株式投資で資産形成をして、将来のお金の不安を小さくすることが目標です。
私は、高配当銘柄への投資ではじめ、現在は配当利回りが低くても業績とともに配当が増えていく増配銘柄の投資を基本としています。
安定したインカム収入を作っていくことが目的なので、増配銘柄の投資に多くの力を割いていますが、無配当銘柄に投資をしていないわけではありません。
配当を出さずに無配当の銘柄であっても、非常に魅力的な銘柄は多いので、成長力の高い無配当銘柄への投資もしています。
無配当銘柄のメリットとは?をまとめてみました。
この記事で分かること!
- 無配当銘柄のメリット
- 無配当銘柄で期待の銘柄
無配当銘柄は複利効果が大きい
投資家であればだれもが知っている人がウォーレン・バフェットですね。
あのバフェットが運営するバークシャー・ハサウェイは、今まで一度も配当を出していません。
配当を出さずに事業に投資をしたほうが、より多くの利益を上げることができるからですね。
例えば、あのAmazonも今まで一度も配当を出していません。
Appleも長年配当を出さずにいました。
Amazonは最安値から1800倍以上にも値上がりしているので、初期に投資できれば持っているだけでお金持ちですね。
もし、途中で配当を出していると、ここまでの成長はなかったかもしれません。
無配当株のメリットとは
では、無配当株のメリットを見ておきましょう。
例えば、1株50円の配当金を出す会社があるとします。
この銘柄を保有していると、10円の税金を支払って、40円の配当金を受け取ることができます。
1000円の株価であれば、税引き後利回り4%の銘柄ですので、高配当銘柄と言えますが、投資家が受け取る利益(配当金)は40円というわけです。
では、この銘柄が成長株であり、配当金を出さない場合を見てみましょう。
ROE30%で、EPS100円の銘柄の場合です。
PER10倍・株価1000円の銘柄とした場合、配当金を出さずに内部留保とした場合、ROE分利益が増えることになります(配当金として出さなかった50円×ROE30%=15円)。
PER10倍であれば、1150円(115円×PER10倍)となるので、
150円の含み益が増える計算
となりますね。
つまり、
- 配当金として受け取った場合 税金支払って40円の利益
- 内部留保した場合 150円の含み益増
配当金で受け取るより圧倒的に、事業に投資してもらったほうがお得!
配当金もらうより、社長任せますわ!!
という感じですね。
もちろん言わずもがなですが、この計算通りに株価が上がるわけではありません。
また、成長が止まり仮にROEが5%にまで下がれば、事業に再投資されるよりも、配当金として受け取ったほうが利益は高いですよね。
ここで知ってもらいたかったことは、
ROEが高い銘柄に投資した場合、内部留保してもらったほうが有利
ということです。
高いROE銘柄は、こちらでまとめていますので、参考にしてみてください。
私は増配銘柄への投資を中心としていますが、配当を出さない銘柄が複利効果が良いというゆるぎない事実はあるものの、株価が上がるかどうかはまた別の話、です。
配当性向30%を続けているMonotaROは400倍以上に株価は上がっていますし、配当性向50%のIRジャパンは50倍以上になっています。
ユニクロのファーストリテイリングのように、ほぼ無配みたいな銘柄もあります。
「無配=成長株=良い銘柄」ではなくて、高いROEを出し続けられる銘柄が良いですね。
無配当銘柄(保有株)
私は数は少ないですが、無配当株に投資をしています。
例を挙げると、
- 3922 PR TIMES
- 3962 チェンジ
- 3697 SHIFT
です。
※投資先として推奨しているわけではありません。
無配当銘柄に投資したきっかけは、PR TIMEの社長のTwitterを偶然見たことです。
利益を投下資本に組み入れて投資し、ROEをキープしてこそ複利になる。
— 山口 拓己@PR TIMES|広報⊂PR (@t_yamaguchi) December 8, 2020
これを長期的に続けると、企業価値は増殖していく。
もちろん投資は事業へ。するとサービスの利用価値も持続的に向上する。
