積立投資は、ドルコスト平均法と呼ばれる平均取得単価をならすことができる投資なので、手軽に、しかも、長期に渡って続ければ、リターンが出やすい投資手法です。
手軽にできるからといって、元本が保証されているわけでもなく、また、リターンが約束されているわけでもありません。
リスク資産なので、言わずもがなです。
ただ、長期で運用することでリターンを得るメリットが出てきます。
「老後資金2000万円不足」だけが独り歩きしてしまった、金融庁の資料ですが、とても良いことを書かれています。
長期で分散投資をしながら、積立投資をすることで資産形成が可能なのです。
初めて投資信託を購入された場合は、その値動きがどうしても気になってしまうかもしれませんが、一喜一憂する必要は0.1ミリもありません。
投資する際には、「いつ」「売却するか」を考えておく必要がありますね。
出口戦略をどうするか、です。
その出口が来るまでは、一喜一憂することは、時間の無駄ですし、何も生みません。
せっかくプロが運営するファンドに投資しているのですから、長い目で見ていきましょう。
積立投資の出口はいつか?
積立投資の出口をいつに設定するかは、人それぞれです。
積立投資をするくらいなので、10年、20年という長い歳月のあとが出口として設定しておくべきでしょう。
1年で儲けたい!など、比較的短期で利益を上げるには、投資信託よりも個別株のほうが確率は高いです(その反面、お金を失う確率も高めますが)。
投資信託、ましてや、人気の高いインデックスファンドへの積立投資は、短期で儲かるものではないです。
今日買って明日売るわけでもないですよね。
そう考えると、今日たかだか3%下落した!とかどうでもいい話です。
積立投資しているのに、すぐ売るつもりだったの?と聞き返したくなります。
違いますよね。
利益を出すということはとても大事なことですが、「いつ出すか」を大事な投資資金を拠出する前に考えておく必要があります。
100%勝てる投資信託はこの世に存在しませんし、15年後が出口であれば、15年後にきちっと利益が出ていれば問題ないわけです。
出口を考えるヒント
出口を考えるヒントは、「何のために積立投資を始めるか」に尽きます。
我が家の場合は、次の2点を想定しています。
- 教育費の一助
- 老後資金(自分年金)
老後資金はかなり先ですが、教育費は約15年後と決まっています。
子どもの年齢が指針ですね。
子どもが17歳、18歳になる頃をひとつの出口として考えています。
リーマンショック級の下落が18歳のときに来れば、資産が目減りする可能性はあるでしょう。
そのため、多少早くても15歳になる前後からは、現金化(利益確定)を目論んでいます。
利食い千人力
です。
そのための道中は、さほど気にすることなく、淡々と積立投資を続けることですね。
一番、難しいのはこの『続けること』だったりします。
特に結果が出ていなければ、不安になり、目移りする時期が来ます。そのときに、撤退するのは、おそらく最悪のタイミングです。
せっかく積立投資をしているのですから、ドルコスト平均法を存分に活かして、安いときに多く買っておく手法を続けるだけ、ですね。
積立投資はするべきか
先日、資産運用会社の方と話をしていました。

「資産運用ってやらなくてもいいんですよね。必要不可欠ではない。けれど、預貯金プラスアルファの資産形成を考えているなら必須。そこに気付けるか、ですよね。」

「私もそう思います。給料収入からの預貯金だけでは、必要な資産形成が難しいので、長く続けられる積立投資は良い方法だと思っています。」
積立投資は、多額の元本がなくても、長い時間をかけて資産形成をしていく手法です。
もちろん、『しなくてはならないもの』ではありませんが、20年先を見たときには、『積立投資をしていたほうがいい』ことは想像できます。
生活防衛資金(月給×6か月~2年分)を現金でプールしておけば、投資資金を作っていくことも大事ですね。
積立投資は、SBI証券 や積立投資で楽天スーパーポイントが貯まる楽天証券を利用すれば、わずか月100円からでも始めることができます。
100円積立は、年間1,200円ですから、たかがしれていますので、月5,000円~10,000円程度から始めるのがいいでしょう。
積立投資は継続が力なり
過去10年間、投資先にもよりますが、インデックスファンドに積立投資をしていた場合、毎月3万円×10年間をつづければ、約560万円(元本360万円)にもなっています。
これが運用による力ですが、リスク資産という値動きのある資産を持つことのメリットですね。
一日でこのリターンが出るわけではありませんよね。
少額でも、毎月、コツコツと積立を実践していくことで、やっとこさ利益が少しずつ出ていくのです。
そのため、すぐに結果を求めるのではなく、『自分が設定した出口』を見据えて、積立を続けていきましょう。
積立投資をするにあたっては、つみたてNISAにラインナップされているファンドが参考になりますね。
積立投資では、1日単位で一喜一憂する必要はまったくありません!
まずは、少額から積立投資を始めてみる。
これがほんとに大きな一歩なのです。
投資する際には、短期ではなく(結果は出ないので)、長期で運用する視点を忘れずに。
投資をいつ回収(利益確定)するかを踏まえて、投資を続けていきたいものですね。
こちらの本が良書ですので必読ですよ。
ではでは。
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