市場のクジラ・年金を運用するGPIFのポートフォリオ。インカムゲイン重視が参考に

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GPIF2017年度末 2018-07-07_21h54_25-2 リターン
出典:GPIF 平成29年度 業務概況書

約160兆円の我が国の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で2017年度末、国内株の運用比率が初めて25%の目安を超えています。

GPIFは、その運用資産額が巨額なので「市場のクジラ」とも言われますが、どういう株を買っているのだろう?

2017年度末の運用状況の報告のなかで、具体的な銘柄が公開されていました。

安定した運用成績を残すGPIFの保有銘柄は、私たちが株を保有する際にもひとつ参考になるのではないでしょうか。

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国内株は2351銘柄を保有

GPIFの運用資産配分(ポートフォリオ)は、平成29年度末で次のようになっています。

国内債券の割合がもっとも大きいわけですが、国内株の割合も25%を超えるまでになっていますね。

13年3月末の運用資産は62%が国内債だった。14年10月に決めた基本ポートフォリオの変更で国内外の株式比率を合計50%に増やし、18年3月末時点で国内株の保有総額は40兆円を超えた。約2300銘柄を保有し、東証1部上場企業の多くで大株主になっているとされる。

引用-日本経済新聞 市場のクジラ、おなかいっぱい GPIF「運用目安」超え –

国内債券を半分以上も減らし、株式の割合がグンと上がっていますね。個人的には目先の年金支払いに問題がなければ、株式ポートフォリオがいいと思っています。

GPIF 平成29年度 業務概況書

出典:GPIF 平成29年度 業務概況書

国内の上場企業は東京証券取引所によると3,629銘柄となっています。

このうち、GPIFは2,351銘柄を保有しているので、実に64%も保有しています。

買い過ぎじゃねってのが、見たときの率直な感想です。

それでは、1位から10位を見てみましょう。

みずほFG、三菱UFJフィナンシャル・グループの金融株が上位に来ていますね。

日産自動車やトヨタ自動車など日本を代表する銘柄も上位です。

証券コード 銘柄名 時価総額(円) 数量 数量順位
8411 みずほフィナンシャルグループ 445,066,317,120 2,280,650,800 1
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 780,163,482,100 1,105,055,200 2
6501 日立製作所 332,970,905,000 428,095,000 3
8604 野村ホールディングス 172,310,064,990 275,126,300 4
5020 JXTGホールディングス 173,619,052,680 265,596,400 5
7201 日産自動車 251,998,538,450 222,911,200 6
8308 りそなホールディングス 120,629,047,000 210,891,500 7
7203 トヨタ自動車 1,378,028,275,500 198,707,900 8
6752 パナソニック 277,642,944,900 180,182,900 9
4503 アステラス製薬 276,024,510,600 169,133,600 10

11位~20位は次のとおりです。

私が気になっているのは、オリックスです。

証券コード 銘柄名 時価総額(円) 数量 数量順位
6702 富士通 111,298,520,000 168,430,000 11
6503 三菱電機 276,507,902,650 160,061,500 12
7267 本田技研工業 589,201,961,000 159,893,100 13
8031 三井物産 294,368,740,250 158,047,300 14
9433 KDDI 420,500,822,700 152,273,800 15
8002 丸紅 117,321,995,740 149,190,100 16
8601 大和証券グループ本社 94,222,785,750 136,022,500 17
4005 住友化学 84,171,770,000 133,607,000 18
8591 オリックス 251,786,999,800 131,723,200 19
8316 三井住友フィナンシャルグループ 597,612,145,400 131,692,300 20

21位~30位です。

証券コード 銘柄名 時価総額(円) 数量 数量順位
9501 東京電力ホールディングス 53,902,577,000 131,469,700 21
8001 伊藤忠商事 269,413,930,200 128,047,600 22
9437 NTTドコモ 348,005,037,700 125,793,800 23
4689 ヤフー 62,576,227,480 124,446,800 24
3402 東レ 122,306,309,400 120,677,600 25
9432 日本電信電話 591,934,582,500 118,982,700 26
3407 旭化成 167,576,526,600 118,596,800 27
4188 三菱ケミカルホールディングス 123,881,055,300 118,490,600 28
8053 住友商事 212,631,521,800 116,638,200 29
8058 三菱商事 325,806,067,900 111,770,100 30

