「信長の野望」や「三國志」など任天堂やプレイステーション、スマートフォン向けゲームを手掛けるコーエーテクモ(3635)。
スマートフォンゲーム「三國志 覇道」などが好調で、21年3月期の業績を上方修正しています。
これまでゲーム会社は、ゲームをしないこともあって見てこなかったのですが、国内のゲーム企業を見てみると素晴らしい会社が多いですね。
その中でも、上方修正をし、増配を実施したコーエーテクモに注目してみました。
コーエーテクモの業績推移や財務状況、配当金の動向を見てみました。
- IP(ゲームやキャラクターなどの知的財産)によるロイヤリティ収入が好調
- 家庭用ゲームのみならず、スマートフォンでも好調な売り上げ
- 配当金は11期連続の増配予定(減配なし!)
- 驚異の経常利益率50%超え
すさまじい会社です。投資候補として考えています。
IP事業で急成長!ゲーム中堅のコーエーテクモ
「三國志 覇道」や「仁王」などが好調で、中国で配信中の『三国志・戦略版』はApp Storeで15ヵ月連続で上位5位にランクインする好調ぶりだそうです。
また、2020年11月に発売した『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(Nintendo Switch用)は、12月末で累計350万本と1タイトルでは過去最高の出荷本数を記録。
ゼルダの伝説は子どものころにして楽しかった記憶がありますが、今でも人気なんですね。
ここ3,4年で力を入れてきたIP事業のライセンス収入がすこぶる好調のようです。
そして、それに加えて、スマートフォンでのゲーム配信が奏功しています。
業績の推移
それでは、コーエーテクモの業績推移を見てみましょう。
2015年3月期から利益率は跳ね上がっていますね。
16年3月期の三国志の30周年記念事業などが好調に推移したことや、IPのロイヤリティ収入に力を入れてきたことで、営業利益率は年々改善しています。
ついには、40%に迫る勢いですね。
経常利益率はもっとすごい!なんと50%超え!!
営業利益率の高さも目を見張るものがあるコーエーテクモですが、経常利益率はなんと60%近い収益力を誇っています。
これは営業外収益に、有価証券の売却益が高水準で推移しているからです。
2018年3月期からの四半期ごとのコーエーテクモの資産状況です。
資産のうち投資有価証券の割合は、なんと60%を超えています。
傘下のコーエーテクモゲームスが保有する有価証券が大半のようです。
20年3月期の有報によると66銘柄を保有しているとなっています。
有価証券ですので値動きのある資産が資産の6割を占めているというのは、ちょっとしたファンドのような感じですね。
20年3月期のコロナショックのときには、有価証券も大きく落ち込んでいます。
11期連続増配!!配当性向50%
コーエーテクモは、自社株買いを含めた総株主還元性向50%または1株配当金50円という株主還元方針を打ち出しています。
キレイに配当性向が50%で推移していますが、業績が良ければ配当金も増やしてくれる銘柄ですね。
ゲーム業界ですので、ヒット作品によるところも多いわけですが、IP事業のロイヤリティ収入など安定した収益がある点は同社の魅力的ですね。
増配力もすごく、21年3月期はなんと+63.9%の増配を予定しています。
鉄壁の財務力
自己資本比率は80%を超えていますので、全く問題ない財務です。
内訳は先ほど見たように、固定資産(特に有価証券)の比率が高いですが、流動比率は100%を超えており、ネットD/Eレシオはほぼゼロなので強固な財務です。
キャッシュフローの推移
キャッシュフローも営業キャッシュフローはプラス推移、基本的にフリーキャッシュフローもプラスですので、全く問題ないですね。
営業キャッシュフローマージン(営業CF÷売上高)は、現金を創出する力を見る指標ですが、20%以上で推移しており非常に高い数値を続けています。
営業キャッシュフローマージンは、20%以上と非常に高いですので、ほれぼれする数字です(グラフ上の2010年以前がゼロになっているのは、上場していないためです(合併前)、消し忘れておりました。)。
こうした高い収益を支えるのがオンライン・モバイル分野の売上の好調さもあるようですね。
家庭用ゲーム機、スマートフォン、IPのロイヤリティ収入と収益力の高い収入が確立されていることは、非常に強みですね。
指標面ですが、財務良し、収益良し、PER30倍台でPEGレシオも1倍少しなので、割高とはいえないと考えています。
株価 | 6170 |
PER(予) | 31.37 |
PBR(実) | 6.45 |
ミックス係数 | 202.21 |
PSR (時価総額÷売上高) | 14.23 |
PEGレシオ (PER÷EPS増益率) | 1.17 |
配当金(予) | 100.00 |
配当利回り(予) | 1.6% |
配当性向(予) | 50.8% |
増配率(3期平均) | 0.270960875 |
時価総額(億円) | 7967 |
売上高(百万円)(予) | 56,000 |
営業利益(百万円)(予) | 22,000 |
純利益率(百万円)(予) | 25,000 |
EPS(円)(予) | 196.7 |
営業利益率(予) | 39.3% |
純利益率(予) | 44.6% |
営業費用売上比率 | 1.65 |
売上増収率(3期平均) | 13.6% |
営業利益増益率(3期平均) | 25.3% |
EPS増益率(3期平均) | 26.8% |
ROE(予) | 16.1% |
ROA(予) | 13.4% |
ROIC(実) | 7.3% |
超高収益企業!!コーエーテクモ
コーエーテクモはすごい会社ですね。私もまだまだ銘柄探しが甘いなと感じました。
こんなにすごい会社が上場しているのを知らなかったです。
コーエーテクモのここがすごい!
- 三国志など人気のコンテンツを有する
- IP(ゲームやキャラクターなどの知的財産)のロイヤリティ収入が好調(特に中国向け)
- 家庭用ゲーム機に加え、スマートフォン向けが好調!
- 営業利益率は驚異の40%弱!
- 莫大な有価証券を保有し、経常利益率は50%超え!!
- 自己資本比率は80%台と鉄壁財務
- 配当金は、11期連続増配予定(総株主還元性向50%または1株50円以上の方針)
中長期で保有していけそうな銘柄だなと思い、監視したいと思います。
ほかにも、カプコン、スクエニなどライバル会社も見ていますが、コーエーテクモはすごい利益率ですね。
単元単価が高いので、少額投資でもコツコツ投資してみたいと考えています。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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