たばこメーカーは、非常に収益性の高いビジネスモデルです。
また、参入障壁も高いですね。
我が家は現在、JT、アルトリアグループ(MO)、ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)と3銘柄を保有しています。
配当金収入という不労所得を増やしていくために、買い増しを続けたい分野と考えています。
いずれも配当余力のある企業ですので、長期保有する方針です。
高配当株である3社の配当金推移をまとめてみました。
ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)
BTIの株価推移(過去5年間)
Yahoo!financeでは、米国に上場している企業の株価を調べることができます。
基本的には右肩上がりですが、直近では株価を下げていますので、配当妙味が出てきています。
ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)は英国企業ですので、アメリカ市場で購入できるのは、ADR(米国預託証券)です。
ADR(米国預託証券)とは、「American Depositary Receipt」の略称で、もともとアメリカの投資家がアメリカ以外の外国企業に自国通貨(ドル建て)で投資できるように作られたものです。
外国企業の株式を信託銀行などの預託機関(BNY Mellon, Citi Bank, Computershare Trust Co., Deutsche Bank, J.P. Morgan Chase)に預け、これを担保にADRという証券を発行し、通常の米国株式と同じようにアメリカ市場で売買できるようにしたものです。
引用-ADR(米国預託証券)とは -
現地配当課税がないので、やや有利です。
代わりにADR管理手数料が0.8%程度かかってきます。
代表指標のひとつである、S&P500と比較すると、BTIのパフォーマンスはすこぶる悪いです。
過去5年間(2013年2月10日起点)は、S&500が74.62%上昇しているのに比較して、BTIは17.55%しか上昇していません。
株価の上昇で見るとなかなか厳しい状況ですね。
ライバル企業であるとアルトリアグループ(MO)は、同時期に90.04%上昇しています。
BTIの配当金
ポンドベースでは、増配が続いていますが、米ドル(USD)ベースだと減配の時期もあります。
Yahoo!financeによると、米ドルベースの配当金推移は次のようになっています。我が家は2017年末にSBI証券で購入しました。
まだ、配当金を受け取っていませんが、米ドルで受けることになります。
米ドルベースの増配率は次のようになっています。直近2年は減配ですね。
これが、GBP(英ポンド)ベースだと変わってきます。
ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の公式サイトによると、きれいな右肩上がりです。
また、2018年からは年2回の配当が年4回の配当に変わります。うれしいですね。
増配率も、やや下がっていますが、安定して増配をしています。
ADR(米国預託証券)は為替リスクが複雑怪奇
米ドル(USD)ベースだと減配していますが、英ポンド(GBP)では増配です。
おそらく、これは為替の影響ではないでしょうか。
BTIの公式HPの配当金推移では、GBPとUSDの推移が記載されていますね。
私たちがSBI証券やマネックス証券などでブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)を購入する際には、ADRなので米ドルベースです。そして、配当金も米ドルです。
米ドル(USD)→円(JPY)の為替リスクはあまり気になりません。また、感覚的にも円安相場も分かるので、使いたいときには円安のときに交換すれば済みます。
しかし、これが英ポンド(GBP)⇒米ドル(USD)→JPY(円)の3つの通貨だと複雑怪奇ですね。
しかも、GBP⇒USDは強制決済のような状態なので、為替によってはマイナスです。私にはとても扱えないと感じています。
世界最大のたばこメーカーであるBTIの株価のパフォーマンスはあまりよくありません。
米ドルベースの配当金推移も下がっていますが、収益性の高いビジネスモデルであることや、ADRで現地配当課税がないことなどもあり、引き続き保有する方針ですが、追加購入はしないでおこうと思います。
