株式投資をしていると、含み損を抱えることはたびたびあります。
含み損より含み益のほうがもちろんうれしいわけですし、資産を増やすための株式投資ですので、値上がり銘柄を持つことが大事ですね。
私もいくつか含み損の銘柄を抱えています。
代表的なところでは、JT、オリックスです。
今年買った銘柄では、グレイステクノロジーが、決算で暴落、社長が保有株売って暴落と散々な目に合っています。
買値から10%~20%以上は下がっていますので、配当や優待が魅力的な面、買うタイミングが悪かったというべきですね。
含み損を抱えた場合、どう対処すべきか。
含み損を抱えた場合
自分が買ったあとに必ず上がるとは言えません。
そのため、含み損を抱える場合もたびたびあります。
「買値から8%下がれば損切り」など損切りルールを持っておくことは、有用な方法です。
傷は浅いうちにというわけです。
ただ、8%程度の下げのたびに損切りをしていると、資金がどんどん減っていきかねません。
特に長期投資を前提であれば、8%ルールはなくてもいいと思っています。
一方、損切りをせずにもしダラダラと株価が下がってしまうと、致命傷を負いかねません。
買い値からの下落率で、元本に戻すのに必要なリターンです。
買値からの下落率 | 元本を取り戻すのに必要な上昇率 |
△10.0% | 11% |
△15.0% | 18% |
△20.0% | 25% |
△25.0% | 33% |
△30.0% | 43% |
△35.0% | 54% |
△40.0% | 67% |
△45.0% | 82% |
△50.0% | 100%(株価の上昇が2倍必要) |
△55.0% | 122% |
△60.0% | 150% |
△65.0% | 186% |
△70.0% | 233% |
△75.0% | 300%(株価の上昇が4倍必要) |
もし、75%も下がれば、そこから4倍上がらないと元に戻らない計算です。
これがいかに難しいかは容易に想像がつきます。
このため、損切りルールを持ちながら、投資をすることが大事だと考えています。
仮に損切りルールを20%とすれば、最大損失は20%となりますが、最大利益は青天井なのが株式投資とも言えますね。
ちなみに、私は損切りルールを明確には設けていませんが、20%下がれば基本的に損切りすることにしています。
この基本的に・・・というのは、シナリオが崩れていなかったら、20%下がっても持ち続けています。業績が良いのに、期待外れというだけで売られている場合もありますからね。
経験上、○%下がったら損切りという機械的ルールは2,3年以上の中長期投資では、それほど気にすることなく、シナリオが崩れた時にさっさと見切るほうが大事だと考えています。
また、年末にかけては損出しすることで、損益通算を使うこともできますね。
損切りの効用
保有株にどうしても執着してしまいがちな自分ですが、市場の全銘柄を保有しているわけではないので、保有株以外にも良い銘柄はたくさんあります。
保有株の定期的なウォッチは必要ですが、保有株以外にも投資対象となる銘柄を常に持っておくことは大事ですね。
損切りを経験していますが、損切りの効用を改めて考えてみました。
- ポートフォリオから損がなくなる
- 損失の拡大をストップできる
- 気分が晴れる
- キャッシュを持つことができる
- 次の投資先に充てることができる
ポートフォリオが真っ青の含み損だらけだとどうしても思考はマイナス方向になりがちです。
もしくは嫌になり見向きもしなくなるかもしれません。
含み益が増えていけば、気持ち的にも良いですね。
含み損銘柄はできるだけ持たないほうが良いのは当たり前で、もし含み損が続くようであれば損切りし、投資資金を作り、戦える状態にすることが大事ですね。
投資資金を増やせることで、伸びている銘柄に投資するチャンスが生まれます。
塩漬けにしておくと、売るに売れなくなり、ただただ持ってしまうという状態は避けたいものです。
塩漬けは百害あって一利なしです。
買値まで戻る保証はどこにもないわけですから、さっさと見切って次のステージに行くほうが良いというわけです。
私が持つ塩漬け株はクックパッド(100株)くらいなものですが、「損切りをし、投資資金を作り、新たな投資をする」という選択肢は常に持っておくことが大事だと考えています。
損は小さく利益は大きく
言うは易しですが、損切りルールは損を小さくするためのルールです。
利益確定はできるだけ伸ばすことで、利益を大きくすることができますね。
「損小利大」ともいわれますが、含み益のある銘柄はグッと我慢なわけです。
ただ、含み益が伸びている銘柄でも、20%も上がった銘柄を買値が下回って損切りというのは避けたいものですね。
含み損銘柄は基本的に売却
含み損銘柄は、基本的には売却して、キャッシュ化し次の投資資金にするほうが良いと考えています。
含み損を持ち続けることは、精神的にも辛く、また、上がっている銘柄に投資できないという「機会損失」を生み続けることになります。
損切りというのは、なかなかできないものです。
しかし、損が大きいほどに取り戻すのが困難です。
先ほどの表を見れば、良く分かりますね。
もう一度掲載しますね。
買値からの下落率 | 元本を取り戻すのに必要な上昇率 |
△10.0% | 11% |
△15.0% | 18% |
△20.0% | 25% |
△25.0% | 33% |
△30.0% | 43% |
△35.0% | 54% |
△40.0% | 67% |
△45.0% | 82% |
△50.0% | 100%(株価の上昇が2倍必要) |
△55.0% | 122% |
△60.0% | 150% |
△65.0% | 186% |
△70.0% | 233% |
△75.0% | 300%(株価の上昇が4倍必要) |
50%下がれば、元に戻るのに2倍のリターンが必要なことは忘れてはいけません。
私もまだまだ損切り下手ですが、含み損銘柄をいつまでも持ち続けるのメリットがないことは身をもって知っています。
資産を増やし、将来のお金の不安を減らしていくためにも、株式投資をうまく付き合っていきたいものです。
次の本はいずれも良書ですので、読むことをお勧めします。
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