配当金は、NISAを使わなければ、譲渡所得税が約20%かかってしまうので、複利運用の面では不利です。
インデックス投資のように、課税を繰り延べできるほうが複利運用のメリットは高いわけです。
資産を増やしていこうと考えた場合、できるだけ抑えたいのが、
- 手数料
- 税金
頻繁な売買をするとそれだけ手数料が多くかかるので、これまた不利です。
そして、税金です。この世の支出で最も大きいのは税金なので、税金の支払いを抑えることが大事です。
では、なぜ配当金投資を続けるのか。
これから投資を考えている方にも参考になればと思い、本記事をまとめてみました。
税金面で不利な配当金投資
税金の面で不利な配当金投資を続けているには、理由があります。
私は、iDeCoでインデックス投資もしていますし、セゾン投信で積立投資もしています。
課税の繰り延べができる投信での積立投資は、税金面で有利と思いつつも、私はあえて配当金投資を重視して投資をしています。
配当金投資を続ける理由
投資信託による積立投資をすることで、複利運用により大きな資産を築くこともできます。
- 時間を味方につけた投資
- 市場平均のリターンが得られる
- ほったらかしで積立するだけ
非常にラクチンですよね。時間が味方をしてくれます。
一方で、私はこんな不安も抱えています。
ライフプランを考えたときに、10年、20年、30年と長期で考えれ考えるほどに、
予期せぬ事態
の確率は高まります。
30年積立を前提とした資産運用を考えた場合、その間、入金をし続けることができるのか。
時間が味方にしてくれる分、その間に入金し続けることを前提とした投資に不安を持っています。
要は、ライフプランによって、入金力が乏しくなる時も予想されるからです。
配当金投資のメリット
そう考えた私は、積立投資を減額して、個別株への投資を重視しています。
積立投資と個別株の割合でいえば、95%は個別株で運用をしています。
税金面では不利なのですが、配当金投資をしてよかったことがあります。
配当金投資をしてよかったこと
- 定期的な収入源となる
- 配当金を再投資することで、投資額が増える
- 増配株を保有すれば、買い増ししなくても、配当金が増えていく
- 売却益を得ることももちろん可能
配当金は定期的に入金をしてくれるので、そのたびに税金が取られるとしても、再投資資金になります。
私は老後に不安のない資産を築くことも重要と考えていますが、いまこのときの人生を楽しむこともそれ以上に重要視しています。
入金力が安定しているときは、配当金を再投資するのも良いですし、配当金を使ってちょっと贅沢をすることもできます。
入金力が乏しくなったときにも、配当金が入金力の減少を補ってくれるので、私にとってはメリットなのです。
- 不労所得を得ることができる
給料以外の不労所得が毎年のように増えていくことは、家計の防衛力を高めることにもなりますね。
例えば、毎月のスマホ代を配当金が上回れば、スマホ代は実施タダみたいなものです。
株主還元に積極的な銘柄であれば、「増配」によって配当金は保有するだけで増えていきますので、それだけでプラスの収入源になりますね。
コロナショックで国内上場企業の約25%は「減配」または「無配」に転落したようですが、増配または配当を維持した企業が75%もありますね。
配当金を再投資する方針なので、株価をずっと見ておくなんてこともしなくていいのも、個人的にはメリットです。
配当金が徐々に増えていくと、心強いです。
配当金投資は株価は不利?
個別銘柄によるので、何とも言えないところですが、増配を続けている銘柄の指数である配当貴族指数とS&P500指数の比較があります。
コロナショックの影響前ですが、過去10年で見ると、配当貴族指数のほうが株価も上がっていますね。
配当金という収入源も得ながら、資産も増加しているわけです。
過去20年弱で見てみると、配当貴族指数が圧倒的に上昇していますね。
増配を続ける会社に投資
私は、増配企業への投資を重視しています。
なぜなら、
- 株主還元重視の姿勢が目に見えてわかる
- 増配を続けるだけの業績の良さがある
- 業績が良いということはそれだけ優秀なビジネスモデル
つまり、増配を続けている理由は、業績が好調であり、その業績に見合って配当も増やしてくれる企業が多いわけです。
業績が良いので、株価も買われ、上昇するというわけですね。
日本でいえば、増配トップ企業は花王です。
30年も増配を続けているわけです。
30年前はバブル真っただ中のときですが、バブル高値からでも、株価は6~7倍にもなっていますし、この間に配当金をもらい続けることができたわけですね。
業績に見合った増配を続けているかを見るのは、「配当性向」の推移を見ることが大事です。
配当性向がどんどん上がっていると、無理して増配を続けていることもありますので、注意も必要です。
配当金が増えれば生活は楽になる
投資のスタンスはそれぞれですが、私は上記のような考えで、投資信託の積立投資を減らし、個別銘柄への投資にお金を振り向けています。
限られた投資資金ですが、投資を長く続けるためにも、入金の口は給料以外にも配当金があれば、投資を増やすことができます。
できるだけ長く投資をしていくために、収入源となる配当金にもぜひ注目してみてくださいね。
ではでは。
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