追記:株価下落により利回りがかなり魅力的になったので追加購入に踏み切りました。
為替リスクって大きいと思いますが、どうなんだろう。
配当金がもらえるのはやっぱりうれしいですけどね。
アルトリアグループ(MO)
MOの株価推移(過去5年間)
アルトリアグループ(MO)は、米国のたばこメーカーです。フィリップ・モリスが分社した会社ですね。
フィリップ・モリス(PM)は米国外、アルトリアグループ(MO)は米国のみというすみわけです。
配当利回りは4%(2018年2月10日現在)を超えています。
株価は基本的に右肩上がりですね。直近はやや下げて、配当利回りは4%超えと投資したくなる水準です。
代表指標であるS&P500と比較すると、S&500が74.62%上昇しているのに比較して、MOは86.24%上昇しています。
分社したフィリップ・モリス(PM)は同時期9.23%しか株価は上昇していません。
アルトリアグループ(MO)に投資するほうが断然正解だったといえますね(と言っても株価は事前に分かりませんが)。
MOの配当金
配当性向は直近は30%程度ですが、過去は80%程度で推移しています。
配当金も右肩上がりで増えています。
増配率は安定しています。ここ数年は毎年8%上昇しているので、もうガッチリホールドです。
株価が60ドル付近になれば、迷わず追加投資します。
米国株のデメリットは、外国源泉徴収(10%)と国内の源泉徴収と二重課税されることです。
所得があれば確定申告により取り戻すことができますが、それまでは資金効率がやや落ちますね。それ以上のメリットが米国株にはありますが。
MOの持ち株数をもっと増やしていきたいとたくらんでいます。
やはりMOはいいですね。
今後も株価水準によっては、追加投資をしていきたいです。
主力株へと育てたい銘柄です。
日本たばこ産業(JT)
先日、買い増ししたJTです。
この5年間の株価の推移でみると、2016年2月までは順調に上がっていましたが、その後は株価は低迷し、5年間では株価はあまり上がっていません。
配当利回りは4%を超えており、かなり魅力的な水準ですね。
≫ 日本たばこ産業(JT)を追加投資。配当利回り4.5%超えで高配当株として魅力
JTの配当金推移
JTは14年連続で増配を続いています。
2018年は年間150円(100株で15,000円)の配当金を予想していますね。年2回の配当金を支払っていますね。
増配率も2018年は7%ほど上がる予定です。今後もこのペースで増配を続けてくれれば、申し分ない水準です。
JTは株主優待もあることも、魅力度をあげてくれますね。
JT株は、相対的に見ても割安だと思い、現在は注力しています。
買い増し候補はアルトリアグループ(MO)
今はこの3銘柄を保有し、引き続き保有する方針です。
現地二重課税というデメリットはあるものの、買い増し候補はアルトリアグループ(MO)です。外国税額控除で、二重課税は解消できますね(あとで戻ってくるとはいえ、配当金を受け取った時には手取りがやや少なくなり、再投資の効率性は落ちます)。
世界最大の米国市場を主戦場としており、連続増配銘柄でもあります。
ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)は、イギリスADRで連続増配銘柄です。
ドルベースでは、為替リスクが複雑になり、やや魅力が薄れるように思います。引き続き保有し、追加投資は慎重にいこうと思います。
ADRなので、NISA利用で非課税が実現できますね。
JTも引き続き保有。株価がさらに下がれば、買い増しを検討します。
配当割引モデルでは、JTとMOが約2割ほど割安と考えられ、積極的に投資しています。
たばこメーカーは、収益性が高く、参入障壁も高いビジネスです。
たばこ人口の減少と言うデメリットはありますが、増税→便乗値上げを繰り返しており、収益性は高いままですね。
配当金を増やす戦略にたばこメーカーは良い選択です。
米国株の購入には、住信SBIネット銀行を利用することで為替手数料を片道4銭にできるSBI証券を使うのがいいでしょう。
- SBI証券 (片道25銭、住信SBIネット銀行利用で片道4銭)
- 楽天証券(片道25銭)
- LINE証券(片道25銭、スマホアプリで米国株対応)
→ フィリップモリス(PM)を追加した記事を書きました。
ではでは。
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