3月株主優待銘柄の中から、気になる銘柄をピックアップしています。
今日は、家賃保証会社のジェイリース(7187)に着目しました。
リースと社名にはありますが、リース業ではなく、家賃債務の保証を手掛けている会社です。
住居用・事務所・店舗物件、外国人の保証に対応しています。
賃貸借物件に対し家主・不動産会社に家賃を立替払、入居者向け集金業務代行システムを提供している会社ですね。
大家さんにとっては、家賃や原状回復などを保証してくれるので、民法の改正も伴って、増加している事業です。
では、どんな優待なのかも含めて見ておきましょう!
ジェイリースの株主優待は?
ジェイリースは、もともとクオカードの優待を設けていましたが、21年3月期より株主優待を変更しています。
株主優待プレミアムポイントといって、株数に応じてポイントがもらえます。
ポイントは様々な商品と交換できるので、導入している企業も増えてきていますね。魅力的な優待です。
私もいくつか保有している銘柄の中に、この株主優待プレミアムポイントを実施している企業があります。
ジェイリースは、500株以上保有するとポイントがもらえますね。
ポイントの有効期限は2年間です。
その間は繰越可能なので、500株保有で2年保有して10,000ポイントの商品と交換ということもできます。
ただし、権利日時点で保有株数が満たない場合は失効します。
また、長期特典はないですね。
ほかの株主優待プレミアムポイントをまとめています。
500株保有の場合、優待利回りは1.3%程度です。
株価の推移
ちょうどコロナのときに、ジェイリースに興味を持っていたのですがスルーしていました。
気づけば、コロナ後に株価は爆上げ(約4倍)していました。
株価786円、PER13.9倍、PBR6.67倍と指標面では、PBRはものすごく高いですが、PERの面からは割安と言えるでしょうか。
同業他社と比較しておきましょう。
上場会社で家賃保証をメインに手掛けている会社は、同社を含めて4社あります。
丸井やオリコなどもしていますが、一部ですので、割愛します。
- 7187 ジェイリース PER13.9倍
- 7196 Casa 20.5倍
- 7191 イントラスト 20.0倍
- 7183 あんしん保証 17.0倍
となっています。
Casaは、ちょっといろいろあった会社なので、現社長のうちは買いたいと思いません。
こうしてみると、ジェイリースは割安に見えますね。
ジェイリースのメインは住居用
ジェイリースは、主に住居用の家賃保証を手掛けています。
事業用もしていますが、住居用が約8割を売り上げていますね。
家賃保証は、できるだけ代位弁済、滞納者がいる場合に代わりに支払うものですが、発生率を抑える、回収率を高めるのが重要なポイントですね。
- 発生率 6.5%
- 回収率 98.2%
となっています。21年3月期3Q時点。
- Casa 発生率 10%(21年1月期4Q)
他社は不明でしたが、ジェイリースはやや低いようですね。
ジェイリースの業績面
ジェイリースの業績推移ですが、売上高は順調に伸びています。
営業利益はやや落ち込んだ時期もありますが、今期21年3月期は大きく増加していますね。
直近3四半期で見ると、売上高の前年同期比は、
- ジェイリース +6.7%→+10.7%→+17.2%
- Casa +87%→+8.7%→+8.5%
- イントラスト +19.8→+15.9%→+16.3%
- あんしん保証 +14.1%→+19.1%→+7.7%
いずれも、売上高の推移は堅調ですね。
イントラストが最もすごいです。
財務面が不安レベル
ジェイリースはなかなか良いですが、財務面がやや不安ですね。
短期借入金が非常に多いので、自己資本比率を比較してみると、
- 7187 ジェイリース 自己資本比率 8.3%
- 7196 Casa 50.8%
- 7191 イントラスト 71.4%
- 7183 あんしん保証 48.1%
同業他社と比較しても、
著しく低い自己資本比率
は、懸念材料と言えます。
将来の売上となる前受金も積み上がっていますので、実態はもう少し自己資本比率は高いとみていいですが、
21年3月期3Q時点で現預金11億円ありますが、短期借入金が30億円となっており、不安を覚えるレベルです。
この点、イントラストの財務の良さが際立ちますね。
営業利益率の比較
収益面での予想も見ておきましょう。
- 7187 ジェイリース 営業利益率11.3%(21.3予)
- 7196 Casa 8.6%(22.1予)
- 7191 イントラスト 27.4%(21.3予)
- 7183 あんしん保証 12.9%(21.3予)
ジェイリースの営業利益は急改善していますが、とびぬけて高いわけではありません。
ここでも、イントラストの良さが際立っていますね。
優待魅力のジェイリース
気になる銘柄として、ジェイリースを取り上げました。
株主優待プレミアムポイントがもらえるのは魅力的ですね。
家賃保証分野は、民法改正による連帯保証人制度に対する改正がありましたので、今後も需要が増えることが想定されます。
家賃保証のニーズは高いので、今後も期待できそうですね。
とはいえ、ジェイリースは自己資本比率8%とかなり低いのが気になり、投資に至っていません。
今回比較で初めて知ったイントラストがかなり優秀ですね。
イントラストも優待(クオカード)がありますが、22年3月期から1年継続保有要件がつくため、このタイミングで保有していないと来期の優待はもらえないですね。
ジェイリースはなかなか魅力的で、優待も良いですね。
業績面も好調で、株価も伸びています。
財務面の改善が進めば投資候補としたいと考えます。
同業他社のイントラストも魅力的ですね。
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