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【暴落・通信株】ドコモやKDDIを買うならいつがいいのか?RSIを見てみる

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク高配当ランキング
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菅総理誕生により、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの通信株暴落の記事は多くの方に読んでいただきました。

いずれも安定配当銘柄ではありますが、どんな政府の圧力があるのか、それにどこまで通信会社が応じるのかを見るまでは投資しづらい状況ですね。

5Gは、自動運転などにも影響しますので、通信会社の収益を悪化させ、5Gのみならず、既存の通信サービスも低下させるような事態になれば、デジタル庁も看板倒れとなることも想定されますね。

さて、通信株は暴落していますが、買い時はいつなのか?考えてみました。

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RSI指標を見てみよう

基本的には株価は下がっているときには「買わない」のが良いと考えています。

「落ちるナイフは拾うな」です。

ただし、NTTドコモやKDDIのような大手通信株は、これからも日本の通信市場を支えるプレーヤーであるため、倒産リスクは極めて小さく、長期保有をすれば配当で報われる可能性は高いと考えます。

とはいえ、含み損を抱え続けるのは、精神衛生上もよろしくないので、なるべく底値を確認してから買いたいものですね。

一つの参考指標として、RSIという指標があります。

RSIとは、テクニカルチャートのひとつで、「Relative Strength Index」の頭文字をとった略語です。日本語に訳すと「相対力指数」になります。要するに、買われすぎか、売られすぎかを判断するための指標として利用されています。
RSIは、過去一定期間の上げ幅(前日比)の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割って、100を掛けたものです。

いくら値上がり、値下がりしたかはRSIでは判断できません。

数値は0~100で表され、一般的に70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断されます。

引用-SMBC日興証券-

テクニカルチャートの一種です。

RSIだけで買い時を判断すべきでは、もちろんありませんが、非常に参考になる指標の一つと考えています。

NTTドコモのRSI

NTTドコモの週足チャートを見てみました。

NTTドコモ 買い時

SBI証券より

2018年8月に当時の菅官房長官が突如「携帯通信料は4割値下げする余地がある」という発言があり、通信株は暴落しました。記憶では選挙が近かったと記憶しています。

その年はクリスマスショックもあって株価は大きく下げています。

2019年第一四半期には、菅官房長官の発言を受けての「通信料引き下げプラン」も予定しており、市場はどんなプランなんだ?めちゃくちゃ業績落ちるんじゃないか?と勘ぐっていましたので、株価は下げ続けていました。

結局、ふたを開けてみると、低容量プランのみ大きく下げたプランだったので、業績への影響は限定的と思われ、株価は上昇に転じています。

この時にちょうとRSIは20%以下になっていましたね。

さて、今回は6月にRSI20%以下となっており、買いチャンスかと思われましたが、菅総理誕生で6月より株価は下げています。

ただ、2020年9月時点では、NTTドコモはRSI20%以下にまでなっていないため、下げ余地があるかもしれません。

ただ、RSI20%前後になると、買いのチャンスであることは過去のチャートから読み取ることができますね。

KDDIのRSIを見てみよう

次に、KDDIのRSIも見てみますね。

KDDI 買い時

SBI証券より

KDDIのRSIで見ると、2020年9月の時点ですでに売られすぎのRSI20%以下となっています。

過去3年を見ると、RSI20%以下になったあとに株価は反発しています。

また、RSI20%以下の状態はそう長い状態ではなく、買いチャンスは短い期間と言えますね。

KDDIは、買い時とも考えて良さそうです。

ソフトバンクのRSIを見てみよう

ソフトバンクは上場して日が浅いので、ドコモやKDDIのように参考にはなりにくいですが。

ソフトバンク RSI

SBI証券より

ソフトバンクはほぼ上場来安値付近にまで落ちており、RSI20%以下寸前ですね。

ソフトバンクは、傘下にZ-HD、LINE、ZOZOなどを抱えていますので、NTTドコモやKDDIよりも通信依存脱却が早いかもしれませんね。

RSIのテクニカルチャートだけで投資を判断すべきではありませんが、参考になる指標です。

RSIで見ると、3社とも下げ余地は限られており、特にKDDIは買いチャンスが来ているように思いますね。

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通信料ってやっぱり高いの?!

総務省の2020年7月20日の資料でICT総研による「2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」が出されています。

そこでは、海外の通信料との比較などが出されていますね。資料の多くは構成員限りでブラックボックス化されていますが・・・・。

恐らく菅総理の頭に入っているのはこのグラフだと思います。

2GB、5GB、20GBの料金比較では、日本は4021円、5121円、7135円といずれも調査6か国の平均値よりも高いものとなっていました。

通信 ICT総研

2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査

イギリス、フランス、ドイツが異様に低いですね。

こうした欧州と比較して、日本高すぎ!!

という話をしているのだと思います。

通信品質はどうなのか

料金が安くても、「安かろう悪かろう」では比較の意味がありません。

『4Gの接続率』『通信速度(平均)』は、いずれも日本は高く、料金の安かった英、仏、独は通信品質が悪いことが調査で出ていますね。

ICT総研 通信品質

2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査

総務省の資料にも、

料金は中位レベルであるのに対し、4G接続率はトップであるため、日本は料金の割に通信品質が高い

日本は料金の割に通信品質が高い

ですって菅総理!

ICT総研 通信品質その2

2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査

安いけどつながりにくい・・・ってのであれば、利用している側はどう思うんでしょうか?

通信に求めるものを考えると、高くなってもつながりやすいほうを選ぶ方も多いのかなと思いますね。安ければいいのであれば、MVNOの選択肢が日本には豊富にありますからね。

通信速度はどうなのか

通信速度は2位であるため、料金の割に通信品質が高い

料金の割に通信品質が高い!!

ですって。

アメリカみたいに料金が高いわ・・・通信速度は遅いわ・・・って比較すると、全然マシですわね。

ICT総研 通信速度

2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査

スマホ料金は下げてくれるとありがたいですが、MVNOという選択肢があることや、通信品質、5Gのことを考えると、政府が圧力をかけるほどのものか?という疑問はありますね。

選択肢のないNHKの強制加入の撤廃のほうがよっぽど価値あります。

ちなみに、米国通信株のAT&Tの営業利益率は15%、ベライゾンは20%くらいですので、日本の3社がそこまでべらぼうに高い利益率か?と言われると違うように見えますね。

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通信会社の比較

少し脱線しましたが、RSIという指標で見ると、KDDIはRSI20%以下の売られすぎ水準(週足チャート)とも言えますね。

買いを推奨しているわけではありません。

PER10倍割れとなっていますし、指標面でも割安な感じです。

コード会社名株価PERPBR配当利回り(%)自己資本(%)
9437NTTドコモ2,69914.41.664.6369.67
9433KDDI2,7439.91.444.3745.77
9434ソフトバンク1,24312.35.946.9210.22
※株価は令和2年9月18日時点

ソフトバンクって自己資本比率こんなに悪かったんですね・・・。

ただし、EPSが下がれば、PERも変動します。

前回の記事で示したように、「政府の圧力・通信会社の対応」状況を見てからでも遅くはないかなという感じです。

通信株は安定配当株として魅力的ですが、健全な競争環境のなか、営利が20%超えているからダメとかそんなのではなく、5Gへの展望など総合的な判断をしてもらいたいですね。

5Gは国策です。国策に売りなしという格言もあります。

私はソフトバンク以外は保有していますが、保有方針です。

ではでは。

【通信株大暴落!】安定配当ドコモ、KDDI、ソフトバンクは買いなのか?通信事業の利益比較
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