四季報秋号(2022)を読んでいるといくつもの気になる銘柄が見つかってしまい、困っちゃいますね。
投資対象を絞ることも大事なことだと思います。
今回は、配当利回り3%以上の高配当株のなかで気になった銘柄を取り上げます。
自分の備忘録としてまとめておきます。
あくまで私の独断による銘柄選出なので、参考程度にしていただき、実際に購入されるかは必ずご自身でご判断いただきたい。
米金利の上昇、日本は金利上げない、円安加速、商品価格値上げ、消費低迷、売上減る、給料減るという負のスパイラルモードに入っているようにも思います。
明るい未来としては、コロナ収束、円安による訪日外国人増加、ホテルや飲食店儲けまくるという感じでしょうか。
高配当3%以上の割安銘柄を見つけた
それでは、見つけた4銘柄を見ていきます。
2792 ハニーズホールディングス
カジュアル衣料・雑貨のSPAモデルで展開している企業ですね。
SPAは企画から製造、販売までを垂直統合で展開するので余分なマージンがなく、高利益です。
有名どころでは、ユニクロ、無印良品、ニトリなどがありますね。
カジュアルウェアファッションチェーン「ハニーズ」を運営、国内871店舗(2022年5月)もあります。
あまり意識してなかったので見てなかったですが、ハニーズは家の近くにもあり、低価格ながらも品質は良さそうな感じですね。
さて、目を引いたのは、四季報ベースで見ると、
- 予想PER9.8倍
- PBR0.91倍
- 自己資本比率81.1%
- 有利子負債ゼロ
- 時価総額344億円
- 現金同等物125億円
確認できた2007年5月期以降、一度も営業赤字のない超優良企業です。
財務鉄壁、かつ、PBR1倍割れ、キャッシュ豊富・有利子負債ゼロと中身の良いPBRの低さ、PER10倍割れとなかなかすごい会社ですね。
配当利回りは3.24%と非常に高く魅力的です。ただし、過去に減配歴も多いので油断はできませんが、業績は良いです。
中国からな完全撤退しており、かつてがんがん店舗を作る路線からは一線を引いて、収益力の向上、カジュアル衣料のほかに雑貨も好調なことなど魅力的です。
優待もありますね。
これだけ物価高が続くとなると低価格で商品力のあるハニーズには追い風のように思います。
月次を見るとなかなか好調さが出てきています。
指標面、財務面、配当の良さ、今後の業績期待となかなか良い銘柄ではないでしょうか。
3538 ウイルプラスHD
同社は輸入車販売を手掛ける会社で、フィアット、クライスラー、アルファロメオ、ボルボなどを販売していますね。
四季報ベースで見てみると、
- 予想PER5.7倍
- PBR1.13倍
- 自己資本比率47.4%
- 時価総額103億円
- 現金同等物55億円
- オーナー銘柄
- 配当利回り3.95%
半導体不足で新車販売は世界的にも厳しいところはありますが、同社は新車販売が売上の5割程度を占めますが、中古車販売も3割弱ほどあり、バランスの良い会社です。
ストックビジネスとなる車両整備も2割弱ほどあり、魅力的ですが、PERはわずか6倍程度と極めて評価されていない会社かと思います。
配当利回りは4%近くですが、配当性向は20%程度と低く、増配余力もありますね。
配当性向は23年6月期22・5%メド。26年6月期までに30%に段階的引き上げ。
配当性向を引き上げることを明言していますので、今後の利回り上昇も期待できますね。
時価総額100億円程度の超小型株ですが、財務基盤はしっかりしており、なかなか有望株のように思います。
ここはM&Aを今後の成長戦略の一つに掲げており、これまでM&Aを繰り返ししているその手腕も魅力的です。
4832 JFEシステムズ
JFEスチールの子会社である同社は、電子帳票システムに強みを持っている会社であり、財務超優良の会社です。
食品の電子調達システムではトップシェアを誇ります。
指標面でも、PER10倍以下と割安かつ、財務超優良であり、私もポートフォリオに入れていますが、何の心配もなく配当をもらい続ける銘柄と位置付けています。
- 予想PER9.8倍
- PBR1.62倍
- 自己資本比率57.8%
- 有利子負債ゼロ
- 時価総額367億円
- 現金同等物159億円
配当金については、ごらんのように10年ちょっとで10倍以上に増やしてきた会社で、10年前から保有している方はうらやましいですね。
配当利回りは取得ベースでとんでもないことになっていることでしょう。
同社は24年度までの中計でも連結配当性向35%以上を掲げており、減配リスクは低い銘柄と言えそうです。
現在、配当利回りは3.6%と高く、潜在的には4%以上と思っても良さそうです。
BPSも右肩上がりで心配いらずの会社ですね。
5186 ニッタ
同社は物流搬送ベルトなどベルト事業や、ホースなどの事業を展開している会社です。
シリコンウエハ等の精密研磨用パッドのニッタ・ハース、自動車用歯付きベルトのゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA)の製造合弁2社で持分益がかなりすごく
同社は
営業利益 < 経常利益
の会社です。
過去15年、営業赤字はわずか1度、最終赤字は一度も出していない会社です。
四季報ベースで見ると、
- 予想PER7.9倍
- PBR0.67倍
- 自己資本比率80.0%
- 有利子負債ほぼゼロ
- 時価総額885億円
- 現金同等物308億円
財務は御覧のように超鉄壁であり、キャッシュリッチ、営業キャッシュフローマージンは10%程度で推移しており盤石な会社です。
配当金についても御覧のとおり、過去10年以上にわたって一度も減配しておらず、中計の25年3月期までは連結配当性向30%以上を掲げています。
配当3.42%は下限と考えてよさそうで、株主優待と合わせて安心して保有できる銘柄ではないでしょうか。
今回の四季報では、
独自の炭素繊維強化プラは軽量、曲げ特性生かし、ヨネックスのソフトテニスラケットに採用。
ヨネックスはバトミントンでは国内シェア7割、世界トップシェアを誇り、テニスラケットにも力を入れています。
テニスラケットメーカーの中では、世界シェア10%弱と上位ではありませんが、ヨネックスは力を入れているだけに、ニッタの素材が採用されたことで、ニッタの今後の業績にも加わってくれれば楽しみですね。
物流、半導体などでもニッタの製品が使われていますので、今後も安定収益は期待できそうです。
四季報で見つけた高配当4銘柄
高配当株として4銘柄を取り上げてみました。
- ハニーズHD(2792)PER9倍台!配当3%以上
- ウイルプラスHD(3538)PER6倍!配当3%以上
- JFEシステムズ(4832)PER9倍台!配当3%以上
- ニッタ(5186)PER7倍台!配当3%以上
いずれも指標面でもPER10倍以下とかなり割安で、財務も鉄壁の銘柄なので、倒産するかも!という心配は無用の銘柄と言えそうです。
また、配当3%以上と高く、今後の増配も期待できそうなので、長期保有したい銘柄と言えそうですね。
四季報約3800社を網羅的に見ていくことで銘柄選びも参考になってきます。
私は毎回コンパクト版を購入して熟読していますが、毎回、違う銘柄に出会えるのが楽しみです。
ぜひ、手に取ってみてください。
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