このぐらいで十分。配当でも出そうと思ったら、成長は終わり、成熟の始まり。そして熟れすぎら落ちる。
配当を出そうと思ったら、成長は終わり。
PR TIMESはしばらく、配当を出し続けない銘柄ですが、それは事業に再投資するほうがいいからです。
私たち投資家が考えるときは、
- 配当金もらって、ワタシが投資したほうがEPS上げれるのか(株価上がるのか)
- それとも、山口社長に使ってもらって事業再投資してEPS上げてもらうほうが効率良いのではないのか
言わずもがなですが、成長株に投資する場合、配当なんて出さないでくれ!という感じですよね。
日米上場企業の配当性向比較。
— 山口 拓己@PR TIMES|広報⊂PR (@t_yamaguchi) December 8, 2020
日本は20〜30%に集中。
アメリカは0%が最多、次に100%。
どちらが良い悪いでなく、志向性の違い。
当社PR TIMESはどこまで0%を続けられるかの戦いだと思ってます。 pic.twitter.com/w1OFSOG8l0
この一連のTwitterのきっかけは、四季報です。
四季報の先取りで、「初配当の可能性」との記事に対してノーコメントとされていましたね。
来週発売の会社四季報で当社PR TIMESの予想が更新。
— 山口 拓己@PR TIMES|広報⊂PR (@t_yamaguchi) December 7, 2020
上期はコロナ関連のPR TIMESの利用が増加して、通期業績は会社計画を上回るが、下期はブレーキ。下期は前期比で売上高16%増、営利6.5%増と予想。
来期は売上高数%UP、成長鈍化により株主還元へ踏み出し、初配当の可能性と予想。#ノーコメント pic.twitter.com/t7pnfKkymH
四季報を読んだ、山口社長の心境としては、
ばああろおおお!!
初配当だぁ!???
うちは成長企業なんだよ!!!
まだまだ伸びるんだよ!!!
配当なんか出せっかよ!投資家に損させるだろうが!!
実際の心境は知りません。
急いで、同社の決算資料を見に行って、これは上方修正するんじゃない?と思い、その時用意できた投資資金を同社に使いました(実際に上方修正(20.2.3Q)したので、投資資金用意できればもっと買えばよかったです)。
チェンジの福留社長も株主還元に対しては、決算説明会で「株価が頭打ちになれば市場からのサインと受け止め配当も考えるが、今は全く考えてない」と発言されており、同社の成長に確信を持たれていると思います。私は含み損抱えてますが、全く気にしてません。
SHIFTは、ROEは10%台とそれほど高くないのですが、私の勝手な試算で時価総額1.2兆円くらいと思っており、今の時価総額2000億円は80%OFFの大バーゲンセール状態なので、保有不安買い増し不安ゼロと思っています(実際は知りませんのであしからず。投資する際は自己責任で!)
無配当銘柄は複利効果が高い
事例で見たように、この記事でまとめたことは、
この記事でまとめたこと!
- 無配当の成長株は複利効果が高い!
- 税金払って配当金でもらうより、事業に再投資してもらうほうがいい!
- 低いROE銘柄の無配当は無視して、高ROE銘柄への投資がポイント!
大事なことは、高いROEが続くのか?ですね。
これが一番大事かもしれません。
バフェットのバークシャーも一度も配当を出していませんし、Amazonも出していません。
事業投資に再投資したほうが効率が良いし、株主還元になるからです。
成長企業は、四半期決算ごとに投資家の高い期待を超えていく必要があり、業績が良くても期待以下であれば、株価は無残なまでに売られます(今回のSHIFTの決算(21.81Q)がそうであるように)。
増配株への投資が中心なので、無配当株はあまりカバーできていませんが、これからは色眼鏡で見ずに、無配当株も目を向け、まとめてみたいと思います。
私は配当も重視しているので、配当成長力のある銘柄への投資も大事にしています(文中のMonotaRO、IRジャパンの例を思い出してみてください)。
以前まとめた高ROE銘柄です。ぜひ御覧くださいませ。
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