大手商社株もたくさん保有しているんですね。

GPIFの運用成績の半分くらいは、インカムゲインによるものなので配当・利子収入がいかに大事かが分かります。

累積収益額は63.4兆円ありますが、インカムゲイン(累積)は30.8兆円にも上ります。

インカムゲインは、市場変動の影響を受けにくく、かつ、常にプラスの収益を得ることができるとありますので、かなり重要視していることが分かります。

個人で投資する場合にも、インカムゲイン(配当金)は超重要視したいですね。

GPIF2017年度末 2018-07-07_21h54_25

出典:GPIF 平成29年度 業務概況書

管理運用法人の収益のうちインカムゲイン(利子・配当収入、13 ページ参照)は、資産の時価変動に関わらず安定的に一定の収益が見込めるものですが、キャッシュとして保有せず、自動的に再投資しています。

これは、長期投資家の場合には、インカムゲインをそのまま再投資に回した方が、長い期間で見れば大きな複利効果が得られるからです。

引用-GPIF 平成29年度 業務概況書

外国株式は2,793銘柄を保有

外国株式は、全部で2,793銘柄を保有しています。

こちらもすごい銘柄数を保有していますね。

こちらは時価総額順位で見てみましょう。そのほうが分かりやすいです。

銘柄名 数量 時価総額(円) 時価総額順位
APPLE INC 41,095,884.00 733,290,488,800 1
MICROSOFT CORP 61,726,500.00 599,152,309,942 2
AMAZON.COM INC 3,671,358.00 565,112,397,780 3
FACEBOOK INC-A 20,409,330.00 346,829,380,117 4
JPMORGAN CHASE & CO 28,904,551.00 338,047,701,685 5
JOHNSON & JOHNSON 22,770,320.00 310,331,084,801 6
ALPHABET INC-CL C 2,743,133.00 301,006,389,311 7
BANK OF AMERICA CORP 87,972,363.00 281,705,176,806 8
ALPHABET INC-CL A 2,498,811.00 275,618,476,903 9
TENCENT HOLDINGS LTD 47,770,155.00 265,143,052,515 10

Apple、Microsoft、Amazon、Facebookと最強のネット企業群も大量に保有していますね。

11位~20位です。エクソンモービルやVISA、アリババなども出てきますね。

銘柄名 数量 時価総額(円) 時価総額順位
EXXON MOBIL CORP 32,504,035.00 257,912,179,809 11
NESTLE SA-REG 27,693,840.00 232,584,163,675 12
VISA INC-CLASS A SHARES 18,129,222.00 230,632,496,594 13
ALIBABA GROUP HOLDING LTD-SP ADR 10,995,771.00 214,631,741,296 14
BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B 9,796,821.00 207,836,618,415 15
UNITEDHEALTH GROUP INC 9,074,278.00 206,520,604,988 16
WELLS FARGO & CO 36,285,727.00 202,249,531,166 17
INTEL CORP 36,205,660.00 200,532,597,539 18
SAMSUNG ELECTRONICS CO LTD 794,169.00 196,418,851,375 19
CISCO SYSTEMS INC 42,576,660.00 194,207,130,212 20

GPIFの運用成績は年率3.12%

GPIF2017年度末 2018-07-07_21h54_25-2 リターン

出典:GPIF 平成29年度 業務概況書

2001年度から2017年度までの運用成績は、年率3.12%となっています。

四半期別収益率で見るとマイナスのときもありますが、累積収益額はほぼマイナスもなく運用できていますね。

年率3%は物足りない数字に思います。

しかし、累積収益額のおよそ半分は、インカムゲインであることは注目ですね。

基本的に景気変動にあまり左右されることなく、常にプラス収益を出してくれるものですので、個人で投資する場合もこうした配当金狙いの投資はとても有用だと思います。

大きな元本割れによる退場が最も避けたいことですので、安定して配当金を出してくれる銘柄を保有することで、退場する確率をグッと下げることができるはずです。

我が家も、そのことを強く思うようになり、個別銘柄への投資は基本的にインカムゲイン(配当金)狙いの投資としています。

心地よく、毎年、収入アップにつながり、家計への寄与度も大きくなっています。

それにしても、GPIF・・・「市場のクジラ」は株を買いまくっていますね。

私も配当金を出す、出し続ける増配銘柄の株を買いまくりたいです。配当金という安定したキャッシュフローは、家計を強くしてくれます。

ではでは。

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