NTTドコモが上場廃止に!
いや~ビックリしました。菅総理誕生で、下げに下げまくっていた通信株で含み益はみるみる減っていたのですが、ここにきて、
親会社NTT(日本電信電話)による株式公開買い付け(TOB)
が発表されました。
NTTがNTTドコモの株式を全株買取、完全子会社化をすることを発表しています。
過去に、ユニゾホールディングスやZOZO株で、TOBを経験しましたので、簡単に注意点などもまとめておこうと思います。
NTTドコモのTOBという巨額買収(約4兆円、国内最高額)という記念、記録としてもこの記事を残しておこうと思います。
NTTがドコモを買収!
NTTはご存知のとおり、国内通信事業の最大手グループです。
ここ最近は、NTT都市開発の完全子会社化(上場廃止)、リース大手の東京センチュリーへの出資、NECへの出資、トヨタ自動車と資本業務提携と手を打ってきました。
NTTは、ドコモの66.21%の株を保有する大株主です。
NTTドコモの完全子会社化は、6Gを見据えた通信基盤整備、総合ICT企業への進化が目的とされていますね。
国内携帯電話会社トップシェアのNTTドコモをこれまでのNTTグループへの利益貢献をしてきたわけですが、完全子会社化でNTTへの利益寄与が増えることになりますね。
いくらで買ってくれるのか?
1株あたり3900円でNTTが公開買い付けをします。
期限は11月16日までです。
TOB発表前の株価が2775円でしたので、40%のプレミアムと高いプレミアムがつきました。
公開買い付けの資料を読み込んでいると、3600円から4度の値上げにより、3900円となったようです。ドコモ株主としてはありがたい限りですが。
公開買い付けにより、NTTドコモのすべての株式を取得できなかった場合は、違う方法でNTTドコモを完全子会社化するための手続きを実施するようです。
何が何でも完全子会社化するようですね。
買付予定数の下限は、14,686,300株となっており、これに満たない場合は、すべての買い付けをしないとなっています。下限以上の場合は、全部買い取ってくれますね。
TOBが発表されると、NTTドコモ株主にはTOBの書類が届きます。
TOBの申し込み方法と注意点
TOBに申し込みする際の注意点です。
TOB申し込みには、決済する指定される証券会社でドコモ株を保有しておく必要があります。
今回は、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」です。
同証券の口座で保有していない場合は、同証券の口座を開設し、株式を移管することが必要です。
はい、面倒くさいですね。
み、三菱UFJモルガン・・??
口座、も、持ってないわ。。。
TOBで申し込めば、下限を満たす応募があれば、1株3900円で売却できます。
TOBの申し込みをしない場合は、市場で売却することになりますね。
3900円で売れば確実に利益がでますので、それまでの価格であれば市場で売れるかなと考えています。
3800円~3895円くらいでしょうか。私は市場で売ることにします。
証券口座を開くのは手間ですし。
NTTの資金調達方法
NTTは21年3月期1Q決算時点で、約1兆円の現金を保有しています。
今回のNTTドコモのTOBに必要な資金は約4兆円ですので、全然たりません。
普通株式の発行はせずに、借入で対応するようです。
三菱UFJから1.5兆円、三井住友から1.2兆円、みずほから0.7兆円などとなっています。
TOBに関するまとめ
1株あたり3900円
期限は11月16日まで
- 決済(TOB申し込みには)は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券でドコモ株を保有していない場合は、TOB申し込みには、口座を開設して、移管手続きが必要
ドコモとNTTの配当金推移
NTTドコモは、1998年の上場以来減配がなく、増配も続けていました。
取得単価ベースでは配当利回りが5%を超え、安定配当として我が家のキャッシュインに貢献してくれていたのですが。
親会社のNTTもドコモほどの配当利回りではないとはいえ、減配することなく増配を続けている銘柄です。
借入の負担は増えるものの、NTTドコモの利益すべてがNTTグループに取り込むことができますので、さらなる飛躍を遂げてもらいたいものですね。
NTTドコモの方と仕事をした経験では、とても優秀で、良い人が多かったです。
やや、おっとりした方が多かった印象ですが(ガツガツしてない)、それはそれで社風であったのかなと思います。
改革意識が薄いなど、日経新聞でNTT社長のコメントがありましたが、いら立ちがあったんですね。
さて、NTTドコモは、TOBに賛同し、また、下期の配当は無配と発表しています。
TOB締め切りまで時間はまだありますが、株主は売却かTOBですね。
選択肢は、「TOB価格の引き上げを待つ」もありますが、TOBが成立しない場合、ほかの方法で完全子会社化すると公言していますので、望み薄かなと思います(何より、さらなる資金調達が必要となりますし)。
以上、世紀のTOB発表でした。ドコモ(9437)は上場廃止になる見込み。
NTTドコモ!最後の花火!
日本電信電話は爆下げ!
ではでは。
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