エネルギー株を保有していないので、ロイヤル・ダッチ・シェルに目をつけました。
日本ではシェル石油で馴染みがありますね。
ロイヤル・ダッチ・シェルは、英国株ですのでADR銘柄です。
【RDS.A】と【RDS.B】の2種類ありますが、前者はオランダ株であり現地課税が15%あります。
このため、【RDS.B】の購入のほうがいいですね。
また、ADR手数料がかからない点も魅力です。
そのロイヤル・ダッチ・シェルの配当金推移をまとめました。
70年減配なしのオイルメジャー
オイルメジャーの一角であるロイヤル・ダッチ・シェルです。
映画で出光興産がモデルとなった「海賊と呼ばれた男」を見て、石油事業に興味を持ちました。
世界第2位のオイルメジャー(世界第1位はエクソンモービル)。
エネルギー資源である石油の探索、精製、輸送、販売まで垂直統合の事業モデルです。
石油事業以外にも、クリーンエネルギー事業も手掛けており、風力発電、太陽光発電、水素事業も手掛けています。
世界最大の風力発電所も保有していますね。
また、液化天然ガス(LNG)市場の20%シェアもあり、石油事業以外の多角化が進んでいます。
ロイヤル・ダッチ・シェルの配当金推移
過去70年減配のないロイヤル・ダッチ・シェルの配当金推移です。
増配をしていませんが、減配をせずに、株主還元の強い姿勢を貫いています。
配当金推移は、ロイヤル・ダッチ・シェルの公式HPよりExcelでダウンロードできます。
リーマンショックのときも、減配せずに、私たち株主への配当金を愚直に払ってくれています。
減配しない姿勢は、頼もしく思えますね。
英国銘柄は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコのようにポンド支払いであるため、ADR銘柄のように、ドルで配当金を受け取る場合は、為替の影響を受けます。
ポンドで増配していても、ドルとの為替で私たちが受け取る配当金は減配されることもあります。
この点、ロイヤル・ダッチ・シェルの配当方針は、米ドルベースで増やすことですので、為替の影響を受けないのも魅力的ですね。
当社の方針は、シェルの基本的な収益とキャッシュフローの見通しに沿って米ドルの配当を増やすことです。
また、ADR手数料も不要であり、また、現地課税も不要です。
この点、米国株であるエクソンモービルより受け取りベースでメリットがあり、ロイヤル・ダッチ・シェルに魅力を感じています。
配当月
3月、6月、9月、12月の年4回の配当金入金があります。
バレンタインデーまでに保有するなら投資したいなぁ。
2018年の権利落ち日 |
2018-11-15 |
2018-08-09 |
2018-05-10 |
2018-02-15 |
2019年の配当金落ち日と支払日です。
2019年 | 配当落ち日 | 支払日 |
18年第4四半期 | 2月14日 | 3月25日 |
19年第1 | 5月16日 | 6月24日 |
19年第2 | 8月15日 | 9月23日 |
19年第3 | 11月14日 | 12月18日 |
ロイヤル・ダッチ・シェルの売上高・営業利益推移
原油価格に左右されるビジネスです。
ここ3年は、売上も低迷しており、営業利益もマイナスの年も出ています。
2017年はアニュアルレポートで堅調な業績を打ち出せた年だったといっていますが、業績は回復基調にありますね。
ロイヤル・ダッチ・シェルの営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー
営業キャッシュフローは、現金を稼ぐ力です。
会計的にも操作しにくい現金の動きを見ることができます。
営業キャッシュフローは、毎年潤沢にあります。
ただし、売上同様に原油価格に左右されますね。
2020年までに営業キャッシュフローは、を3倍以上に引き上げる計画です。
計画通り、力強く営業キャッシュフローが伸びてくれれば、増配もしてくれそうですね。
ロイヤル・ダッチ・シェルのROE
ROEは、株主資本をどれだけ効率よく回せているかを見る指標で、高いほど収益力が高いことを表します。
このところは、ROEも低迷していますが、2015年を底値に上昇に転じています。
ロイヤル・ダッチ・シェルの営業キャッシュフロー・マージン
営業キャッシュフローを売上高で除した『営業キャッシュフロー・マージン』は重要な指標と捉えています。
「現金」をどれだけ稼げるかを見ることができますね。
エクソンモービル(XOM)と比較してみましたが、XOMのほうが現金を稼ぐ力が強いです。
一桁台のロイヤル・ダッチ・シェルはやや物足りない数字。
ロイヤル・ダッチ・シェルの株主資本比率
ロイヤル・ダッチ・シェルの株主資本比率は50%弱あり、財務面は問題ないですね。
エクソンモービルのほうが少し高いですが、比較してもロイヤル・ダッチ・シェルが悪いように見えません。
ロイヤル・ダッチ・シェルの株価
2018年は年間で7%下落となっていました。
年末にかけて急落していますが、相場全体が急落しましたので、同様の動きですね。
インデックスよりはパフォーマンスは良かったです。
3年チャートで見てみると、下落したとはいえ、まだ高い株価です。
2016年と比較すると、2倍に伸びていますね。
ということは、たった8年前に保有していれば、利回り10%以上だったってこと?すごいですね。
ロイヤル・ダッチ・シェルは買いたい銘柄
高配当株であり、保有していないエネルギー株ということで分散投資の観点から保有したい銘柄です。
また、
- 米国株のように現地課税10%がないADR銘柄であること
- ADR手数料が不要
- 米ドルベースで配当金を増やす配当方針
- 過去70年減配していない鉄の意志の株主還元
を考えると、ぜひとも保有したい銘柄です。
株価が高いのが気になりますが、PERは10倍程度と指標面で割安ですね。
以上、ロイヤル・ダッチ・シェルでした。
ではでは。
楽天証券は指標に関する情報が多いので、持っておくと便利。
2つの口座持つのがおすすめです。
また、売買手数料を安くするならDMM株です。
リアルタイムで米国株の株価を見るのも重宝します。単価の高い株を買う際には、DMM株を利用しています。
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