タブレット学習のスマイルゼミやワープロソフト「一太郎」、日本語入力システム「ATOK」などを手掛けているジャストシステム(4686)。
わが子(5歳)もジャストシステムのスマイルゼミを使っていて、続いており、サブスク企業として注目しています。
株価はかなり高いですが、成長力は高いですね。
大株主にキーエンス(43.96%)が入っています。
IRは積極的ではありませんが、優良企業であり、成長力の高い会社です。
業績や配当金をまとめてみました。
ジャストシステムの業績
ジャストシステムの名前は知らなくても、子どもを持つ親であれば、藤木直人さんのCMで有名なスマイルゼミで知っているかもしれませんね。
また、一太郎でも有名な企業。
小学校向け学習支援ソフトの「ジャストスマイル」は、国内小学校の85%に導入されており、継続的な収入があります。
自治体や法人向けのIT投資も旺盛ですし、通信教育でプログラミング講座を提供している点でも成長が期待できます。
政府は、プログラミング人材の強化、一人一台のタブレット端末など予算を組んでいますので、ジャストシステムにとっては追い風。
ジャストシステムの売上高推移
ジャストシステムの売上推移を見ておきます。
なお、20年3月期は会社予想は開示されていないため、四季報予想を利用して、グラフを作成しています。
2012年12月、新規事業として小学生対象に、タブレットで学ぶクラウド型通信教育「スマイルゼミ」をスタートしていますが、これが大ヒット。
順調に会員数を伸ばしています。
前年同期比の四半期ベースで見ていくと、直近20年3月期3Qでも58%の増益となっており、すさまじい伸び率ですね。
単位は百万円です。
決算期 | 区分 | 売上高 | (前年比) | 営業利益 | (前年比) |
Mar-18 | 本 | 6,655 | 9.40% | 1,031 | 13.00% |
Jun-18 | 1Q | 6,713 | 26.90% | 2,139 | 52.00% |
Sep-18 | 2Q | 7,504 | 21.30% | 2,568 | 35.00% |
Dec-18 | 3Q | 6,227 | 28.20% | 1,495 | 114.50% |
Mar-19 | 本 | 8,202 | 23.20% | 1,397 | 35.50% |
Jun-19 | 1Q | 9,457 | 40.90% | 4,140 | 93.50% |
Sep-19 | 2Q | 9,915 | 32.10% | 4,372 | 70.20% |
Dec-19 | 3Q | 7,836 | 25.80% | 2,373 | 58.70% |
会社予想は開示されていませんが、20年3月期は上方修正の可能性が高いのではないでしょうか。
四季報予想の20年3月期業績で比較してみました。
決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
Jun-19 | 1Q | 9,457 | 4,140 | 4,162 | 2,723 |
Sep-19 | 2Q | 9,915 | 4,372 | 4,370 | 2,968 |
Dec-19 | 3Q | 7,836 | 2,373 | 2,415 | 1,825 |
1Q-3Q | 27,208 | 10,885 | 10,947 | 7,516 | |
四季報予想 | 通期 | 35,000 | 11,000 | 11,000 | 8,000 |
通期進捗率 | 77.7% | 99.0% | 99.5% | 94.0% |
通期進捗率は、売上で77%、営業利益で99%と非常に順調ですね。
上方修正の期待が高まっているのではないでしょうか。
ジャストシステムの営業利益推移
営業利益率20%を超える高収益企業ですが、過去を遡ると苦しい時代もあったようです。
高収益企業への変身を遂げていますね。
2010年にキーエンスとの資本業務提携をしたあとに、赤字企業から脱出。
リストラと新規事業として小中学生向け通信教育事業を立ち上げています。
毎年のように新しい有望な製品・システムが市場に投入されており、営業能力とその商品力の高さが高い収益力に結びついています。
たとえば、2016年はクラウド型の営業支援クラウドサービス「JUST.SFA」、2017年には医療機関向けデータウエアハウス「JUST DWH」、2018年にはリスティング広告運用支援クラウドAIサービスなど、そこにはクラウドサーバ、データベース、セキュリティなど社内で培ってきた研究開発の成果に結びつけていますね。
2018年に幼児向け通信教育「すまいるぜみ」が提供され、顧客基盤が増加しています。
わが子も毎日のように学習してくれるので、非常に親としてはありがたいです。
ジャストシステムのEPS・BPS推移
EPSの推移も強烈なものがあります。
ジャストシステムは自己資本比率84.3%(19年3月期)と抜群の鉄板財務を誇っており、BPSも順調に推移していますね。
企業の体力として申し分ないです。
ジャストシステムのキャッシュフロー
最後にキャッシュフローを見ておきます。
営業キャッシュフロー(青)も順調にプラスで推移しており、極めて良いですね。
利益良し、キャッシュ創出力良しの会社です。
ジャストシステムの株主還元
ジャストシステムの株主還元を見ておきます。
ジャストシステムの配当金推移
長らく無配でしたが、このところは徐々に配当金を出し始めています。
とはいえ、配当利回り0.5%程度であり、配当性向は10%程度と非常に低いです。
株主還元にはあまり積極的ではないですね・・・。
ジャストシステムの株主優待
ジャストシステムの株主優待はありません。
すまいるぜみの割引してくれないかな。
ジャストシステムの株価推移
株価は18年からでも3倍になっています。
キーエンス救済以降は、株価はなんと30倍にもなっています。
成長株を長期保有すれば、それだけで一財産が築くことができますね。握力も必要ですが。
株主還元には積極的ではありませんが、社員への還元は積極的。
2019年冬のボーナスは、上場企業トップの約400万円となっており、日本の平均年収並みのボーナスですね。すごい。
人手不足が叫ばれる中、社員の好待遇とそれを実現できる収益力は、さらに会社を強くしてくれそうです。
ジャストシステムは配当は期待できないが株価の成長期待
十分に株価も上がっています。
成長期待も高いので、20年3月期3Qの決算発表で連結経常利益は前年同期比62.7%増の24.1億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の24.0%→30.3%に上昇しました。
にもかかわらず、翌日、株価は一時8%以上も下げました。
その瞬間に投資できましたが、投資家の期待が高まっていますので、さらなる成長が求められるところ。
成長が鈍化していけば、株主還元も手厚くなるでしょうし、成長が続けば株価もついてくるので、魅力的な銘柄と言えます。
超高収益、好財務、時代性あり(教育ICTなど)の企業と言えますね。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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