALM 2010 Limitedを連結子会社化(全株式の取得)し、その強みをさらに強化していますね。
2019年8月に子会社化した、NOCアウトソーシング&コンサルティング(以下、NOC)が展開する幅広いバックオフィスサービス(経理、人事・給与、総務、営業事務など)も加わっており、業績に厚みが出てきています。
企業の専門分野へのアウトソーシング化するBPOサービス事業を、今後、強化していくので、成長力も期待できます。
リースが主体ですので、リース料はその大きな収益源です。
売上高は、基本的には「営業資産残高」に伴って増減します。
売上高の拡大のためには「契約実行高」を増やし、「営業資産」を積み上げることが必要となっていくわけですが、営業資産残高は約2.4兆円と積み上がっており、安定した売り上げが期待できます。
営業利益の推移
営業利益と営業利益率の推移を見ておきます。
営業利益率は直近予想(20年3月期)では、5.6%となっており、5%台で推移しています。
ほかの大手リース会社と比較しても、悪いわけではありません。
銘柄 | 証券コード | 営業利益率(20/3予想) |
芙蓉総合リース(株) | 8424 | 5.82%実績 |
みずほリース(株) | 8425 | 5.38% |
東京センチュリー(株) | 8439 | 7.21% |
リコーリース(株) | 8566 | 5.41%実績 |
三菱UFJリース(株) | 8593 | 10.60% |
NECキャピタルソリューション(株) | 8793 | 4.76% |
芙蓉総合リースのEPS推移
私たち株主にとって重要な1株当たりの純利益(EPS)の推移ですが、右肩上がりで推移しています。
こうした業績の伴う銘柄は、株価が一時調整しようとも、安心して保有を続けられる銘柄と言えますね。
リース会社は、総合商社のように、リース業だけでなく、ビジネスの幅を広げていますので、収益の多角化が進めば安定増配もさらに期待できますね。
芙蓉総合リースの株価推移・株価指標
週足のチャートです。19年初に下げていましたが、再び上げ始めていましたが、コロナショックで大きく下げました。
最後に指標を見ておきます。
8424 芙蓉総合リースの株式指標 | |
株価 | 5,830円 最新株価はこちら |
PER(予) | 6.48 |
PBR(実) | 0.63 |
ミックス係数 | 4.11 |
配当利回り(予) | 3.8% |
配当性向(予) | 24.5% |
増配率(3期平均) | 15.0% |
8424 芙蓉総合リースの総合利回り | |
配当利回り | 3.8% |
優待利回り | 0.5% |
総合利回り | 4.3% |
株主優待とあわせた総合利回りは4%を超えてきます。
高配当株ではありませんが、増配力が高いので、将来の高配当候補ですね。
芙蓉総合リースは、連続増配株として注目
連続増配株は、長期保有をしていくことで、その配当金が分厚くなり、強固な家計を作ってくれます。
芙蓉総合リースは、19期連続増配(21年3月期予)と素晴らしい実績に加えて、配当性向がわずか24%程度というのが素晴らしいですね。
まだまだ増配を続けることができそうです。
株主優待もありますので、家計にとってもメリットのある銘柄と言えますね。
リース会社の各社株主優待の比較はこちらにまとめています。
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